バネ指と腱鞘炎に対する鍼灸アプローチ | 島川はり灸院(院長ブログ)

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堺市ではり灸院を営んでいます。
各疾患別に治療例を紹介しています。
はり灸の話を中心に日記も書いていきます。

 

今日はバネ指と腱鞘炎についての症例を紹介します。

 

まず、バネ指と腱鞘炎の多くは普段からよく手を使われている人にみられます。

 

例えば、工場や建築現場で働いておられる人やピアノの先生といった日常的に手をよく使われる職業病の人に多いです。

 

そして、バネ指と腱鞘炎を漢方医学の側から診断すれば「血の病」に属されます。

 

分かりやすく言えばバネ指と腱鞘炎は手指の血行障害が原因して発症するのです。(手や指の痛みや腫れ、屈伸運動の障害)。

 

さて、バネ指と腱鞘炎に対する鍼灸でのアプローチですが前述した病理が「血の病」に当てはまっていればほぼ治ります。

 

肝の血虚湿あるいは肝の労倦湿という病理状態を意味します。

 

そして、それ以外の病理状態のバネ指と腱鞘炎は鍼灸では難治だと思います。

 

ただ、バネ指と腱鞘炎をお持ちの多くの人は「血の病」です。

 

ですからバネ指と腱鞘炎で手術をするか迷われている人や2030年(慢性的)経過しているからと諦めておられる人は1度、鍼灸を受けてみられてはどうでしょう。

 

ここで、簡単にバネ指と腱鞘炎の施術内容を紹介します。

 

各症状の程度によって使用する経穴が異なりますが大体が以下のようなものになります。

 

肝経と胆経の兪穴、経穴、栄穴。

 

湿熱に対応する募穴。

 

手指の血流をよくする背部兪穴(特に厥陰兪穴は必須)。

 

患部に灸頭鍼あるいは知熱灸。

 

以上がバネ指と腱鞘炎に対する鍼灸のアプローチになります。

 

施術期間は患部の程度と通院間隔によって異なりますが多くは痛みや腫れに変化が出だすまで週2回、それ以降は週1回の来院ペースで治ります。

 

治りが早い人で12か月、平均2~3ヶ月で治癒します。

 

 

 

 

 

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