食と東洋医学
今日は食と健康について皆さんと勉強していこうと思います。
東洋医学では食養生(ようじょう)という考え方があります。
これは食べ物で病気にかかりにくいからだにしたり病気を治し
たりできるという考え方です。
昔の中国では食べ物は最高の予防薬と考えられていました。
この考え方は現代にも通じます。
食材には1年で1番美味しくなり1番栄養が高くなる時期
があります。それを旬の時期といいます。
わが国では四季がありその季節ごとに採れる野菜や魚が旬の食材
になります。今のこの時期でしたらカブや玉ネギ、にんじん、サンマ、さけなどが旬の物といえます。そして、旬の食材をたくさん摂ることで身体が各季節にあった
体調にしてくれます。毎年季節の変わり目に体調を崩されたり中々
その季節に身体が順応しきれない人などは食べるものに偏りがある
と思われます。今は昔と違ってハウス栽培や養殖の技術向上などで年中好きな食材を食べることができます。それに伴い冬に身体を冷やす作用のあるトマトなどの夏野菜をバクバク食べ冷え性がさらに悪化するという
ケースもみられます。
冬に採れる食材は気候が寒いので身体を温める作用があります。
ですから冬場は白菜、ごぼう、大根、カニ、さわら、たらといった
冬の旬の食材を摂取して身体を温めてください。
今は健康でも常に5年、10年先を考えてください。
特に食事が偏りがちな人は将来、身体に変調が現れる可能性
があるでしょう。また現在、冷え性や腰痛、肩凝り、便秘、倦怠感
など身体に問題を抱えておられる人は旬の食材を多く摂っていくこ
とで今の症状が改善していくこともあります。
東洋医学では病は身体のバランスの崩れからくるものだととらえております。
ですので歪んだ身体のバランスを食事の側から整えていく
事が大事であり、また健康維持にも繋がっていきます。
つまり、要約しますと、食の摂り方次第で健康にもなれますし、同時に病にもなるということです。
ただ、病の質など個人差がありますので旬の物を摂っていれば完全
に病が治るわけではありません。
旬の食材は身体のバランスを整える1つの方法でありますが他にも
食の側から身体に影響を与えるものとして五味というものもあります。これは味覚に関係しており酸味、苦味、甘味、辛味、かん味
といったものです。この5つの味をバランスよくとっていく事も
旬の食材と同じくらい大事だといえます。
でも、旬の食材を摂っていけば、身体には間違いなく栄養が蓄積されます。栄養が蓄積されるという事は強い身体になることを意味します。身体が強くなれば免疫力も上がり病にかかりにくくなり予防にもつながるということです。
皆さん今日からでも食の改善に努められてはどうでしょうか。
島川はり灸院
http://www.shimakawa-harikyu.com/