※2023年3月更新


ネット上に飼育者が記載した飼育方法があまり見当たらなかった為、メモも兼ねて記載。

真似される場合は自己責任でお願いします。



またコメントへの直接の返事はしません。

記載がいると判断した場合はこの記事を更新することで対応します。



【記載者について】

ネット名:シマ川

ジャイゲコ数匹(雄雌両方。26〜33センチ生体)と他爬虫類数匹飼育。ジャイゲコが好き。

ジャイゲコ歴は二桁ではないが、両手ぐらいの年数飼育。他の種は一応二桁。

ジャイゲコはペット飼育。繁殖は予定なし。故にそこはわからない。



【飼育方法、他飼育時に良く疑問視される事項】

温度:24〜26度

※暑さには弱いので28度以上で長時間は×

逆に寒さには14〜16度ぐらいでも平気で餌完食もするし、餌の消化(糞尿)もする。ずっとその温度で飼育は×だが、クーリングでする分にはそこまで問題ないと思われる。シマ川はある程度の温度変化は生体の状態をよくすると思っている派なので実施(尚現地最低気温確認の上。また成長期の子ではやっていません)


湿度:60〜70%

※通気が悪い状態で高湿度にすると普通に体調を崩すので、湿度を上げる為にと飼育ケージの穴を塞ぎすぎるのは良くない。また脱水による体調不良を起こしやすいので、湿度は60%は保てるように加湿器、霧吹き、そう言った機器の使用などが大事。


ケージ:生体に合わせたサイズのもの

※ベビーから大きなサイズのものでも特に問題はないが、健康状態確認がしにくいのと稀に置いた餌を見つけられない不器用な子がいる為、個人的には推奨しない。シマ川宅はプラケのサイズを順々にあげて今は7045ぐらいの衣装ケースを使用


床材:ペットシーツ、キッチンペーパー、爬虫類用床材(湿度あげられるもの)

※上記湿度が保てる爬虫類用であればなんでも良いと思う。シマ川宅は夏場はペットシーツ、冬場はベラボン(ヤシガラ)、ウッドチップ使用。


交換頻度

人によると思うが、シマ川宅はペットシーツやキッチンペーパーは衛生面に問題があるか、劣化したら。木系は3ヶ月ぐらいで交換(尚排泄物はこまめに回収し、落ちていた箇所はペレッティという消毒液で消毒する等はした)


餌:人工飼料、虫、ピンクマウス

基本的には虫よりフルーツ系を好むので、パンゲア、レパシー等の人工飼料で良いと思う(尚成長期は動物性タンパク質が入っている物が好ましいと思われる。なければ別途動物性タンパク質のパウダー混ぜると良い)

虫、ピンクマウスは個人的に常用はあまり推奨しない。産卵前後に使うかどうかと言った感じ。


餌の頻度、量

その子のサイズによる。

ベビーなら2日に1回 2〜5g。

ヤング〜サブアダルト3、4日に1回 7g〜13g

アダルト5、6日に1回 12g〜15g


26cmぐらいの子に毎回15g近く与え続けたら普通に肥えたので小さい子は少なめで良いと思う。

g数は書いたが、正直その子による。仮で上を参考にその子の状態確認して調整してほしい。

ジャイゲコは肥満個体をよく見ますが、体が大きいと肥満で太くデカく見える、はまた別ですので気をつけたいところです。


餌の与え方

カップ入りの餌を置いておいてそれで食べるならそれで良い。

基本拒食はしない。人間側が食べない状況に耐えられるのであれば食べなくても食べるまで置き餌スタイルで与えると食べるらしい(パンゲアの場合)。ただシマ川はそういう子には手であげた。

そういう子はベビー〜ヤングまで置き餌を頑なに食べなかった。サブアダルトで急に食べるようになることもあればそのまま与えられる物しか食べない子もいるらしい。シマ川宅の子はそのうち置き餌食べる子に全員なった。

別にどっちが良いとかはないと思う。

ただ置き餌で放置して飼う方が大きくなる?という説を聞いたことはある。統計が取れないのでほんとかは分からない。


静止した水も認識して飲むので、置いておいても良い。飲んだか気になるのであれば霧吹きが良いかと思うが霧吹きは普通に嫌がる。


水交換頻度

衛生面考えると毎日と言いたいところですが、餌の時に換えるぐらいでいいと思います。


レイアウト

コルクを立てかける感じ。棒コルク(体を十分に支えられる太さ)のが好きそう。

現地だと木の穴の中にいるからか筒コルクや隠れ家的場所を縄張りにする。隠れ家的場所作れるなら作った方が良いが、なくても別に問題はない。

雌のケージには可能なら産卵床を用意しておくと良い(床材が木系ならどちらでも良い)


糞尿

人工飼料は水で作る関係で水分量の多い糞尿になる。下痢みたいな糞も割とする。レパシーからパンゲアにすることで改善した例もあるが、固形をする子、しない子、は割と個体差なので気にしなくても良い。


抱卵

体の成長具合にもよるが1歳から産む子もいれば何歳でも産まない子もいる。シマ川宅の雌は大体1歳半〜2歳から毎年産んでいる。産まない子もいる。

1クラッチ〜5クラッチ、1クラッチ1個か2個と幅広く産むのでお腹の具合、餌の食べ具合、体重を良く観察すること。この時期はしっかりカルシウムを与えるなどしてケアをすること(人によってはこの時期にピンマを与えるらしい)


雌雄判別

両後脚を繋ぐような穴の線(前肛孔)があるほうが雄。ない方が雌。

大体のヤモリにあるので、もし他種飼育していれば見ると分かるかもしれない。わからなければ検索して下さい。

目が良ければベビーでも性別は判断することが可能。よくなければルーペ使用して下さい。


成長スピードについて

個体差が結構ある。ジャイゲコに限らないが性格によって慎重派(もしくはびびり)と図太い派がいる。図太い派は成長が早い。慎重派はすごくゆっくり。ただ慎重派は人に慣れやすい(気がする)


最終サイズ

産地による。

グランテラ:30cm〜40cm

ヘンケリー:23cm〜30cm

正直ここが1番伝えづらいのだけれど。

世話の上手さも多少は影響あるが、最終サイズはほぼその子のポテンシャル次第。

親がでかい子であればでかくなる可能性は高い(親がデカくてもデカくならない子もいる)が、現状日本に流通している子はほぼ35cmも越えない。下手すると30cmも越えない。純粋なそうした産地の子を増やしているブリーダーか、そうしたブリーダーから卸しているショップを精査してお迎えするか。最初から大きいサイズの子を選ぶ以外では35cm〜40cmはないので期待しない方がいいです。


※ショップが悪いとか店員が悪いとか、小さい子が良くないとか大きい子が最高とかジャイゲコはでかくてなんぼとかそういうことを言っているわけではないです。

小さかろうが、大きかろうがジャイゲコはそれ関係なしに素晴らしい生き物と思います。

サイズ、色柄、自身の好きな子をお迎えして大事にしてあげて下さい。



補足

①温度について

冬場の暖房はエアコンが個人的にはベスト。

色んな暖房機器はあるが、部分的にあたたかい部分を作る物だとその温めている箇所の湿度だけが下がり、あったかいからとそこに生体がいたがると脱水を起こす場合がある。ケージの湿度がちゃんと保てるのであれば何でも良いとは思うが、多分ケージの中に水循環機能でもつけないと厳しいと思う。


②床材について

ペットシーツ、木系、どちらもそうだが、匂いがついてないものを使用推奨。特に木系。

針葉樹林系の床材で内臓やった爬虫類がいる。爬虫類用使用しない場合は調べた方がいいです。


③ジャイゲコに限った話ではないけれど、蚊取り線香、殺虫剤、バルサンなど虫を殺す系は家で使用しない(死亡する為)




シマ川もまだまだ勉強中ではありますが、とりあえずは上記で数年問題なく飼育しております。


飼育前にしっかり勉強したつもりでも飼ってから分からなくなることが割とありますので、もしそうした方のお力になれたら幸いです。


一緒にハッピージャイゲコライフを楽しみましょう。



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