しまじいのひとりごと

しまじいのひとりごと

宝塚、新劇、商業演劇そして小劇場まで舞台をよく観ます。
宝塚は昭和50年の花組「ベルばら」を観たのが初めてです。
ここではお芝居の話を中心に書こうと思います。

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2月19日(水)19:30、初日の公演を中野のテアトルBONBONで観ました。唐十郎が1970年に岸田國士戯曲賞を受賞したアングラ演劇の代表的な作品です。

 

怪しげな地下喫茶「肉体」、この店を経営するのは永遠のトップスター春日野八千代(月船さらら)。そこでは、SMめいたボーイ主任が、客の腹話術師、なぜか水道の蛇口から水を飲もうとやって来る男などと、不条理なやりとりをくりひろげます。

 

そこへ宝塚に憧れる少女と老婆が春日野に会うためにやってきます。二人の前に現れた春日野は、少女を相手に「嵐が丘」のヒースクリフを演じ始めます。

 

これまで多くの女優が春日野を演じてきましたが、今回の月船さららは、登場したときは役の年齢を感じさせる雰囲気でしたが、セリフを話し始めると声も若く、動きも若々しく、ビジュアル的にも輝くような存在でした。

 

この戯曲が書かれたのは宝塚55周年にあたる1969年です。 唐十郎は、当時大ヒットしていたメリー・ポプキンの「悲しき天使」のレコードを聴きながら3日間で書いたそうです。 上演中もこの曲が流れます。

12月10日(火)13:30公演を東京宝塚劇場で観ました。オーストリアのウィーン劇場協会が2017年に制作し、2シーズンの異例のロングランとなった話題作を宝塚が日本で初演します。

 

ウィーンにある老舗ホテルの跡継ぎジョージ(珠城りょう 94期)は、今の時代に合わせた改革を進めようとし、伝統を重んじる両親と対立します。そこへ、オーストリア出身の人気ハリウッド女優エマ・カーター(美園さくら 99期)がお忍びでやって来ます。ところが従業員の一人がツイートしたため、マスコミが押し寄せホテルは大混乱になります。不手際を詫びにエマの部屋を訪れたジョージ、二人は互いに惹かれあいます。

 

ジョージとエマのロマンスを中心に場面は展開し、20数曲の歌とメロディーが舞台を包みます。両親も次第にジョージを信頼するようになります。故郷や家族をテーマにした心温まるミュージカルです。怪我から舞台に復帰した月城かなと(95期)は憎まれ役ですが、その美しさは際立っています。暁千星(98期)がコミカルな役で客席を笑わせます。

 

公演デザートは、暁千星の役をもじった「マッチョコ!マッチョコ!」でした。

11月14日(水)18:30公演を東京宝塚劇場で観ました。

花組トップスター・明日海りおのサヨナラ公演、作・演出は植田景子です。

 

美しい薔薇が咲く庭に住む精霊エリュ(明日海りお)は、妖精の存在を信じている少女シャーロット(華優希)と出会い、毎年、薔薇の季節に会うことを約束します。しかし、少女が大人になる前に“忘却の粉”を振りかけ精霊の存在を忘れさせるという自然界の掟を破ったため、エリュは青い薔薇の精に変えられ、美しかった庭は霧に閉ざされ、シャーロットの行方もわからなくなってしまいます。

 

次期トップスター・柚香光は植物学者ハーヴィーです。謎の貴婦人から、この庭を再び美しい薔薇が咲く妖精の庭にするように依頼を受けます。エリュはハーヴィーに「精霊の住まない庭に薔薇は咲かない」と教え、ハーヴィーは庭の再生に奔走します。そしてシャーロットを探して・・・。

 

明日海りおはトップスターに就任して5年半、大劇場公演は10作目です。「エリザベート」、「ポーの一族」、そして今回も人間ではない役ですが、その幻想的な美しさを演じられるのは明日海りおをおいて他にはいないと思います。歌のうまさ、ダンスの華麗さ、これぞ宝塚の男役です。卒業はいつかは通る道ですがファンとしてはさびしい限りです。


昔は卒業旅行などはなかったのですが、明日海りおの卒業と一緒に私も宝塚を卒業することにしました!ので、その記念に計画しました。
 
宝塚では、日本最初のレビューである「モン・パリ」をはじめ、パリを舞台にした多くの作品が上演されています。ベルサイユ宮殿(「ベルサイユのばら」)、エッフェル塔(「パリの空よりも高く」)、凱旋門(公演も同名)、オペラ座(「ファントム(オペラ座の怪人)」)などです。今回、これらを訪れようと計画しましたが、結局、観光ツアーで回るコースと同じですが・・・。
ベルサイユ宮殿に行った日は天気もよく大勢の観光客でにぎわっていました。部屋の数は700以上あるようですが、一番豪華な部屋が「鏡の回廊」です。

ベルばらに登場するオスカルの騎馬像のようなレリーフもありました。
敷地は広大で宮殿から2kmくらいのところにマリーアントワネットの離宮があります。宮殿内の堅苦しい生活を離れて憩いの場だったようです。
そしてこの敷地内には、フェルゼンと会っていたとされる「愛の殿堂」と呼ばれる場所がありました。
 
すでに兵庫ではサヨナラ公演が始まっていて、9月19日に観に行きます。が、東京公演の友の会の抽選はすべてはずれ、まだチケットが取れていません。

8月7日(水)、日比谷の帝国劇場で観ました。
1996年に一路真輝(68期)のサヨナラ公演として初演され、これまでに何度も再演されている宝塚の代表的な作品です。東宝版も2000年に初演され、今回が10度目の上演になります。
 
メインの役はダブルキャストですが、今回観たのは、
エリザベート:愛希れいか(95期)
トート:井上芳雄
ルキーニ:成河
フランツ・ヨーゼフ:田代万里生
ゾフィー:涼風真世(67期)
ルドルフ:木村達成
です。
 
愛希れいかは昨年、月組のトップ娘役として宝塚を卒業し、そのサヨナラ公演で演じたエリザベートを再び演じています。宝塚では自由奔放なエリザベートをのびのび演じていた感じですが、今回その雰囲気は消えて少し重い感じの演技になっています。

宝塚版はトートが主人公でエリザベートとの愛が中心の物語になっていますが(これには批判もあり)、東宝版では本場ウイーン版のようにエリザベートが主役で、トートとのからみは多いのですがハプスブルク家の滅亡が描かれているため、演出も意識的に変わっているように思います。
 
かつてエリザベートを演じた涼風真世が、前回に続きゾフィーを演じ、安定感のある演技で舞台を引き締めています。チケットは全日程が完売になっていて、この日もキャンセル待ちの行列ができていました。