こんにちは。
臨床心理士、反射の統合ワーカー いうちふきこ
札幌 桑園 @totonowell. です。
2月20日、梅田幸子さんの原始反射コア講座を大阪で受講してきました。
①首 上下の反射 TLR(緊張迷路反射)
後方TLR:うつぶせで首を前に傾けると上下肢が屈曲する
前方TLR:仰向けで首を後ろに傾けると上下肢が伸びる
②口の反射 探索反射・吸てつ反射
探索反射:唇や頬を刺激するとそちらに顔を向ける
吸啜反射:唇や口の中においたものを吸う
③首 左右の反射 ATNR(非対称性緊張性頚反射)
首が右または左を向くと、そちら側の手足が伸展し、反対側の手足が屈曲する
こちらの3つの原始反射について、
①反射が残存した時の影響(反射以外の未発達についても)
②詳しい解説(刺激と反応、機能と目的、関連身体部位、望ましい統合時期)
③原始反射の発達曲線
④反射の残存チェック方法
⑤反射の統合する(統合ワーク、遊び、体操・アクティビティ)について実技
⑥質疑応答
という大変中身の濃~い内容で、①2時間②2時間③2時間半が楽しく、あっという間でした。
この講座をより理解するために(幸子さんは覚えなくていいとおっしゃっていましたが)
キーワードを勝手に解説、というか、自分の趣味の覚書として記録しておきます。
■発達、未発達について
発達とは。
・・・解説しようと思ったけど、とても一言では表現できず断念。
「発達心理学」は、誕生(受胎)から死に至るまでの心身の変化すべてを「発達」ととらえ、
科学的に探究し解明しようとする学問です。
発達をとらえる視点の一つとして「発達段階」という考え方があります。
興味がある方は、こちらをどうぞ
未発達とは、その年齢に応じた発達段階に到達していないこと、まだ発達過程にあることと考えられます。
■発達の法則
子どもの発達は
・頭から足へ(上から下)
・体の中心から外側へ
・大きな運動(粗大運動)から細かな運動(微細運動)へ
と発達していきます。
発達の順番は以下のようになります。
じっと見る(注視)
↓
追って見る(追視)
↓
首がすわる
↓
寝返り
↓
腹ばいでその場をくるくる回る
↓
ずりばい
↓
よつばい・はいはい
↓
自分から座る
↓
高ばい
しゃがむ
↓
つかまり立ち
↓
つたい歩き
↓
ひとり立ち
↓
歩く
という順番です。
「お座り」より「はいはい」が先なんですね。
この、身体の発達に原始反射が大きく関わっています。
■感覚統合について
https://books.rakuten.co.jp/rb/3987312/
育てにくい子にはわけがあるー感覚統合が教えてくれたもの
木村 順 著 大月書店
私たちが日常生活の中で姿勢や運動、動作、あるいは行動や態度をコントロールするためには、五感以外に
重要な2つの感覚があります。
●固有受容覚
関節の曲げ伸ばしや筋肉の動きを脳に伝える感覚です。
この感覚のおかげで、無意識のうちに、自分の指先から足の裏、肘や膝など、身体全体の一がどこにあるのか分かります。
(ボディイメージ)
●前庭覚
平衡感覚、バランス感覚。
前庭神経は、耳の奥(内耳)にある、バランス感覚(平衡感覚)を司る神経です。
体がどのくらい傾いているか、どのくらいの速さで回転しているかなどを感じる三半規管からの
信号を受け取って脳に伝える役割を担っています。
三半規管で「回転加速度」を感じ取り、その次の「耳石器」には小さな「耳石」の集まった膜があり、
これが傾くと、接している有毛細胞を刺激して、様々な方向の頭部の傾きや直線運動の変化が感知されます。
全部わかる 人体解剖図 坂井建雄他 著 成美堂出版
■目と手の協応
目で見た視覚情報と、手の動きが互いに作用しながら働くことを「目と手の協応」といいます。
赤ちゃんは、「目と手の協応」作業を繰り返すことで、力加減や距離感を覚えていきます。
生後間もない赤ちゃんは、原始反射で手に触れたものは何でも握ってしまいますが、やがて
自分の意思で目で見たものに手を伸ばす(リーチング)ができるようになっていきます。
参考:よくわかる発達心理学 渡辺弥生 監修 ナツメ社
このまま進むと訪れる未来、下方修正
最近の赤ちゃん、
ハイハイが不自然。
やべぇな。
発達凸凹や不安症の子の比率、
ますます増える。
ハイハイを適切にたっぷりすることで
原始反射の統合が進みますが、
ハイハイが適切にできないくらい
未発達が増えているのです。
帝王切開も増えている。
(統計データが出る前の現場の生の声)
やべぇな。
発達凸凹や不安症の子の比率、ますます増える。
産道を通ることで
統合に進む原始反射や
出現する原始反射があるという
こと以上に
そもそも、産道から
生まれて来られない程の
未発達が増えているという視点が必要。
このままだと、
望まぬ未来になりかねない。
と
現状認識することで、
今、ここから、選択と行動を
変えることができます。
それが、未来を社会を変える力。
3月4日(土)博多で講演会あります!
23年4月から、保健センターの乳幼児健診の発達相談のお手伝いをすることになりました。
お子さんの発達にかかわれること、子育てを毎日頑張っているお母さんたちの応援をしていけること、とても嬉しく思います。
札幌でセラピーしています。
お話聞かせてくださいね。