BKLYN the Musical
沢山のお客様のご声援と愛をいただき、無事終演致しました。
ご来場くださった全ての皆さま、ご声援くださった皆さま、
誠にありがとうございました。
この公演を通して、言葉にならない何かをお客様に感じていただけたならば、これほど嬉しいことはありません。
目に見えないものを信じることは難しい。
わたしはいつもそう思います。
愛とか、魂とか。一体なにで測るの?
ついブルックリンの稽古が始まる少し前かな。全然この世界とは関係のない方ですが、色々相談していたらこう言われました。
「あなたは言いたいことが言えてない。あなたの中に情熱が沢山沢山あるのに、それを出せずに身体が悲鳴をあげてる。」
「島田彩という人のエネルギーの大きな部分を作っているのは『怒り』のエネルギー。でも、怒りというのは必ずしも負のエネルギーではない。『怒り』と表裏一体の関係にあるのは『情熱』。だからあなたの中にある怒りを情熱に変えていけばいい。苦しいかもしれないけど、諦めるな。」
このブルックリンという作品に今出会えたのは、ものすごく奇跡的なタイミングでした。
ちょうど自分が自分に限界を感じ始めていた頃に耳に入ったオーディション情報。
ずっと自分の中にあった
「魂が揺れ動くような表現がしたい」
という目標。
演出家の奥山さんがHPに書いていた「心の叫びのようなエネルギー溢れた作品」という言葉、そして「Once Upon a Time」という一曲を聴いたときに受けた衝撃。
全部が重なり、いまがあります。
なんて幸運だったのだろう。
そして。なにより、素晴らしいカンパニーメンバーに出会えたこと。みんなの作品に対する愛。気持ちいいまでに一つのゴールに向かうエネルギー。
舞台上で放たれる情熱の真っ直ぐさ、直向きさ。
全部に支えられて生きてるって綺麗事抜きに、強く実感した。本当にみんな大好きだった。誰一人欠けてはならなかった。
そして、それを感じとってくださったお客様の顔、劇場の温度。
これを奇跡と言わずに、何を奇跡というのだろうと思った。
で、思ったんです。
愛や魂は、目には見えないが、
確かなものだって。
I believe love will conquer all.
愛はすべてを越える。
多分目に見えないものこそ、永遠に残り続けるんだろうな。
わたしは目に見えないものを信じます。
たくさんの感謝で一杯です。
カンパニーの大好きな皆様、
すべてのスタッフの皆様、
最高な音楽を奏でてくださったバンドメンバーの皆様、
携わってくださったすべての皆様、
家族。
そして私の中に眠るたくさんのものを引き出してくださった演出家の奥山さん。
心の底からの感謝を込めて。
本当にありがとうございました。
また皆さんと会える日を夢見て。
これからも精進して参ります。今後とも温かいご声援のほど、よろしくお願い致します。
島田彩