ちょっと遅くなってしまいましたが、
私が言いたいことはやまほどあって、正直書ききれない。
言葉にしたら、安っぽくなっちゃうのかな…。でも、正直に、素直に記せたらと思います。
私は決してスピリチュアルな人間ではないです。どちらかといえば、現実的だし。
奇跡とか、魂とか。うん。よくわからない。
でも舞台に立っていると、時々奇跡や魂とか、言葉では説明がつかない瞬間と出会えるときがあるんです。
舞台上にいるすべての者が、言葉でなく、魂で会話したとき、天国のような、ばっと舞台上が光に包まれるような、そんな光景を見ることが出来るときがあるんです。
そして、それは、「自我」を超えた先でしか見られない。
「自我」を忘れるなんてすごく難しい。人間だから。認められたいし、褒められたい。私自身はそれで悩んできました。そんな自分が嫌いで仕方ありませんでした。
でも、やっぱりそんな奇跡的な瞬間にまた出会いたいと思うから。魂の揺れうごくような表現がしたいから。
だからきっと、ずっと表現を続けてきた。
「自我」を超えた先の世界に手を伸ばしてみたいから。
役の魂を宿して、表現できる真っ白な身体でいたい、一生をかけてでもそれを追究し続けたい。
満足せず、驕らず、表現の無限の可能性を追い求め続けたい。
そう思い起こさせてくれました。
この作品を通して私が手に入れたものは、「初心」だったと思います。
青年の存在、一言一言に救われていたのは、実は私自身でした。
彼とお別れをした今も、彼は私の心の片隅にいて、応援してくれているような感じがします。
だからしっかり、これからも成長していかなくてはね。
すべての巡り合わせに、ただただ感謝です。
皆様がいたからこそ。本当に毎回思いますが、舞台は絶対にひとりでは成り立たない。心が折れそうな時には、いつも皆さんに助けられていました。
みなさんとした沢山の心の交流。一生忘れません。
みんな全く違う個性の青年で、たくさん勉強させていただきました!ありがとうございました!
本当にありがとうございました‼︎
最後に、
演じる楽しさ、味わう楽しさを教えてくださった作・演出の上田一豪さん、
今回このカンパニーに招き入れてくださったプロデューサーの柴田麻衣子さん、
愛に溢れた演奏をしてくださった小澤時史さんはじめバンドメンバーの皆様、
携わってくださったすべてのスタッフの皆様、
温かいカンパニーの皆様、
観にきてくださったお客様、応援してくださった皆様、
心からの感謝を込めて、本当にありがとうございました。
そして青年。
ありがとう。
ではしばらくお休みして、またレディ・ベスが始まります。
しばらく間を置いて、また新しい発見があるのではないかな。楽しみです。
しばらく間を置いて、また新しい発見があるのではないかな。楽しみです。
島田彩