お姉ちゃんも?
ちょうど一週間前にお姉ちゃんが数日間家からいなくなった。
まさかお姉ちゃんまでがどこかへ行ってしまったんだろうかってボクは一瞬焦ったけど、数日経ってちゃんと帰ってきたからホッと一安心
なんでも修学旅行とやらで東京やディズニーランドなんて所へ行ってきたらしい。
去年のお兄ちゃんもディズニーでは雨でパンツまで濡れた~
って騒いでいたけど、見事にお姉ちゃん達も雨、それも暴風雨って感じのかなり悪天候だったらしい。
ここ数年どうも我が家の誰かがTDRに行くと、お天気が悪いってのが定着してきたような??
年甲斐もなく?TDR大好きなお母さんにしてみれば、なんとも悔しい話らしい。
でもTDRのお土産これがまたどれも美味しい可愛い、ハズレがないっていうから凄いんだ。
今回お姉ちゃんは25周年のチョコを買ってきたけど、結構凝ってるつくりで美味しいみたいだよ。
家に戻ってから東京での面白おかしい話をたくさんしていたお姉ちゃん。
なかでも友達がコテコテの方言で堂々と話すのが、なんとも恥ずかしかったらしい。
浅草じゃ周りにいるのが外国の人ばっかりで、日本人は地方からの修学旅行生くらいしかいないから、中国語や韓国語、そして津軽弁という外国語しか聞こえてこなかったとか・・・
24時間一緒に行動、それが4日間も続いたせいで、家に来た時のお姉ちゃんの言葉が、それまでは標準語に近かったのがいきなり津軽弁になっていて、お母さんも驚いていたよ。
「なんかアクセントが違う」
「えー、ヤバイだってずっと一緒にいるからさー、やっぱり影響受けるよ~」
でもボク達はそんなの関係ない、お姉ちゃんの部屋で一緒に遊んだり眠ったりできればそれでOK
3人と二匹家族
お兄ちゃんがいなくなって一週間以上経った。
うちの中は異常に静か、異常に平和、異常に物足りない・・・
お兄ちゃんのうるさいまでのお喋りが聞こえない、お母さんがお兄ちゃんを叱るガミガミが聞こえない、お姉ちゃんとお兄ちゃんが喧嘩する声が聞こえない、ボクや茶太郎がイタズラもちょっかいも出されない。
おかげで我がは平和で静かでいいな~、なんて思ったそこのあなたそれは大きな間違いなんだ
そんなお兄ちゃんでもいなけりゃボクはやっぱりサミシイ(ノω・、)。
お母さんだってお皿を準備したり洗ったりする度に、なんだか寂しそうな表情をしているのをボクは知っている。
お姉ちゃんだって「嬉しい~ラララ~」なんて笑って言うけど、その実やっぱりちょっとはサミシイんじゃないかな~?
いつも感情を表に出さないお父さん、さすがにお父さんはその心中はボクには計り知れないものがあるけど、「頑張ってやってくれるといいな」ってお母さんと話していたし、きっとお兄ちゃんが精神的に少しは成長するのを楽しみにしているんだろう。
今月末の連休に、自転車を取りにくる為に帰省するらしいんだけど、ちょっとは変わっているのかな?
まさかもう太ってたりしないか、お母さんはちょっとだけ心配している。
ボクも早く会いたいな~。
お兄ちゃん
昨日の朝早くにお兄ちゃんはお父さん達と出かけて行った。
そして今日お父さんとお母さんの二人が帰って来たけど、お兄ちゃんはいなかった。
お兄ちゃんは進学した学校の寮に入って、この先5年間もそこで勉強するらしい。
ボクの大好きなお兄ちゃん、茶太郎は怖がってちょっと苦手なお兄ちゃん。
おしゃべりでお調子者のお兄ちゃん。よく叱られるとフテ寝しちゃうお兄ちゃん。
お兄ちゃんの部屋はまだお兄ちゃんクサくて、今にも帰ってきそうな感じがする。
その学校は普通高校とは違い、高等教育機関だから「生徒」ではなく「学生」って呼ぶんだと、今日の入学式で言われたらしい。
一足飛びに大学生並みの「学生」になってしまったお兄ちゃん。
口うるさいお母さんがいない世界で、羽を伸ばせるって勘違いしてるだろうお兄ちゃん。
今はまだ楽しいだろう事や、大学のような自由な雰囲気に浮ついた気持ちでいるかもしれないけど、そのうちに勉強の大変さや寮生活での規則や先輩との関係なんかで、きっとムカつく事がたくさん出てくるに違いない
「一週間もてば一ヶ月もちます」
「一ヶ月もてば5年間もちます」
と言われたそうだけど、その最初の一週間頑張れってうちの人達はみんな心の中で応援しているみたいだ。
ボクは寂しくてイヤだけど、それがお兄ちゃんの為なら我慢しなくては。
頑張ったあとの大人になったお兄ちゃんはどんなだろう?ちょっとボクには想像できないな~。
お兄ちゃんの荷造り
数日前から、お母さんはお兄ちゃんの荷造りや片付けでかなり忙しそうだ。
お兄ちゃんは来週から、学校の寮に入るらしい。それで今日から荷物の搬入ができるらしいけど、うちからは離れているので、先に荷物だけ送るんだって。
身の回り品のダンボールが3箱、衣類を入れた衣装ケースが2個。
やっと今日で殆どの荷造りが終わって、明日衣装ケースをしっかり封印して束ねて発送できるようにすれば、宅配便で送るみたい。
お兄ちゃんのゴチャゴチャ散らかった部屋も、荷物を詰めてかなり片付いてきたんだ。
これまではボク達が部屋に入ると、いろんなものが散乱しているから、時々肉球に刺さると危険なものが落ちていたり、誤飲すると危険なものも落ちていたり、てな感じでお母さんはいつも
「お兄ちゃんの部屋に入ったら危ないからダメ」って言うんだ。
ボクは変なものを食べることは滅多にしないけど(輪ゴムは別として)、茶太郎は見境なく食べてしまうことがあるから、お母さんの言う事も確かに一理あるんだけど、やっぱりボクは大好きなお兄ちゃんの部屋に入りたい。
お兄ちゃんは「猫の手も借りたい!」って言ってたくせに、さすがにボクが荷造りを手伝うのはダメと言われて、ボクも茶太郎も部屋から締め出されてしまった・・・
服をたたむのが苦手なお兄ちゃんは、結局自分では殆ど荷造りせずに、全部お母さんがやっていた。
お兄ちゃんは側でお喋りしていただけみたいな。
でも一人で暮らすようになれば、そんなお兄ちゃんももっとシッカリするのかもしれない、ってお母さんは思ってるようだよ。
ボクは果たしてそうなるか大いに疑問なんだけど、とりあえずそういうことにしておこう。
入寮通知
今日やっと待ちに待ったお兄ちゃんの入寮許可書が届いた。
本当は昨日までに届くはずだったのが届かなかったから、例によって心配性のお母さんは、入寮願いを出した郵便が書留じゃなかったから事故で届かなかったんじゃないだろうか?とか、ずいぶんあれこれヤキモキしながら過ごしていたみたい。
そして万が一寮に入れなかったら下宿を探す羽目になるかも、とかそんな事まで考えたりしていたっていうのに、当のお兄ちゃんたら「そのうち来るさー」って能天気に遊んでばかり・・・
でも結局その通りになったんだけどね。
その手続きなんかで早速明日から市役所で転出届けやら、銀行での振込みやらあれこれやる事になって、またにわかに忙しくなりそうな気配。
用意するものもあれこれあるみたいだし、お母さんはな~んも考えないお兄ちゃんに代わってあれこれと考えてはメモしたり、間違えないように注意しながら頑張っている。
お姉ちゃんはお姉ちゃんで、もうすぐ前に住んでいたS市へ修了式の日に出発、3泊の予定で出かけるんだって。
先週はTDR、今週はS市、そして来月は修学旅行で東京方面へ行くお姉ちゃんが、一番旅行づいているかもしれない。
まあお父さん達も来月の入学式には、お兄ちゃんと一緒に出かけるんだけどね。
ボク達はそんな慌しい感じの皆を横目に、いつもどおりお昼寝だ。
大好きなお兄ちゃんと過ごせる日が残り少ないなんて、ちょっとサミシイな~。
茶太郎もこれまでは怖がっていたお兄ちゃんに、最近少しは話しかけたり近づくようになったし、お兄ちゃんがいなくなったら、やっぱりサミシイんじゃないかな??