イメージ 1

従兄弟で親代わりの奏と2人で暮らす椎名サクヤ。
辛いときや哀しいときはいつも星を見上げ励まされてきた。
そんなサクヤの誕生日に突然現れた不思議な少年チヒロ。
優しい言葉を残し去っていった彼は一体、誰-!?
はぐれ星たちの片恋ダイアリー。

しじま的評価 ★★★★☆(3コ半かな)

現在7巻まで発売中。以下続刊。

傷ついた人たちの物語・・・って感じですね。

主人公のサクヤは、親との折り合いが悪く従兄の奏と暮らしている。
その奏は、陶芸家だけどほとんど収入が無いため、
サクヤのバイト代で生活しているようなものだった。
そういう状況なので、奏は評判が悪いのだが、
サクヤは両親とのつらい日々よりも、奏に支えられて生きる事に幸せを感じているので
周りのそういった誤解に、もどかしさを感じている。

そんなサクヤの気持ちを理解してくれた見知らぬ少年チヒロ。
チヒロの事が気になるサクヤの想いはいつしか恋心に。
けれど、チヒロの抱える心の闇はかなり深いものだった。。。

サクヤの事をわかってくれる友人、せーちゃんとユーリも、
なにか抱えている感じなんですよね。
この二人も一筋縄ではいかないような、今後の展開に大きく関わってきそう。
あと、せーちゃん付きのサキさんとかもなにげに気になる!
それと担任の先生ね。それぞれの物語が今後語られていきそうな感じもありますな。

いろんな謎が、少しずつ明かされていくんだけど、
なんつか、どんどん暗い方向へ行ってるような気がしないでもないね。

それでも、前向きにがんばろうとするサクヤは健気を通り越して
涙ぐましいです。

チヒロは自分の心の傷に触れて欲しくないと思いつつも、
どうしてもサクヤの思いやりや優しさに、ふっと気を緩めるために
行動がちぐはぐで、とてもアンバランス。

傷ついたもの同士、一緒に立ち直っていく事ができるのか、
さらにズタズタになってしまうのか。

それにしても、サクヤの両親は本当に酷いと思う。
サクヤと両親との確執話は、心をえぐられる様な内容でした。

たぶん、先は長いでしょう(笑)
完結したら、もう一度一気に読みたい作品です。