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恋にもいろんなカタチがある??カーラ教授流の「ちょっぴり変わった」4つの恋のお話が
待望の単行本化! ほのかな恋を育てる主人公たちに、カーラ教授の絶妙なツッコミが痛快!
全国でも有数の超進学校・彰英高校を舞台に繰り広げられる、寓話的なラブストーリー。  

しじま的評価★★★★☆

久しぶりに川原作品を読みました。
初期の頃はかなり好きだったんですけど、なんとなく読まなくなってまして。
川原さんがカーラ教授なんて呼ばれるようになってたなんて知りませんでした(笑)

絵柄が随分変わったように思われますが、パソコン使って描いてらっしゃるようですね。
だからといって、上手になった訳ではなく(爆)微妙です。
キャラ絵の魅力より、キャラクター性の魅力重視な川原作品においては、
特に絵の上手い下手は今さら関係ないんですけど。

相変わらず難しい言葉がたくさん出て来たり、ヒロインが呑気で感覚がちょっとずれてるとこなど
「川原さんだ~」って感じで、この雰囲気には懐かしさを感じました。

お話は、県下でも指折り、全国有数の超・進学校である「私立・彰英高校」を舞台に
ちょっと変わった女の子と、悩める男の子のほのかで風変わりな恋愛ストーリーが
4話オムニバス形式で収録されてます。

「レナード現象には理由がある」
成績は振るわないけど、癒しのハンドパワーを持つ蕨よもぎさんと、
天から四物も与えられたが故に、他人の弱さや痛みに対する理解が足りないと両親に人格否定された
飛島穂高くんのお話。。。

「ドングリにもほどがある」
精神的な軽業師(楽天的で苦境にも気がつかない)である亘理実咲さんが、
普通仲間だと思い込み友達となった友成真一郎くんは、実はスランプに悩む覆面小説家だった。
しかし、亘理さんと話す事によってアイデアが湧くようになり。。。

「あの子の背中に羽がある」
柔道部主将、保科総真君は、ある日となりに越して来た小学6年生の少女の背中に
羽が見えた。その理由って。。。

「真面目な人には裏がある」
円滑な人間関係を重視する日夏晶さんの隣の席になったのは、タラシで有名な塔宮拓斗君。
友人に借りたBL(ボーイズラブ)小説で未知の世界に遭遇したばかりだった日夏さんの兄が
会って欲しいと紹介したのは、男性でそれも塔宮君の兄だった。。。



どの話ものんびり淡々と進み、ポヤンとした感じで面白かったのですが、
川原さんがBLネタで来るとは思わなかったデス(笑)

「真面目な人には裏がある」なんですけどね。
かなり分析されているようで、資料としてでなくマジで川原さんBLに嵌ってるんじゃ
ないかしら?と思わせるような内容で。
ただ、このお話に関しては同性愛嫌悪的な表現があり、一部で問題になったそうです。
確かに塔宮兄は「原獣バジリスク」扱いだし、蔑視用語が多々出て来てきていて、
BLというよりゲイを扱うには、ちょっと配慮が足りないようにも思えます。
とはいえ普通?に読む限りでは面白かったです。これは、私が腐女子の目を持つが故か?(苦笑)

最近の少女漫画の中で、普通にBLネタが扱われるようになっていて、
ひとつのジャンルとして確立されたんだな~って思わざるを得ないです(笑)