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しじま的評価 ★★★☆☆

生前の脳が見た映像を再現するMRIスキャナーを捜査に取り入れ、
通常の捜査では解明不可能な犯罪を一手に担う科学警察研究所法医第九研究室。
薪警視正と青木捜査員の「第九」コンビの前に立ちはだかる凶悪事件とは!?

たしか昔、BANさんのレビューを読んで興味を持ったんだったかにゃ?

清水玲子さんの作品はいくつか読んだ事がありますが、
結構突拍子もない展開である意味斬新だよな~と思うものの、
そんなに好みではないんですよね。

この「秘密」という作品もまた、斬新かつそら恐ろしい展開で
キッチリした構成と美しい絵柄で引き込まれる内容なのですが、、、

どちらかといえば、やっぱり私好みではないかも…。


謎を残して死んでしまった人物が、生前見ていた世界を映像として見る事ができるシステムを持つ
科学警察研究所 法医第九研究室。
その技術により難解な事件解明に迫る訳ですが、
そこで、目の当たりにする真実は、あまりにも残酷で物悲しく。

知られたくなかった秘密を知られてしまった者もいれば、
自分の脳が見られる事を知りつつ残酷なメッセージを残す者も。

死んでしまった=言葉なき者だからこそ、見てしまった者の心情もまた複雑。

おっそろしいですよ~。

自分の脳が他人に見られてしまうなんて、どうしましょ?
まあ私の脳の中身なんてたいした内容ないだろうけど、
やっぱ変な妄想とか(笑)見られちゃったら嫌だしね(笑)

あんまりにも残酷な映像を見ると、見た人は死者に引きずられて
精神に異常をきたしてしまうそうで、余程の神経の持ち主でないとやってられない職業との事。
麗しの薪警視正は、すごい人だ~。

凶悪犯の脳を覗いちゃったりするので、かなりグロテスクでさらに後味が悪いです。
読んだ私も引きづられる~~~、みたいな。
そういう訳で、私としては率先して読みたいタイプの作品ではないですね。。。
(単に怖いのがキライ…ってのもあるけど)

あ、でも作品としてのクオリティは非常に高いと思います。
今迄読んだ清水さんの作品の中で一番しっかり纏まってると思うッス。
サスペンスとかミステリーが好きな人にはオススメです。

現在3巻まで出ていますが、私は2巻で挫折しました…(.;