真打ち登場！
って事で、この作品が日渡作品の中で最高水準を誇っていると思うし、評価も一番高いですね。
連載中にリアルタイムで次回を楽しみにしながら「花とゆめ」を読んでいたな～。
この連載が終わって、「花とゆめ」を読むのをやめたような気もするし。
私にとっても、大好きな思い入れの深い作品です。
亜梨子（ありす）は、植物の気持ちが不思議とわかる高校生。東京へ家族と共に越してきた。
ある日、お隣のイタズラ少年・輪（りん）を過ってマンションのベランダから転落させてしまう。
輪は奇跡的に回復するが、もう１人の自分が覚醒し、前世のつらい記憶が蘇る…。
一方亜梨子も、前世の夢を共有する同級生と出会う。
前世の記憶を共有する仲間と会合を続けるうちに、
過去の仲間同士の恋愛や罪をも現世に持ち込むことになる。
月基地のある装置を巡ってキーワードを集めはじめた輪は、一体何をしようとしているのか？
そしてその暴走を止める事はできるのか？！
永遠のすれちがいストーリー（byエリザベート）
前世の記憶が、紫苑（輪の前世）と木蓮（亜梨子の前世）のそれぞれの視点で描かれるんですよ。
同じシーンなのに、お互いに思ってる事が全く違うんですね。
そんなつもりじゃないのに、一方は、悪い方向へ考えていたり思い込んでいたり。
最後の最後、わかりあったはずの場面でもお互い絶望していて、後悔していて、
愛しあっていながら深い傷を負っています。
そんな記憶が蘇ってしまったら、そりゃあ小学生の輪君も暴走しちゃうよな。
お互い誤解したままで転生してしまっているので、現世でもすれ違いっぱなし。
他のメンバーに関しても人間関係ドロドロです。
一つ一つ明らかになる前世の思いをお互いに分かりあい
向き合う事ができて始めて、二人の新しい現実が始まるのです。
小学生ながら輪くん大活躍！かっこいいです！
だって辛い過去を背負って苦悩しているのですもの。
ESPバトルを繰り広げる「闘う孤独な少年」におねーさんトキメキましたわ。
途中かなりヘヴィーですけど、一気に読めるおもしろさです。超オススメ！