アクマくんシリーズとしてまとめちゃいます。
しじま的評価 ★★★★☆

アクマくんにお願い
アクマくんぼくは天使になりたい
アクマくんブラック・ミニオン
アクマくん魔法・BITTER(全4巻)

私が始めて読んだ日渡さんのマンガは「アクマくんブラック・ミニオン」でした。
その頃、ちょうど天使とか悪魔を扱った作品に凝っていたので、
『これは!』と思いシリーズ作品を読んでみたんだと思います。

お話は、魔界の第13王子アムカ(人間界ではアクマ君)が人間界に憧れて、
人間になりたくて、人間の男の子の家に居候するようになります。
そのうち、アクマ君の従兄弟が天使になりたいと言い出したり
天界の双子が人間界にやってきて、ブラックミニオンの間違った使い方で
大騒動を起こしたりと大騒ぎの中、アクマ君はちょっぴり恋をしたり…。

そんな展開の中、「魔法・BITTER」では、魔界と天界、両方のお話になります。
アクマ君に恋する女の子が2人いるんですね。
1人は、幼馴染みのお嬢様アシャ、もう1人は天界から落とされ魔女に育てられたチャチャ。
アシャは、アクマ君に近付く為に人間に化けて彼のそばへ。
そんな時、かつて魔界へ落とした天使が実は女神だったという事がわかり、
天界では大騒ぎになっていた。
その女神こそチャチャであり、魔女の魔法の抗力がきれてしまったチャチャは、
美しい女神の姿へ変化し、身を隠す事ができなくなっていた…。

アクマ君が、みんながどうすれば幸せになるのか、一生懸命考えます。
ほんのちょっとの幸せを求めて、いろんな人が生きる世界の中で、
彼がすべき事を見い出し始めようとするのです。

一応まるく収まったものの、ある意味その場しのぎでしかない事もわかっていて
果たして「人間になりたい」と思っていたアクマ君の心に変化は訪れたのか?

これって、ここで終わっちゃいけないような気がします(苦笑)ちゃんと続編描いて欲しいな~。
でもどっかで「商業誌で描くことはなさそう」みたいに作者さんが書いていたので、ムリなのかな。
ちょっと中途半端な感じで残念です。