それは村山浩昭元判事です。

大阪高裁長官をもって定年退職され、現在はあの有名なロス疑惑事件で三浦和義被告人を無罪にした法律事務所ヒロナカで弁護士をしておられます。

村山判事(当時)の何が凄いかというと、国家権力が重く罰してくれと法廷に引き出してくる被告人を冷静な審理で時には無罪にしてしまうのです。巷では無罪判決をくだす裁判官は出世できないと囁かれていますが、それは本当です。国が裁判官の人事権を握っているからです。

しかし、今回、静岡地裁の所長をしていた時に、身柄の拘束を解いて釈放した袴田死刑囚の再審が認められるということが決定しました。死刑囚がもうすぐ無罪になるのです。

地裁いわき支部長時代にも、既に反省しきっている死刑囚(未決)を無期に減じるという温情ある判決をくだしたことがありますが、控訴審の仙台高裁で逆転され、彼はまた死刑囚に戻りました。

そして、死刑が確定してすぐに刑が執行されてしまいました。(執行時に暴れる虞がないと)反省して仏のようになった死刑囚から順に吊るされるのです。

合掌。