「彼を知り己を知れば百戦危うからず」
孫氏の兵法で最も有名な言葉だ。
マーケティングを勉強すると必ず最初に出てくるのが、市場リサーチだ。
先ほどの言葉で言うなら、〝彼を知り〟のところか。
ただ、現代を生きる私たちには最初から想定される敵がいる訳ではないので、〝彼を知り〟の彼に当たる相手を知るには、まず己を知るというところからスタートすることになる。
多くの方が、自己投資をする際にこの〝己を知る〟というところからスタートすると思うが、ここに関しても落とし穴がたくさんある。
・自己理解
・自己分析
・適性診断
・適職診断
・動物占い
・ウェルスダイナミクス
・エニアグラム
・ホロスコープ
・ホロスコード
・アカシックレコード
挙げればキリがない。
が、これらを受けたところで己を知るにたどり着けるかと言うとなかなかそう簡単なものではない。
というか、そういった診断で得られた結果は、多くの場合自分でもわかっているものだ。
ただ、言語化ができていないので、言語化されたものを見ると自分のことを良く表しているなとある程度は納得ができる。
これらを踏まえて、自分は誰に対してどんな価値提供を行うのか？
市場にはどんなニーズがあり、そのニーズに対して競合となる企業や個人はどのようなサービスを提供しているのか？
これはスポーツの世界だと物凄くわかりやすい。
すべてが目に見えるからだ。
ルールも明確で優劣もはっきりしている。
どんな努力をすれば良いか？もわかりやすい。
学生時代の勉強もそう。
模試を受ける。点数が出る。自分の現在地がはっきりして、何が足りなくて何をやれば良いか明確だ。
ところが、これがビジネスだと一気に難易度が上がる。
まず、自分の戦うポジションを決めない限り測定が出来ない。
そのポジションを決めるには自分を理解する必要がある。
自分を理解するには自己理解が必要だが、学生時代にそのやり方を教えてくれる人は誰一人としていなかった。
得意科目や好きなことは何となく理解していても、それをロジカルに社会の経済システムに反映できる形で教えてもらったことはない。
それはなぜか？
そもそも、学校の先生たちが社会の経済システムを経験したことがないからである。
自分が経験したことないのに、人に教えられる訳がない。
だから、生徒の偏差値を見て、一番可能性が高い大学への進学を進める。
「お笑い芸人になりたいです！」
「プロスポーツ選手になりたいです！」
これくらいなら相談には乗れるだろうが、ネットで検索して出てきたところを紹介する程度だろう。
それなら先生に聞く必要もなく、ネットで検索するか、今ならChatGPTの方が最適解を提示してくれるだろう。
今の現状に不満があり、理想を求めて起業塾やスピリチュアル系のセミナーに参加する。
が、多くの場合そこで自分の方向性がバチバチに決まって次の日からやることが明確になりました！
なんて人に出会ったことはない。
そんな人は、そこに至るまでにかなりの行動とそれを分析する思考訓練を重ねてある程度の自己理解とビジネス構築が出来上がっている人だ。
多くの場合、ここが明確にならないからセミナージプシーとなり資金繰りが悪化。
元の現実よりも、どんどん悪くなるといった負のループが始まる。
しくじり先生のおすすめ自己投資！
①経済的安定の土台確保
→お金はあるけど会社がブラックすぎて時間が全くとれない場合、すぐに起業する方向に進まずまずはホワイト企業への転職を検討
②自己理解
→コンサルとか占いとか診断とかいろいろあるけど、とりあえず八木仁平さんの「やりたいこと」の見つけ方という本で、一通り自分で自己理解を深める
③ゼロイチ市場リサーチ
→北原さんのYouTubeを見ながら、自分は誰にどんな価値を提供できるのかをモニター募集しながら試す
④小さなゼロイチ体験を踏まえて全体設計ができる起業塾やビジネス系コンサルタントから学ぶ。
これが一番ジプシーにならずに現実を理想の方へと変化させられるはず、、、。
まぁ、投資できる金額や無収入でも我慢できる期間がどれくらいあるかによるけど。
いろんな方とセッションしてて本当に思うのは、無駄金使いすぎててマジでもったいない。
それ、僕がこの10年で散々やってきたことだから！
と、つくづく思う。
・自己理解
・マーケティング
これをうまく絡めていきながら、クライアントの価値を最大化して、負のループを抜け出し、喜びの連鎖の方へと導いてあげられたら最高だな。
Day.24/365
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