メリーポピンズ日本初演!
初の劇団四季以外の上演によるディズニーミュージカルです。
・・・といってもプリンシパルキャストに四季出身の俳優さんが多く、あまり外部演目という感じはしませんが笑
●キャストボード
(レミゼみたい・・・!笑)
メリーポピンズ 濱田めぐみ
バート 柿澤勇人
ジョージ・バンクス 山路和弘
ウィニフレッド・バンクス 木村花代
バードウーマン/ミスアンドリュー 鈴木ほのか
ブーム提督/頭取 コング桑田
ミセス・ブリル 久保田磨希
ロバートソン・アイ 小野田龍之介
ジェーン・バンクス 渡邉おとは
マイケル・バンクス 加藤憲史郎
ノースブルック 石川剛
ケイティ・ナナ 藤咲みどり
ネーレウス 工藤広夢
アンサンブル
青山郁代
五十嵐耕司
石井亜早美
大塚たかし
岡本華奈
風間無限
熊澤沙穂
高瀬育海
高田実那
田極翼
照井祐隆
華花
樋口祥久
藤岡義樹
三井聡
舞台の上はまさに魔法の世界、ファンタジーの世界でした。
いくらかかってるんだろう・・・
と考えてしまうくらいお金がかかってそうな豪勢で精巧な舞台装置、それらが舞台というリアルタイムの目の前の空間での魔法の表現を可能にしています。現代だからこそできる舞台なんだなあと思います。ただ単純に豪華さやきらびやかさがあるわけではなく、それを魔法と観客を納得させてしまう効果がきちんと表れていた気がしました。舞台ってここまでできるんだ!と、心底感心・・・!
めぐさんのメリー、とてもよかった
めぐさんにしては珍しく明るくはつらつとしたキャラクター。観ていて楽しみつつも、なんだか安心感も・・・笑
明るいキャラでありつつもメリーは(おそらく)人間ではないのでジェーンやマイケルたちとの明確な線引きもきちんとされていて、人間界にやってきた魔法の存在という印象が崩れることなく維持されていました。
歌声もステップももう完璧ですよ~~~ディズニーミュージカルの申し子ですもん!一挙一動すべてに魔法が込められている感じがしました!
最後のフライングシーン、舞台上から3階席上方まで世界最長の距離を飛んで行ったのですが、一番の夢の時間でした。
ただ残念だったのが、映画の吹き替えで大好きだった「タッタカタ!」と子供たちを急かすセリフが「さっさっさ!」になっていたこと・・・
そのままなわけないだろうとは思ってはいましたが、、、笑
柿澤バート
歌も申し分ないのですが、ダンスもすてき!え、柿澤さんこんなに踊れる人だったんだと・・・!
稽古の段階でタップダンスにかなり苦戦していたようですが、そんな苦労を微塵も感じさせないような軽やかなステップでした。
柿澤さんは2年前の大けがのこともあって、今回こうやって元気に飛んで跳ねて壁を歩いている姿を見ると、胸にジーンとくるものがあります・・・。
それにしても天上で真っ逆さまになっている状態で歌うなんて・・・!
映画に比べてメリーへのベクトルが強いバート、とってもかわいかったです。ベクトルが強い分、うれしいと感じた時の笑顔が最高に素敵なんです
メリーもバートもフライングがものすごく高度で危険を伴うので、千秋楽までどうか事故のないよう・・・
プレビュー時ちょっとトラブルあったようですし。。。
この舞台版はストーリーが映画版とは結構違います。
細かいストーリー編成、ジェーンの生意気加減、銀行での出来事など、ここでこうなるんだ!とか、ここはこういうふうにするのね!など、映画版を見てからだと結構違いが見つけられて楽しいです。でも全く違うわけじゃなくて、映画での要素を強調したり、うまいこと改変しながら使用したりと無理のないアレンジになっていたと思います。銀行でのやりとりはかなりうまいアレンジだなと思いました。まあメリーとバートの恋愛要素の強調は、ウォルトが見たら怒るかもしれませんが笑
この作品、劇団四季が議論を重ねたうえで上演を断った作品でもあります。今回鑑賞して、その理由が何となく分かった気がします。
舞台美術がそもそも四季らしくないってのもありますが、やはりメッセージ性に関して四季には合わないところがあるんだなと思います。
四季で上演されてる作品って、作品の中に1つの大きくて深いメッセージが込められていると思うんです。メッセージがただ1つだけ!というわけではないですが、主たるメッセージはおおよそ1つに絞られると思うんです。アラジンなら「自由」、ノートルダムなら「人間と怪物の違い」みたいに。でもこのメリーポピンズは1つの主なメッセージというものがなく、いくつものメッセージが点在している。子供たちへの教訓、大人への教訓、家族という共同体への教訓など、どれか1つが突出しているわけではなくいくつかの物が同じレベルで存在している。だから言ってしまえば1つ1つに重みがあるようには感じられなくて、四季におけるミュージカルに比べてストーリーの深みのようなものがあまりない印象を抱いてしまうような気がします。制作年代から考えてみてもそうかなって思います。リトル―マーメイドやライオンキングなんかよりも古い作品ですから。ちょうどこの時期のミュージカル映画の傑作と言われる作品を観てみれば、確かに傑作ではあるけれどストーリーの奥深さや特殊性に目を向けると多くの人が首をかしげているのが分かるかと・・・
でもだからってメリポピの作品レベルが劣っている!というわけじゃなくて、四季のベクトルとは違ったタイプの作品なんだ!ということです。実際魔法の表現とか、老若男女問わず感動させる雰囲気というものは一級品だと思います。エンターテインメントとしては最高のできの作品だと思います!
今回は緞帳だけでなくカテコ撮影もOKだったので・・・



