二年後期が始まり、設計の授業も新しいテーマで始まった。
今回のテーマは、まちの境界に住む(木造戸建て住宅)である。
計画条件は、
敷地面積399.2m^2
戸建て住宅
四人家族で夫は30代会社員、妻は在宅勤務、子供二人は小学生
延べ床面積は150m^2程度
階数自由
半野外空間と駐車スペースを二台分設けること、家庭菜園のスペースはあらかじめ設定されている
という感じなのだが、
参考事例を探すためにまず行ったのが敷地調査と新建築の読み漁りだ。
今回の敷地は大学から少し離れた周りは田園風景というTHE田舎という場所で、いろいろ敷地と参考事例を見比べたうえで今回の自分のテーマを「高床住宅」に設定しようと決めた。
今回は高床について考えていこうと思う。
まず、高床というと何を思い浮かべるだろうか。
高床式倉庫?東南アジアの住宅?
エスキスの際には先生にどうせこれをやるならばこの建築様式の歴史についても深掘りしろ、と言われた。
次に高床にする理由は何だろうか。
湿気対策?通行人を気にしないため?視線を高くするため?通風?広げた土地に塀を作りたくないから?
また、高床にしたことによるデメリットは?
コストだろうか?二階に絶対に上がらなくてはならないという面倒くささだろうか?
理由自体はあげることができるがそれは本当にこの土地に必要なのか?と言われればそんなことはないだろうし、かといってこれが正解。と言い切れるものはなく、結果的にその建物が建った。というのが建築の面白いところなのかもしれない。最高ではなく最善をつくせといったところだろうか。
いろいろ調べたり考えたりしている中でどれもありきたりで、とってつけたような理由になってしまう。
まだ時間はある。次のエスキスまでに悶々としてもよいから自分なりの答えを出していきたい。