飛行機で石垣島に降り立つと

見慣れない言葉「おーりとーり」がやたら目につく

地元の言葉で、「ようこそ」の意味なんだとか。

 

那覇空港には「めんそーれ」

鹿児島中央駅では「おじゃったもんせ」

地方ではいろんな方言の「ようこそ」の看板がお出迎えしてくれる

おもてなしの国だ

 

方言といえど、なんとなく「いらっしゃい」と言っているのはわかる

「めんそーれ」は「参り候へ」の転訛だということも、調べれば出てくる

「まいりそうらえ」→「めぇりそぉれぇ」→「めんそーれ」という具合だろうか?

 

では、同じ沖縄県でも八重山諸島の石垣島の「おーりとーり」は

なにがどうなって出来た言葉なんだろう?

これ、ネットで調べてもなかなか出てこない

そんな困ったときのAIの回答は

 

「お降り通り」だった。

その心得は?と尋ねると、

飛行機から降り立って、お通りくださいという意味から「おーりとーり」と言われるようになりました。

だって。

いや、ここまで適当な答えが返ってくると、逆に感心

ますます語源が気になるところ

そのヒントを探していると

沖縄の言語の研究をされている占部由子先生という方のブログに行き着いた

 

「おーりとーり」に相当する言葉として、小浜島では「わーりたぽーり」と言うようだ

先生によると「「わーり」と「おーり」はどちらも「いる」と「行く」「来る」の尊敬動詞として使われるものである。」

とご説明されていた

 

なるほど、古典で勉強した「あり・をり・はべり・いますがり」の

「居り(をり)」と意味が似ているようだ。

これがご先祖様なのかもしれない

 

さらには、「とーり」は小浜島で「たぽーり」

似た言葉でいうと、北のほうだと、徳之島では「餅たぼれ」という祭もあるなぁ

ところ変わって八丈島でも「たもれ」を「~下さい」の意味で使われると聞いたことがある

 

ということは、これも古語で「~して下さい」の意味の「たもれ」から変化したものなのか!

 

ひとまず、「おーりとーり」は、むりやり漢字をあてて書くならば「居り給れ」=いらっしゃい

となるわけだ

 

長年の疑問がすっきりしたのと同時に、

そんな長年どころではない、悠久の歳月をかけて言葉が変化するものだという認識を省いて

飛行機を語源に持ち出したAIの発想力にも感心だ。