蟹座のSNSでは、「いつもみんなの前で出していない別人格」が出やすいものになります。蟹座の人の心のなかって、いくつかの「部屋」がある感じなのです。

 

たとえばそこに「子ども部屋」があるとしたら、その部屋はあなたが大人になっても「子どもの頃に大切にしていたアニメやおもちゃがそのまま置かれている」感じだし、「思春期部屋」には大人の話を鵜呑みにせず「それ、おかしくない?」と言っているあなたがいます。そんないくかある「部屋」にいる自分のどれかが、そのときどきで顔を出します。

 

p.78蟹座、SNSより

 

『しいたけ占い~12星座の蜜と毒~』でも「蟹座って色々な顔を持つ」と説明してきたのですが、そのイメージって

 

「こころの中にいくつもの部屋を持っている」

 

のです。

 

たとえば蟹座の人に「子どものときに好きだったアニメは?」と質問したとして、そのアニメの話をしている時のその人って、もう本当に「子どもの顔」に戻っています。

 

これがちょっと蟹座の特殊性なのでお話をしたいのですが、なんていうか、誰でも「子どもの時に好きだったアニメ」の話をする時って、それを説明する時ってちょっと「手加減」をするでしょう。

 

手加減って何かと言うと、たとえば誰かが漫画のワンピースが好きだったとして、それをワンピースを知らない人に説明するときには「ルフィーという少年がいてね」とか、ちょっと客観的に、そして冷静になってそのアニメについて説明します。

 

でも、蟹座って自分が好きなものについて話しているときって、もうその世界を全身で感じていた自分そのものに入っている。「え、ワンピース?あれね、くー!」とか。興奮し過ぎて説明できない。そして説明するのが面倒くさいから「とりあえず全巻読んできて。話はそれから」という形になっていくのです。

 

蟹座ってそういう意味で「自分が好きな世界」「大事にしている世界」に相手が入ってこようとしてきた時には本気を求めます。

 

「あ、ただの興味本位だったら見ないでけっこうですよ」

 

という、相手が別に本気で話すつもりがなければ大丈夫という感覚があるのです。イメージで言うと、松岡修造さんに「テニスをやりたいです」ってたぶん気軽に言えないでしょう?ああいう感じです。「え、本気でテニスするつもりある?もうそれを言ったら本気じゃないと怒るよ?」と相手に真剣を突き付ける感じ。

 

だから、この本でも色々書いたのですが、蟹座って「他人行儀で接する人」と「自分の身内枠に入ってくる人」を明確に分けます。

 

身内に対しては厳しいです。

 

そして、身内枠に入ってくる人には「ゲームを深夜中やっていても大丈夫」とか、どこか自分の価値観と相手の価値観が100%合うところがないとやっていけません。「ゲーム好きなのは100%合う。でも別にごはんに関しては相手が外食が好きで、自分が家で食べるのが好きでも構わない」とか。

 

「どこかで100%通じ合う部分がないと蟹座の身内枠には入れない」

 

そういう蟹座が注意が必要なのが、蟹座以外の星座って、何か「完全に、もうおかしくなるまで“好き”という世界にのめりこむ」という風習はないかも知れないのです。「え、好きってことは命がけなんじゃないの?」と平然とあなたが尋ねても、「え、いや、80%ぐらいまでなら好きなんだけど」と、そういう“クールさ”を見たときに蟹座の思春期性はすごく反発します。「は?カッコつけてんじゃないよ」って。

 

100%の好きとか100%の合う部分を、他の人たちとは時間をかけて作り上げる。それまで短気を(なるべく)爆発させない

 

というのが本書以外でここで付け加えたいところです。

 

ちょっと他にも「蟹座の顔も3度まで」(p.79)とかあるのですが、これは違う機会に「蠍座の顔と蟹座の顔も3度まで」という話があって、両者の微妙な違いについても説明したいです。

 

それでは蟹座は以上で!

 

次は1月26日に獅子座をアップします。

 

『しいたけ占い~12星座の蜜と毒~』はAmazonさん以外でも、全国の書店さんでもようやく在庫がある状態になってきました。もしよければ読んでみてくださいませ。自分の星座だけではなくて、知り合いの星座などを見てワイワイしていただけたら嬉しいです。