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※この記事は、NEMLOG2021年1月27日の記事にAmeba Pickのリンクを足したものです。

 

癌成長の衝撃的な事実【7】

 

畜産による環境破壊

 

連載記事ですので、必ず第1回から御覧ください。

癌成長の衝撃的な事実【1】 癌のエサは既に解明されている

 

前回第6回はコチラ

癌成長の衝撃的な事実【6】 コメントへの返信

 

今回は、畜産による環境破壊についてです。

 

環境保護活動と言うと、皆さんはどのような活動をイメージされるでしょうか?

 

プラスチックの分別やゴミの減量、温室効果ガス削減の為に電気のスイッチをこまめに切る、省エネ家電や燃費の良い車を買う等が、すぐに思い浮かぶかもしれません。

 

しかし、こういう話が出る際、日本ではなぜか畜産による環境破壊の話はタブーとされており、全くと言っていい程出て来ないのです。

 

それはなぜかと言えば、情報を伝えるべきマスメディアのスポンサーの多くが食品業界等、動物性食品から多くの利益を得ている団体である為に、直接的な圧力や忖度により、なかなか指摘出来ないという実態があり、政府も直接有権者の収入減に繋がる事は言いにくいという理由もあるのでしょう。

 

ですが、本当に環境保護をしたいのであれば、この問題は絶対に避けては通れない深刻な問題なのです。

 

という訳で今回は、畜産による環境破壊について、いくつか数値と共に箇条書きで御紹介をしていきたいと思います。

 

温室効果ガスの問題

 

皆さんは畜産による温室効果ガスが、人類が作り出した全ての乗り物、つまり「自動車」、「バイク」、「船」、「飛行機」、「ロケット」を全て足した温室効果ガスよりも多い事は御存知でしょうか?(2009年時点で全ての乗り物の温室効果ガスが全体の13%なのに対し、畜産は18%)

 

これだけでも、この問題がいかに深刻な問題であるのかは御理解頂けるのではないかと思います。

 

なお、メタンガスの温室効果は二酸化炭素の21倍もあるのですが、牛等の反芻動物は大量のゲップをする為、畜産によるメタンガスの温室効果はメタンガス全体の37%にも上るそうです。

 

土壌汚染や水質汚染の問題

 

家畜による土壌汚染や水質汚染は完全に「アンサスティナブル」(持続不可能)な状況であり、家畜の糞尿は現在でも地球の浄化作用を完全に超えているのに、地球全体の家畜の頭数は増え続けているという現実があります。(以前、アメリカやヨーロッパでは菜食者が増え肉が余っているという話をしましたが、日本や中国等のアジアでは逆に肉の消費が増え続けており、地球全体で見ると家畜の頭数は増加しているのです。)

 

自然界では絶対にありえない大量の家畜による環境破壊により、今でさえ危機的な状況ですので、もしも全ての国が先進国並の肉食をしたら、人類は確実に滅亡するでしょう。(地球の環境収容力は皆さんが思っているよりも遥かに小さいのです。)

 

穀物消費の問題

 

畜産による穀物の消費量は、人間が穀物をそのまま食べた時と比較すると、かなりの量が必要となり、肉1kg生産するのには、

 

牛肉 11kg

豚肉 7kg

鶏肉 4kg

 

もの穀物が必要となります。

 

これはつまり、穀物をそのまま食べるより牛肉で11倍もの環境破壊をしている事になります。(実際には穀物だけの生産よりも大量の水を使用するので、これ以上の環境破壊となります。)

 

大量の水使用の問題

 

という訳で、畜産は野菜の生産よりも大量の水を使用する事でも有名です。

 

以下1kgの肉や野菜を生産するのにどれだけの水がいるのかですが、

 

牛肉1kg → 15415ℓ(1万5千リットルです…)

豚肉1kg → 5988 ℓ

鶏肉1kg → 4325 ℓ

卵1パック → 1960 ℓ

牛乳1ℓ → 1020 ℓ

牛革1kg → 17093ℓ(こちらは1万7千リットルも…)

米1㎏ → 2497ℓ

パン1㎏ → 1608ℓ

トマト1kg → 214ℓ

 

比較的多くの水を使用する米ですら、牛肉より遥かに少ない量の水で生産出来ます。

 

穀物価格の問題

 

「フォークス・オーバー・ナイブズ」の制作時の世界人口は67億人ですが、その内10億人もの人々が飢餓で苦しんでいます。

 

それなのに、なんと87億人分の食事に相当する穀物が牛の飼料として使用されているのです。(牛に与える穀物の一部でも飢餓で苦しんでいる人に与えれば飢餓は完全に無くなる訳で、これはもはや人災と言っても過言ではないでしょう。)

 

なお、現在の畜産で使用されているトウモロコシ等の穀物は人間でも食べられる穀物の為、家畜の数が増えればそれだけ穀物も多く必要になる為、家畜が増えれば増える程、穀物価格も上昇する事となります。

 

例えば、貧しい国の家族が1日中目一杯働いて、やっと家族全員で1日1食分のトウモロコシの粉が買える場合、私達が肉を沢山食べて穀物価格が2倍になれば、家族の半数が餓死する事になってしまう訳で、つまり私達が肉を食べれば食べる程、間接的とは言え、途上国の人達を餓死により殺害する結果となってしまっているという訳です。

 

食料自給率の問題

 

日本は食料自給率が低く37%(カロリーベースによる試算)しかないと言われていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

 

というのも、現在輸入している食料の殆どは家畜に与える穀物であり、もしも日本が家畜に輸入穀物を与える事を止め、主食も米にした場合、日本の食料自給率は98%まで上がる事が分かっているからです。

 

つまり、昔の様な米を主食に、野菜と魚中心の食生活をしていれば、日本の食料自給率は全然不足している訳ではないという事です。

 

結論

 

結論として、我々日本人は昔ながらの米を主食とした野菜と魚中心の食生活をしていれば食料自給率は十分にあるのにもかかわらず、家畜の為に海外から大量の穀物を輸入し、結果として貧しい国の人達を餓死により殺害してしまっている。

 

しかも、それが生きるのに必須の栄養素で仕方なくというのならまだしも、以前言ったように肉や乳製品は煙草やアルコールと同じ一時の快楽の為の嗜好品であり、その結果日本人の2人に1人が癌になっているのですから、なんと日本人はマヌケな事をしているのかと、とても居たたまれない気持ちになります。

 

NEMberの中にはTwitterで「#nemデ部」(ネムデブ)というハッシュタグを付け、大量の肉の写真をアップしてイキっている人達がいますが、リテラシーのある人達からは、「ああ、この人達は自分の今の一時的な快楽の為なら、途上国の罪も無い子供達が何人死のうが、未来の日本の子供達が何人死のうが、どうでもよい人達なのだな…」と思われているという事です。(まあ、私はそういう誰かを苦しめる行為は必ず何らかの形で自分に返って来ると思っていますが…)

 

その人達が、「もちろんその通り! 自分の今の快楽しか興味ねえ! 途上国の罪も無い子供達も未来の日本の子供達も、いくらでも殺しちゃうぜ、ヒャッハー!」と思っているのなら、少なくとも主張は一貫している訳ですし、日本は間接的な殺人は罪にならない為、やりたければ好きなだけやれば良いと思いますが、そんな人達が「New Economy Movement」とか言ってるのって、

 

メチャクチャダサくないですか?

 

今すぐ出来る環境保護と健康対策

 

以上で肉を控えれば健康だけでなく環境保護にも繋がる事は御理解頂けたと思いますが、肉を食べる場合でも、出来る限りTwitter等のネットに写真をUPしない、肉の写真のツイートのリツイートやファボをしないというのも、今すぐ出来る環境保護、健康対策となります。

 

というのも、肉の写真を見れば当然それを見て肉が食べたくなる人達は増える訳で、肉の宣伝をしない事も、結果として環境破壊や健康被害を減らす事に繋がるからです。

 

また、それとは逆にSNSやブログに環境負荷の少ない代替肉である大豆ミートの料理の写真を載せたり、野菜やフルーツのおいしそうな写真を上げる事も、結果としてそれは環境面でも健康面でも良い影響を与える事になりますし、そういう行動をするのは、

 

メチャクチャカッコイイ!

 

生き方になると思うのですが、いかがでしょうか?

 

あなたは知らぬ間に犬肉、猫肉を食べている

 

タブーと言えばこちらの問題もタブーと言えるかもしれない、肉骨粉の話です。

 

狂牛病発生以降、牛に牛の肉骨粉を与える事は禁止されましたが、他の動物の肉骨粉は禁止されず、今現在でも与えられている事は御存知でしょうか?

 

その肉骨粉は何の動物なのかと言えば、豚や鶏から食肉部を取り除いた残りと、殺処分された犬や猫、野生動物が原料の為、肉を食べると私達は間接的に犬肉や猫肉も食べている事になる訳です。(これはアメリカで畜産業を営んでいた方からの情報ですので、間違いのない事実です。)

 

まあ、韓国や中国の様に海外では犬肉や猫肉を食べる文化もありますし、私の友人、知人にも犬肉や猫肉を食べる方はいらっしゃいますし、気にならない方は全く気にならないとは思いますが、少なくとも私は犬や猫が大好きなので、間接的とは言え犬肉や猫肉を食べる事には抵抗がある為、それが私が肉を控えるようになった理由の1つにもなったのは事実です。(猫の保護活動をされている方で肉を沢山食べている方は、間接的に猫肉もいっぱい食べている訳ですが、前からその行為に矛盾は感じないのかと疑問に思いつつ、まあ殆どの方は自分が猫肉を食べている事を知らないのでしょう。)

 

つまり、皆さんは間接的に毎日「小梅ちゃん」や「ちーたん」を食べているのです。

 

なお、犬や猫の肉骨粉は安いペットフードにも使用されていますので、あなたのワンちゃんやネコちゃんも、毎日「おともだち」のお肉をおいしく食べているのかもしれません。

 

猫肉といえば、コミックエッセイの「日本人の知らない日本語」には、こんな話が載っていました。

 

日本に来た中国人が、「日本の猫肉はとてもおいしい!」と言っていたので驚いて理由を聞いてみたら、日本のスーパーやコンビニに売っている猫肉の缶詰をよく食べているという話で、つまり猫用のペットフードを猫肉の缶詰と勘違いして食べていたという事で、中国ではそれだけ猫肉を食べる事は普通の事なのだなあと実感したお話なのでした。

 

なお、最近は牛に牛の肉骨粉を与える事も少しずつ復活して来ているようなのですが、狂牛病は大丈夫なのでしょうか?

 

血糖値のその後

 

12月は1ヶ月間徹底したPBWF食を実践した結果、その間お腹いっぱい食べて食べる量自体は増えているのに体重は3kg減り、ヘモグロビンa1cの方も6.8まで下がりました。

 

PBWF食は基本的にカロリー制限はないので、生のフルーツも好きなだけ食べられる為、甘い物を沢山食べられるPBWF食は糖尿病患者にとっては本当に天国の様な食事療法です。(本来自然界の物は体に丁度良い量で満腹になるように作られているのでしょう。)

 

ただ、お正月は餅等の高GI値の食品も少し食べてしまったので、今月も血糖値が順調に下がり続けるかはちょっと微妙な所です。

 

最後に

 

実は最初に書いた文章にはかなりショッキングな内容が含まれていたのですが、あまりnemlog向きではない気がした為、ソフトな内容になるよう大幅に書き直しました。(最初は私が知っている人肉食の話もいくつか掲載する予定だったのを止めたのですが、もしも興味のある人がいるようでしたら、今後有料のnotoやSpotlight等のnemlog以外の場所で書く事もあるかもしれません。)

 

次回第8回の予告は内容ではなくサブタイトルのみ御紹介いたしますが、サブタイトルは、「1日3回鞭で打つ」です。

 

それと、皆さんが肉を食べ続ける事と、癌や生活習慣病で苦しんでいる方に正しい情報を拡散する事は全く矛盾しませんので、皆さん是非この情報を1人でも多くの方に拡散して頂きますよう、お願いいたします。

 

 

●必ず「一次情報」を御確認ください。

 

この情報に関しましては、以下に一次情報を掲載いたしますので、是非御購入をして内容を御確認頂ければと思います。

 

・お薦め映画

 

 

食事をT・コリン・キャンベル博士の推奨するPBWF食(プラントベースでホールフードの食事)にすると、数値がどれだけ改善するのかのドキュメンタリー映画で、概要を知る事が出来ます。

 

「アバター」の監督ジェームズ・キャメロンは、このドキュメンタリー映画を観た後、そのままキッチンへ行き、全ての動物性食品を捨てたそうです。

 

さすがに、あのおぞましい血管の画像を見たら、動物性食品を全て捨てたくなる気持ちも理解出来ます。(もっとも、私だったら既に買った分の動物性食品位なら捨てずに食べると思いますが、こういう所、海外の方は徹底していますね!)

 

・お薦め書籍 優先順位1

 

 

※Kindle版(食材別編との合本版)はコチラ

 

 

最新栄養学に基づく病気別の対策が書かれている本で、一番最初に読まれる事をお薦めいたします。

 

この本の凄い所は、著者の主観が1つも無く、全て実験データの結果のみで構成されている点です。

 

著者は世界中で毎年発表されている2万件以上の栄養に関する実験データをグループを作って手分けして全て読み、信頼出来る有益な情報だけを選んで載せているので、これ以上信頼出来る最新栄養学の本は今の地球上には存在しないのではないかと思います。

 

なお、この本に掲載されている、食事によって病状の進行が止まったり、改善したりする病気は、心臓病、肺疾患、脳疾患、消化器癌、感染症、糖尿病、高血圧、肝臓疾患、血液癌、腎臓病、乳癌、自殺性鬱病、前立腺癌、パーキンソン病です。

 

・お薦め書籍 優先順位2

 

 

※Kindle版(合本版)は上記で御紹介しています。

 

最新栄養学に基づく食材別の知識が得られる本で、いろいろなPBWF食の調理方法も載っています。

 

・お薦め書籍 優先順位3

 

 

※Kindle版は出ていないようです。

 

こちらは「チャイナ・プロジェクト」について書かれた書籍です。

 

「フォークス・オーバー・ナイブズ」は概要しか分からないので、動物実験や疫学調査についての詳細は必ずこちらの書籍をお読みください。

 

これを読むと、過剰な動物性食品の摂取は癌、心臓病、糖尿病、肥満、自己免疫疾患、骨や腎臓の病気、視力低下、脳障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、認知機能障害、アルツハイマー等)、鬱病の原因になっている事が分かります。

 

※なお、この本は以前「上巻」、「中巻」、「下巻」の3冊発売されたものを1冊にまとめたものですので、安いからといって以前の本を買うと、かえって高くつきますので御注意ください。

 

・お薦め書籍 優先順位4

 

 

※Kindle版はコチラ

 

 

2020年2月4日に発売された「チャイナ・スタディー」の続編です。

 

※こちらは「続編」ですので、必ず「チャイナ・スタディー」の方からお読みください。

 

「リダクショニズム」(要素還元主義)の罠と、なぜこの情報がなかなか広まらないのかについて、詳しく書かれています。

 

・無料で読める書籍

 

ザ・プラントリシャン・プロジェクト(PDF)

 

PBWF食について詳しく知りたい方は、こちらのPDFも御覧ください。(本1冊分が丸々無料で読めます。) 

私の目的は無知が理由で亡くなる方を1人でも減らす事ですので、この問題に共感頂ける方は、是非出来る限り多くの方にこの記事の拡散をお願いいたします。 

それと、この情報について絶対にやってはいけない事は、この情報を知っているのかを確認せずに、医師にこの食事療法について相談する事です。 

殆どの日本の医師はアメリカの最新栄養学なんて全く知りませんので、大昔の間違った栄養学に基づいて、肉を食べるよう勧めて来るからです。(残念ながら、これは実際にあった話です。) 

ですので相談する場合は、必ず「チャイナ・スタディー」を知っているか、知っているなら全ページきちんと読んでいるかの確認をしてから相談するようにしてください。 

最後に、ドキュメンタリー映画を観た方や書籍、PDFを読まれた方は、是非この記事に一言コメントをよろしくお願いいたします。