観客なんて一人いたら充分。

それも無理ならいなくても結構。



そこそこの腕を持つバンドを用意して。

マイクは線のない方がいい。



その舞台に私を立たせて。



今、

この瞬間

あたしを歌わせてくれるんなら

あたしはもう、死んでもいい。







それが無理なら

この世から音楽なんて消してくれ。

それも無理なら

いっそのことあたしを殺して。