こんまり流片づけコンサルタントの安齋しほこです。
プロのピアニストとして活躍されているNさんの本の片づけレッスンへ行ったときのこと。
レッスン後、
「まさか片づけで泣くとは思いませんでしたー」
とNさんのご感想。
わたしが厳しいレッスンすぎてNさん泣かしたわけではないですよー!
片づけレッスンでは、
Nさんだけでなく、
モノに触れていくと、
色々な思いが溢れだすクライアントさんが少なくありません。
Nさんがレッスンで涙したモノとは"楽譜"でした。
Nさんの楽譜は、本になっている楽譜と、紙の楽譜がありましたが、
"楽譜"という一つのカテゴリーで、
本→紙の楽譜の順で片づけました。
他のカテゴリーと同様、楽譜一冊一冊、一枚一枚の役割を感じながらお片づけ。
コツは、Nさんがときめきチェックしやすいように、
ざっくり楽譜のサブカテゴリー分けからスタート。
ピアノソロ
連弾用
オーケストラ
Jazz
Pops
オペラ
そして、いざときめきチェック。
これからNさんにとってどんな楽譜があれば、
心から音楽を楽しめ、お仕事ができるのか?
Nさんが心からときめく楽譜を残していくようお伝えしました。
そうしたら、一部の楽譜はデータ化で対応すれば大丈夫だということがわかり、
紙の楽譜や、本の楽譜も手放すことができました。
そして、お仕事関係の楽譜もサクサク選んでいったNさん。
その中で、手が止まり、
Nさんが、涙した楽譜は、
オペラの楽譜。
かつてはオペラの音楽を弾いていたNさんでしたが、
色々あり一旦はオペラの演奏は辞めたのだそう。
でも、今回お片づけを通して、改めてオペラの楽譜を触れたとき、
「オペラが好き」
と本当の自分の思いに気がついたNさん。
オペラの楽譜に触れながら、Nさんの目から自然と涙が出ていました。
音楽=仕事
音楽はやらなきゃ!
勉強しなきゃ!
になっていたNさんにとって、
最近、音楽を純粋に楽しんでないなーということにも気がついたそうです。
好きなオペラの楽譜に触れ、
音楽を純粋に楽しんでいた頃の自分を思い出したNさんは
オペラの楽譜を残していました。
他にもオーケストラの楽譜を触れたとき、
オーケストラの楽譜は演奏を聴きながら、
ゆっくり楽譜を眺めて楽しんでいたそう。
これからは、また、そういう音楽を楽しむ時間も作っていきたいと
オーケストラの楽譜を残していました。
片づけは、モノに触れることで
自分でも忘れていた
本当の自分の思いに気がつく作業。
自分の本当の思いに気がつくと、
自ずとこれからの人生で
大切なモノ、
大切な時間がわかり、
豊かな人生になります