浮気相手の女の人と父と3人で


楽しい時間を過ごし


風船を片手に


4歳の私はかなりテンション高めに


はしゃいでいた



父が私に言った


「ここに来た事は


お母さんには絶対に言ったらいかんぞ」



「どうして?」


私は聞いた



何か理由を言われたが覚えてない


4歳の私は


「うん!分かった!」


すぐ納得



「絶対にダメだぞ


約束守れるか?」



父は念を押した



「うん!!」



父と秘密の約束


それが何か嬉しかった



いくら子供とはいえ


今思えば


母が気の毒で申し訳なく感じる…




私のテンションは高いまま帰宅



家に着く直前に


父にまた念を押された



私は父との約束を


(絶対に守るぞっ!)


そんな気持ちだった



母は弟を抱っこして


玄関で私達を迎えてくれた



風船を片手に


いつになくテンション高めの私を


母は不審に思ったんだろう



どこに行っていたのか


父に聞いていた



父の答えにも


疑問は消えなかったんだろう



父のいないところに私を連れていき


やはり私に聞いてきた



どう答えたのかは


覚えてない



(お父さんと約束したから!


絶対言わない!)



私の中にそれが強くあった



母の尋問に


私は何とかごまかそうと


きっと必死だったろう



でも、4歳の子供


大人が納得出来る様な


嘘が上手くつけるわけ無い



結局、


「お父さんと約束したから。


言っちゃだめって。


だから言えない」



そう言ってしまった…



それを聞いて


母は突然火がついた様に激高



いいから言いなさい!!!ムカムカムカムカムカムカ



もの凄く怖くて


「ごめんなさい」


私は泣きながら


母の質問に全て正直に答えてしまった