子供の頃、伊賀に買われてきた
名前なんて 知らない
名前なんて ないんだ
忍者になんて
なりたくなかった
でも
生きるためには
なるしかなかった
弱い者は死ぬ
だから
身を守るために強くなった
伊賀者は銭がすべて
だから
銭のために殺しもした
こうやって生きてきたんだ…
子供の頃、伊賀に買われてきた
親なんて知らない
愛なんてなかった
忍者になっても
満たされなかった
でも
出会ったんだ
お国に
魅せられてしまった
だから
奪い去った
笑ってほしい
だから
守りたかった
ふたりで生きていきたいんだ…
銭に変えられない願い?
そんなの
分かってたまるか
人として死ねる?
もう怒るな
分かったよ
虎狼の族
この怒りはなんだ
この気持ちはなんだ
死ぬな
死なないでくれ
失いたくないんだ
お国を…
愛を…
名前なんて 知らない
名前なんて ないんだ
忍者になんて
なりたくなかった
でも
なるしかなかった
こうして
生きるしかなかった
わしは大馬鹿者だ
ようやく気づいた
おのれらは人間ではない
京へ行こう
人らしく生きるため
京へ行こう
ネズミも連れて
京へ行こう
きっと海が見える
私が感じた無門です。
しっぽ

