昨日の続きです













まだ母が
19歳という若かりし頃
厳しい父親の
なかば強制的に
ふってきた
縁談。
しかも妹の結婚が
決まったため姉が残ってる
のは世間体が悪い
という今では考えられない
理由でした
一応母は
「私はいいから
先に〇〇(妹)を結婚させて
やって!私はまだ結婚は
する気はないんだから」
と言い続けたものの
当然
ききいれられず
結納の日まであと
数日というところまできて
しまいました。
「このままでは
結婚させられてしまう
そんなの我慢できない❗️」
そして母は
動きました
ほとんど話も深くした
ことのない顔だけ知っている
くらいの女性が大阪の工場で
働いているのを思い出し
事情をしたためた
手紙を出しました。
厚かましいことだとか
知らない都会(大阪は
田舎育ちの母にとっては
危ない)の恐怖だとか
想像するより
緊急でよほどの事
だったのかも
しれません
そして
大阪駅に迎えにきてくれる
という知人の承諾を
もらったある日
こっそり
家を出ることを決行したそうです。
ただひとりの妹だけには
話しましたが親には気づかれぬ
ようにドキドキしながら
バスの停留所にむかった
そうです。
バスが発車した所で
後ろを振り向くと
母親が
慌てて停留所まで
走り込んできた姿が
バスの中から
見えたそうです
バスは走り出し
母親は遠く遠くなり
都会にでる長女を
おもんばかりだった
んでしょう
後でいもうとから
「おかあさん
あわてて追っかけたんやろな
草履と下駄をそれぞれの
足にはいてたのも
気づかんかったみたいや」
と話してたそうです。
(映画みたい)
その後5年ほど大阪で
働いた母に
やっと父親から
話しがあるから帰ってこい!
とやっと許してもらった
と九州に帰る
ことを決めたようです。
まあそれから
淡い恋の話から
私の父親との結婚まで
また父との親との同居
商売の破綻
からの大阪へ
総勢7人でのアパート
暮しとどんどんでてきます。
でも最後に
「お父さんも昔は映画俳優
みたいに男前やったけど
まさか80歳過ぎて
あんな爺さんになるなんて
想像もしいひんかったわ
でもお父さんでよかったん
やろな
優しからな」
パラレルワールド
があるとききます。
みんな
小さいことから大きいことまで
日々決断をして生きています。
母が親のいいなりの
結婚を選ばず
それを決行した。
そして納得した
人を選び
毎日のさまざまな決断の
集大成が今の現実の
パラレルワールドに
いる
私も同じだ
みんなそうだ
いろんな分かれ道を
選んできたことで
夫に出逢い、子供ができ
闘病の後
夫がいなくなる
寂しくつらいことが
あっても
それがわかってたとしても
私は夫を選ぶ
夫と出逢えて
よかった
そう思える。