一年。

去年の2月10日のことを、まだまだ鮮明に覚えてる。


あぁ。タイミングが合わないって、こういうことなんだな、と思ったこと。

「仕方のないこと」って、本当にあるんだな、と思ったこと。

自分が嫌いになったこと。

自分を責めたこと。

悔やんだこと。

これからどうしようって、思ったこと。

梅田のド真ん中で泣いたこと。

時間が戻ればいいのに、って本気で願ったこと。

言ったこと。

言われたこと。

最後の声。



１年たって、思うことは、

「なんで？いつまで邪魔してくんの？」と。


でも、もう落ち込まないし、浸らない。


まさに『しこり』のようで、

ことあることに思い出すけど、

でもこのしこりと、私はこれからも進む。


そう決めたので。


今日は誰かとの約束を持つのはやめようと、

ひそかにずっと前から決めていて、

ちゃんと１年間を振り返ってみよう、と思ってた。


劇的な成長も見られないし、

劇的な出来事も起きない。


けど、きっと今日のことも、私は来年思い出す。


大事な大事な１日になった。


とりあえず、受け入れます。はい。

先生。

「わかるよ、その気持ち。僕もそうやもん」

「自分で決めたことやもんね。」

「応援するよ」

「キミなら大丈夫」

「ズルいこといっぱい思うし、言いたくなるけど」


やっぱり、この人と話してると、

なんか自分がほどかれていく気になる。


「このままじゃ自分がダメになる。」

って言えた時、

あー、そうそう、やっと言えたよ、はぁー、

と、安心した。

つらかったもんね、うん。



私も言いたいこといっぱいあるし、

甘えたくなるし、

気持ちがぶれそうになるし、

なんか泣きそうになって、

グッとこらえて、

笑ってみたら、

先生も笑って、


「その笑顔があれば、どこでも人に好かれるよ」

と。


ありがとう。


ありがとうございます。

帰り道。

雨。


iPodから『オーダーメイド』が流れてきて、

なんて冬に合うんだろう、と、

なんて雨が似合う歌なんだろう、と、

わざとちょっと遠回り。


きのう彼が作って帰った、

初めて食べた大根とベーコンのサラダ。

きのうはあんなにおいしかったけど、

今日はとんでもなく切ない味がしたのは、

単に冷えていたからではないと思う。


でも、私はやっぱり、

そんなことは気付いてないふりして、

何も思ってないふりして、

スッキリしたふりして過ごすのだ。


悪いことだとは思わない。



『強い人より優しい人になれるように、なれますように、と、大切って何だかわかるように』

だってさー。