こんにちは!!
さてさて、私の劇団シグナルズの5年ぶりにして14回目、そして旗揚げから20年目の公演「ロストプリンセス」が6月13日に終幕し、二週間が経過致しました。
この間、役者、スタッフ、お客様のどなた様からも体調不良の報告は無く、ようやく無事に本当の楽日を迎えられたものと思っております。
関係各位、お客様のご協力のおかげであります。
本当にありがとうございました!!
シグナルズは、先にも書きました通り、前回、2016年の公演から諸事情あり公演が打てておりませんでした。
その経緯や、思い等、改めてこのブログに書こうかと思ったのですが、何だかそんな気分でも無くなりました。
公演は聞く限りでは大変に好評で、客演さん、スタッフさんのおかげで大成功の内に公演を終えられたと思っており、それを受けてシグナルズも劇団として次へ進む力を得られたと感じております。
シグナルズはまだ、どこまでかは分かりませんが続きそうなので、過去を振り返ることもないかなと言うのが正直な気持ちです。
ですので、一言だけ。
これからもシグナルズをよろしくお願いいたします!!
とだけ言わせて頂いて、せっかくなので写真で公演を振り返りたいと思います!!
これは集合写真。マスクをしておりませんが、無言で撮影したのであしからず。
皆さんいい感じに弾けております。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
売れっ子女優、海若菜を演じた富岡英里子さん。
黒で細身な感じの服と赤い口紅が似合ってます。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
夜のシーンなのにサングラスをかけているのは、海若菜が芸能人だから。
素顔を見られてはまずいのです。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
また何かスマホで話していますが、片手に持っているのは酒瓶。富岡さん演じるところの海若菜は、女優としてそこそこ売れているのですが、最近酒が手放せず、セリフを言うのも覚束なくて台本のセリフを削られてしまうと言うちょっと悲惨な役でした。
主人公の姫野から10年前、その夫を奪ったもののその男は酒に溺れており、すぐに別れてしまったと言う設定です。その男は自分が芸能界でやっていけるように引き立ててくれた存在でもあったと言う、複雑な役でありました。
しかもその男は物語冒頭で最近死んだことが語られます。
海若菜にとっては人生の中のどん底の時間を描いていたのがこのお芝居です。
富岡さん、売れっ子ながら落ちぶれそうな危うい女優を切なく演じて頂きました。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
渋い表情のおじさん。
長尾さん演じるところの奈良輪太郎。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
奈良輪さんは自由人。
品川の物流倉庫で荷物の上げ下ろしのバイトをもう20年以上は続けているでしょうか。
結婚も就職も考えたことがない。
縛られるのが嫌い。自由をこよなく愛しています。
写真は鬼殺しを決めて雄叫びを上げているところ。
決まってますね!かつて鬼殺しを持ってこんなにカッコよく雄叫びをあげた役者が居たでしょうか!?
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
奈良輪は主人公姫野に恋する若木の親友です。
若木も離婚等の辛い過去を持っていますが、若木が一番辛い時期に出会ったのが、自由人の奈良輪。
物語の中で若木が姫野を飲みに誘ったり、別れた妻との間の娘に会うのに背中を押してくれたりします。
自由人だからこその懐の深さを長尾さん、細やかに演じて下さいました。
写真は劇中で気持ちが高まりポエムを読んでいるところ。
そう、奈良輪は気持ちが昂ると詩人になるのです。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
佐藤友さん演じるところの、春山なでしこ。
なでしこはお笑い芸人です。
写真はネタを披露しているところ。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
なでしこは劇中、お笑い武者修行と称して道行く人に500円でネタを売っていると言う設定。
夜の公園で海若菜に出くわし、ネタを見せるのですがけちょんけちょんに言われ、今すぐ辞めろとまで言われてもへこたれず、お笑い武者修行を続け、最後には海若菜にやり返す。
海若菜にいじめられているなでしこは可哀そうでしたが、それを乗り越えやり返すなでしこは痛快でした。
佐藤さん、頑張り屋の若手芸人役、素敵に演じて頂きました。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
写真左でなにやら声を上げているのが、シグナルズ劇団員吉田さん演じるところの剛良良枝さん。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
二枚とも主人公の姫野さんと写っていますが、剛良さんは姫野の大学時代からの親友と言う設定。
かつての夫が最近死んだと知り、またその夫を奪った張本人の海若菜に絡まれ、はたまた会社の上司、若木に淡い恋心を抱かれて困っている姫野を何やかや世話を焼いて助けると言う役どころ。
また、剛良は脚本家であり、海若菜のドラマの脚本も書いているのです。
そんな複雑な状況の中、剛良は持ち前の力強さで姫野を支え、背中を押します。
カラッとしているようで情に厚い剛良さんを吉田さん、好演だったと
思います。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
切なげに頭上の新緑を見上げる後藤さんが演じるところの、主人公の姫野に恋する若木。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
若木はかつて大企業のエース社員であったのですが、離婚を機に体を壊し、退職、今は姫野と一緒にコールセンターのマネージャーをしているという設定。
若木はかつては家庭を省みない仕事人間。
自分の娘がいじめられていると妻に報告を受けてもそんなことさえ覚えていられないほどの忙しさにかまけていました。
そんな過去を悔いながら、苦い独り身生活を続けていましたが、姫野に恋をし、何とか前に進もうとする役どころ。
劇中、会いたくない娘に何とか会ったり、姫野を勇気をだして飲みに誘ったり。
切ない中年を、後藤さん、素敵に演じて頂きました。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
何やら遠い目をするシグナルズ劇団員杉山さん演じるところの、主人公、姫野恵。
姫野は先にも書きましたが、かつての夫の死、その夫を奪った海若菜に絡まれたり、若木から恋心を向けられたりと大変な困難に見まわれますが、それを剛良の協力もありながら何とか乗り越え、一歩前に進むと言う役どころ。
杉山さん、繊細に揺れる女心を情感豊かに演じたのではないでしょうか。
●撮影者/コトデラシオン(十六夜基地)
とにかくまあ、姫野と若木の関係は今後も続くと言うところにたどり着いて、幕!
杉山さんと後藤さんの笑顔の眩しさに、ハッピーエンドだったことを分かって頂けるのではないでしょうか!
シグナルズ「ロストプリンセス」
無事、閉幕であります!!