フィギュアスケートを見ていたんですよ。

アメリカの選手が滑り終わりインタビュースペースにやって来ました。

インタビュアー
「(英語で)今日の滑りはいかがでしたか?」

選手
「★:※○★♪※♯☆」 (英語なのでもちろん分かりません)

が、それにあてられた同時通訳がこうですよ!

「え、ベストではありませんでしたが。。。あの。。。良かったです!」

いやいやいや!

「あの」


の部分、「あの」
じゃなかっただろ!

もうちょっと意味のあること言ってた!

だってもうちょっと長かったもん。

二文字じゃ収まらない長さだったよ。。。

同時通訳の方の状況を勝手に推察すると、何だろ、ちょっと集中しづらい状況があったのかな

ちょっと、寝不足だったとか

で、「あの」

のところを自分が訳せるスピードを越えて、答えの最後が来ちゃったんだろうな。


以下、同時通訳さんのその時の心の動きを勝手に想像してみます。



最後は訳せる!

「良かったです!」

だ。

だが、その前は表現がちと難しいぞ、言葉のチョイスが。。。
もうこうなったら英語そのまま言うか!

英語だったら簡単なんだ、だって、同時通訳まかされるくらい英語喋れるんだから!

しかし、それじゃ通訳じゃない!
ただ繰り返しただけだ!

同時繰り返しだ!

ああ!

あ、もうラスト来ちゃった!

最後は「良かったです!」それは分かってる!

だけどその前は、ちと難しい!
言葉のチョイスが!

いや分かってはいるが

何だろつっかえる、何故スルッと出て来ない私!
そんな難しいこと言ってないぞ!



いかん!タイムアップだ!

とにかく訳せ、私!

訳すことが大事だ、正しく訳すことよりも訳すことそのものが大事だ!
そっちを優先しよう!

ええい!ままよー!!
私のセブンセンシズよ
ままにー!!









このような心の動きが一瞬のうちになされ

出てきた言葉が

「あの」

だったのです。きっと。

言った後の、自らに打ちひしがれ、ただ呆然とするしかない同時通訳さんが目に浮かぶようです。

彼女は、今夜、とにかく飲むでしょう。。。
酒に飲まれるまで、飲むでしょう。こんな夜もたまにはいいと思いながら。


彼女の夜に、幸あれ!!

妄想が過ぎました
m(_ _)m



追伸
生まれ変わっても、同時通訳さんにはなりません。だってものすごい難しい仕事だぜ!