稽古で台本を読んだあと、岸田さんの戯曲が原作になっている映画を皆で見ました。 昭和30年くらいの映画です。
岸田さんの本は舞台設定ももちろん現代ではありませんし、普遍的なことが書かれているとは思うのですが、その表れかたが現代的ではありません。
単純に言うと、何処をどう面白がればいいのかが、ちょっと分かりづらいと言えばそうなのです。
そこで、岸田さんの原作の映画を見て、どう面白がればいいのかの、参考じゃないですけど、まあ役立てようという稽古なのでした。 これからも、役者全員が、何をこの公演で楽しむのかを探していく訳ですが、
それは実はなかなか言葉になりにくいことで、お互いの演技を見あって、感じあったり、稽古場に立ち上がった空気を敏感に感じながらということでしかつかめて行かないから、なかなか大変なのです。
役者の仕事ってつまりそういうことなんだなと、映画を見ながら思いました。 間違ってないかなぁ、心配だなぁ、まあ僕なんかの書くことなので、あんまり信用はならないですねぇ...。