怒り、悲しみ、自分の至らなさ、後悔、もっと何かできたのではという悔しさ、そして恨み。そういったものを心の底に泥炭のように抱いて立ち止まってしまう人がいます。自分を責めて責めて、抱えきれなくなって人を責めてしまい、また自分を責めてしまう。そういう悪循環から抜け出せない人がいます。その人は悪いのでしょうか? それとも可哀相なのでしょうか?


 抜け出したいと思いながら、必死にもがいている。人は、自分が親切で良い人だと思いたいものだと思います。それなのに、そうなれない、そんな自分を認められず苦しんでいる。そういう人がいます。


 そんなときは、時を止めてしまいましょう。ただ、毎日を淡々と、やらなければいけないことだけをやって、眠りにつく。何の進歩も進展もない、感動も喜びも何もない、そんな毎日。だけどね、そう思っているのは本人だけなんです。どんなに抗っても時間は進み、体内の循環は進み、心の奥底、自分にさえ見えない部分では少しずつ少しずつ変化が起きている。生きているから変化していくんです。何もしなくても、心と体はちゃんと進んでいる。だから、無理に進もうとしなくて良いんです。生きてさえいれば、それだけで人は進んでいるんですよ。ちゃんと。


 私の家族に向けてーー。