皆さん、私たちは個人の幸福と人類の平和とが同時に成就するのには、一体どうしたらよいかと常々考えているのです。そうしてこういう結論がでたのです。
人間は誰れでも善いことがしたいし、人に悪く思われたくないし、不幸や貧乏や病気になりたくない、というように万人が調和した住み心地よい環境にありたいと思っているのです。これは国家や民族の間でも同じことで、どの国も戦争はしたくない、お互いに平和につき合いたい。そういう気持でいるのに、お互いの政策のゆき違いで戦争になったり、今にも戦争が起りそうな状態に世界をもっていってしまっているのです。どうしてそうなるかというと、個人の想いと個人の想いが離れすぎている、国家と国家の利害が相対しすぎている、というところからそんな風になってしまうのです。
そこで個人も国家も、自分だけの立場や自国だけの利害ということをひとまず置いて、他人を思いやりましょう。そうしますと、自己のもっているあらゆる苦悩も、いつの間にか世界平和という大目的の中に消え去っていって、苦しい環境にありながらも今日までよりも余程苦しみの少ない心境になれるのです。

