統一教会の元信者の告白動画(5分程度)を見てると
「マインド・ウィルス」というキーワードを語るシーンがありました。

なにかの比喩で話しているのではなく、「ミーム」という視点から
強固な信仰=カルト的な宗教の危険性を理解する上で、有効なもの
だと思いました。

ミームとは、人から人へと伝達、伝染するアイデアや流行、伝統のことです。
厳密に書くと、情報のアトム(要素)だそうですがまぁここではアイデアだと
思ってくださいね。

そのアイデアは必ず、人から人へと、広がります。
あるアイデアが凄いよ!と、広がるわけです。
そして、重要なことですが、聞いた人々の行動に影響するアイデアが
「ミーム」と言うようです。

影響を与えるアイデア=ミームには、良い物悪いものがあります。
人々の生活を豊かにしたり、弱い立場の人々に希望を与えるものや
無駄をなくしたりと、「自由の拡大」や「幸福の追求」に関わる良いミーム。
相互扶助というアイデアや、保険というアイデアも良いミームと言えると思います。

それらに対して、アイデア自体をウィルスが拡散するように、複製だけを
目的とするミームは、悪いものです。現金ネズミ講のアイデアや、
不幸の手紙のアイデアも悪いものです。

マインド・ウィルスとは、この悪いミームの一部です。
マインド・ウィルスの特徴は、自己複製力が強く、広がることで社会に
混乱を引き起こす可能性が高いものです。
曰く「救世主は朝鮮半島に生まれた」「ユダヤ人種を抹殺せよ」
「大義、親を滅す」「選民思想」などなど。

煽る意図はないのですが、マインド・ウィルスという知見を知ることで
物事の見方をすこしばかり柔軟にできれば幸いです。

蛇足
ザイクスの「選民思想」「超人志向」「宇宙大戦」「ユダヤ支配」などは
マインド・ウィルスですね。別名、中二病とも言いますがね。






ミーム―心を操るウイルス