無礼者
今だから言える。
それは、息子五代目三木助の襲名披露パーティーだった。
受付に何人かの落語家…前座だか二つ目か
全く誰かわからない。
たくさんの来賓
わざわざ来て下さった方々に挨拶で翻弄されていた。
ホテルオークラには、控えの間と来賓控え室を用意
来賓控え室担当は、パーティーの主役三木助
一般の控え室は私
暗黙の了解で動いてはいたが、落語協会のたくさんの方々
とは言っても知り合いはたくさんいる。
三木助に取っての先輩も私には、昔馴染み
あれこれ挨拶して一般控え室を見ると円楽や木久扇がいる。
そこには、群がる人
慌てて来賓控え室へ案内
そして来賓の担当に「あなた落語家だったら、円楽や木久扇が来賓だってわかるでしょう。きちんと来賓控え室へ案内してよ!!」
すると相手は「忙しいんです。だったら自分でやって下さい。」
目がテン
今まで落語家にそんな口きかれたことない。
ちゃんと手伝い料は払っているはず
もし、これが四代目三木助の主催だったら私は「帰れ!!お前のような馬鹿者に受付は任せられない」と一喝するところだが、誰だかわからない。
ムッとしながら、私は無視して来賓受付にいた。
並みいる落語家が「お姉さんおめでとうございます。」と挨拶する。
パーティー会場で私は、名も知らない落語家達に「本日はありがとうございます。三木助の母でございます。」と挨拶してから、上座の落語家の席に行った。
挨拶する前に「お姉さん、お疲れでしょうからお掛けください」
私は譲られた席に腰をかけ「なんで私があんたらの弟子に頭下げなきゃいけないの!!」
「申し訳ございません。」
主賓には「どうも」
来賓には「なんで…」
名も知らない落語家には手厚く
それだけ高学歴かもしれないが、落語界のなんたるかを知らない有象無象がいる落語界。
こちらから願い下げ
とある落語家が母から祝儀をもらった。
送ってきた礼状の書き出しは「おばあちゃん…」だった。
連絡先を知っていたので、「確かに三木助のおばあちゃんだが、あの人は三代目三木助師匠のおかみさんだから、貴方も落語家なんだから、礼状の書き出しはおかみさんだよ!!」
そこに対し彼は素直に「教えていただきありがとうございます。」だった。
家業を継ぐと弊害も起きてくるが、躾第一だった落語界もご意見番は消えて行く。
それは、息子五代目三木助の襲名披露パーティーだった。
受付に何人かの落語家…前座だか二つ目か
全く誰かわからない。
たくさんの来賓
わざわざ来て下さった方々に挨拶で翻弄されていた。
ホテルオークラには、控えの間と来賓控え室を用意
来賓控え室担当は、パーティーの主役三木助
一般の控え室は私
暗黙の了解で動いてはいたが、落語協会のたくさんの方々
とは言っても知り合いはたくさんいる。
三木助に取っての先輩も私には、昔馴染み
あれこれ挨拶して一般控え室を見ると円楽や木久扇がいる。
そこには、群がる人
慌てて来賓控え室へ案内
そして来賓の担当に「あなた落語家だったら、円楽や木久扇が来賓だってわかるでしょう。きちんと来賓控え室へ案内してよ!!」
すると相手は「忙しいんです。だったら自分でやって下さい。」
目がテン
今まで落語家にそんな口きかれたことない。
ちゃんと手伝い料は払っているはず
もし、これが四代目三木助の主催だったら私は「帰れ!!お前のような馬鹿者に受付は任せられない」と一喝するところだが、誰だかわからない。
ムッとしながら、私は無視して来賓受付にいた。
並みいる落語家が「お姉さんおめでとうございます。」と挨拶する。
パーティー会場で私は、名も知らない落語家達に「本日はありがとうございます。三木助の母でございます。」と挨拶してから、上座の落語家の席に行った。
挨拶する前に「お姉さん、お疲れでしょうからお掛けください」
私は譲られた席に腰をかけ「なんで私があんたらの弟子に頭下げなきゃいけないの!!」
「申し訳ございません。」
主賓には「どうも」
来賓には「なんで…」
名も知らない落語家には手厚く
それだけ高学歴かもしれないが、落語界のなんたるかを知らない有象無象がいる落語界。
こちらから願い下げ
とある落語家が母から祝儀をもらった。
送ってきた礼状の書き出しは「おばあちゃん…」だった。
連絡先を知っていたので、「確かに三木助のおばあちゃんだが、あの人は三代目三木助師匠のおかみさんだから、貴方も落語家なんだから、礼状の書き出しはおかみさんだよ!!」
そこに対し彼は素直に「教えていただきありがとうございます。」だった。
家業を継ぐと弊害も起きてくるが、躾第一だった落語界もご意見番は消えて行く。