7月28日、大切な仲間がこの世を去った。

ブログに書くつもりはなかったけど、昨日、その仲間のメモリアルセレモニーがあって、彼女とのご縁を思い返しているうちに忘れてはいけないと思い、綴ることにしました。

 

仲間の名前は、ゆき。

ゆきとの出会いは2008年。

思い返しているとすごいご縁だなと感じている。

 

そらまつり2008の関東での初開催のため、川崎クラブチッタでのイベントにそらまつりの紹介ブースとして出展。

そのイベントに出展していた他団体の学生の一人がそらまつりに興味を持ってくれる。

その子が大学で活動している劇団の公演が神戸であるということだったので、ちょうど僕の写真展があるからとお誘い。

写真展に来てくれたメンバーの中に、ゆきがいました。

そこから、そらまつり関東にも関わってくれて交流が始まったんです。

その後もいろいろとイベントなどに関わってくれて、なんと僕のマネージャーが劇団メンバーがシェアハウスをしていた家で一緒に住むことにもなりました。

 

もうひとつ話したいエピソードがある。

僕がアイルランドへ行き、アイリッシュミュージックを本格的にやりたいなと思っていた時に、同居していたマネージャーから、ゆきがアイリッシュミュージックを習っていると聞き、その先生を紹介してもらうことに。

その先生と会い、一度ライブへ伺った時に、その会場に落語家・三遊亭わん丈さんがいました。

当時の彼はまだ前座修行中。

彼と僕が同い年ということで盛り上がり、仲良くなり、そこから彼が今年、真打になるまで何度も共演させていただきました。

ゆきがいなければ、わん丈さんとこんな風にご一緒できていなかったんだなと出会ったきっかけを思い出しました。

 

ゆきがくれたご縁は他にもたくさんある。

鴨川に移り住んだことをきっかけにカフェも始めたゆき。

その鴨川で僕のライブを開催、あとMVの撮影も協力してくれました。

 

 

僕らは当たり前のように毎日たくさんの人と出会い、たくさんの人と別れている。

つながりを大切に生きている僕でも、時間が経つと、どんなつながりだったか忘れてしまうことがある。

でも、昨日のように本当に大事な人と会った瞬間に、当時のことやつながりを思い出して、それが溢れ出す。

大切なつながりってそういうものなんだ。

そのつながりを思い出せないような人とは、ご縁はなくなっていることに気づく。

様々な出会いがあって今の自分がある。

元をたどれば全部そういうものだけど、それを当たり前にしてはいけない。

出会いは当たり前じゃないから、ひとつひとつ大事に思い返す生き方をしたい。

 

 

今年の7月、ゆきが急死したことをマネージャーから聞いた。

信じられなかった。

今年のそらまつりの開催が決まって、マネージャーと「また、ゆきを誘って関わってほしいね。」と話していました。

2017年のそらまつりに出演してくれて、僕の演奏でフラを踊ってくれました。

その姿が美しくて、ゆきのピュアさにみんなが豊かになっていく光景が忘れません。

 

出会った時から一緒に時を過ごしていたサスラが昨日の会を開いてくれました。

僕と最初に出会って、神戸でみんなを引き連れて来てくれたユミとも再会できました。

みんなと話していると涙が溢れ出てしまう。

 

なんで涙って出るんだろう。
悲しい時や嬉しい時。
この涙は誰のためでもない。
彼女がくれた大切な気持ちや思い出が心に降ってきているだけ。

ずっと思っていることだけど、ゆきのように大切な人が急にいなくなることもあるから、毎日を大切な人と会って過ごさないとと思う。

でもそんなことを絶対できるとはいえないから、後悔をする。

もっと、ゆきと一緒に歌いたかったし踊りたかったし、共に過ごしたかった。

ゆきとこれからも一緒に何かできるように僕は生きていきます。
だから、ゆき・・・
あなたは僕らの心の中で甦って、また今から生きていくんだよ。
みんなの心の中でずっと生きていく。
死んでないんだよ。

昨日の会に参加しているみなさんを見ていると、本当に愛されていたんだなって嬉しくなりました。
空の上から、ゆきの届けたい思いを送ってください。

怒る感情がわからなくて先に悲しくなってしまうと話していたゆき。

そんな心優しいゆきのことを僕は伝えていきます。
 

これからも、ゆきと共に。