私の接客のバイブルにしていた、リッツカールト〇ホテル大阪について語る様々な著書。

勉強のために、宿泊とスタッフの観察だけを目的に行ったことがあります。

そこで、接客のヒントを得ようと、ホテルのロビーのあちこちに設置してある椅子に座って、一日中、スタッフを観察していました。

そこで、いくつか気づいたことがあります。そのひとつ、接客は個人プレーについてお話しようと思います。


私を最初に迎えてくれたのは、いかにも新人らしい男性スタッフでした。

予約なんてせずに、昼食のためにフラフラとホテルの入り口に立った私。

さて、何を食べるかなっと、周囲を見回しました。

すると、彼が私に話しかけてきたのでした。

「予約はされていないんですか?」

それはとっても、素直な質問でした。見ていて分かったんでしょうね。予約してないって。だけど、してないんですか?って聞いちゃいけません。

一瞬で、空気が緊迫したのを感じました。先輩スタッフが、すぐ後ろでハラハラと見ていることに、客である私の方が気が付きます。

「ええ、ごめんなさい。予約せずに来たんです。」

それを聞いて、満足そうに、彼は私の予約を完了して、案内してくれました。


その後、私が宿泊するときには、その後ろでハラハラ見ていた先輩スタッフが対応してくれていました。お客様の顔を本当によく覚えているんですね。すごい!必死で、ホテルの名誉挽回をしようと、頑張っていました。

そして、その先輩スタッフは、かゆいところに手が届く、すばらしい接客ぶりでした。彼を見ながら、結局、、、接客って個人プレーだなぁと感じました。

新人スタッフが一度受け付けてしまえば、手出しできないものなのです。そして、そのイメージは打ち消すことはできない。さすがのリッツでも、接客にはどうしてもばらつきがある。

それを、目が覚めるようなすばらしい接客をしている彼が、リッツのイメージを引っ張っているのです。そんなもんだよね~って、しみじみと思いました。

そして、それを自覚しているのかしていないのか、必死により良い接客を目指す彼を、まぶしく見つめていました。


私が、一人すばらしい接客を試みたところで、全体は変わらないのでは?
って思いがちだけど、そんなことは、ないんですね。私の接客が、お客様の心をとらえたなら、私の接客が、自治体を引っ張っていくことさえ、出来るかもしれません。


接客は個人プレー。

自治体の顔として、自治体を引っ張るほどの接客ができる職員を目指してみるのも、面白いかもしれません。



私は、勉強のためと思って、いつも本で読んでいた「リッ〇カールトンホテル大阪」へ宿泊だけを目的に行ったことがあります。
3歳の息子から2年生の娘まで、3人の子供を夫に託して。。。


私は、宿泊日の昼食からホテルに入り、ロビーでずっと接客の様子を観察していました。まあ、ある意味、やっかいな客だっただろうなって思うんですけどね。

そこで気づいたこと、いくつかありました。

そのひとつ、チームワークの重要性についてお話します。


私が座っていたロビーの椅子の前で、ベルボーイがお客様の荷物をお部屋まで運ぼうとしてたところ、小さな子供が迷っているのを発見しました。

そこで、ベルボーイが子供に話しかけるため座り込んだとき、何気なく通りかかったように見えた、他のベルボーイがお客様の部屋のキーを、彼の背中から受け取り、荷物を運んで行ってしまいました。

私は驚きました。背中でキーを持って信じて待っているベルボーイに、勝手にカギを取って荷物と共に去っていくベルボーイに。

2人は顔も合わせませんでした。挨拶も、そして合図もありませんでした。正直すごいなって思いました。


お客様をもてなすという目標に向かって、職場がちゃんと同じ方向を向いている。そして、多分ルールもしっかり決まっているのでしょう。

また、一緒に働いているベルボーイとの間に、確かな信頼がなければ、こんなことできません。


でもね、公務員の職場でも同じようなことがある場合があります。難しい手続きになりそうな案件では、職場が一致団結することがあります。一人が電話で対応している間に、残りの職員がある人は画面を見て、ある人は本を開いて調べ、ある人は今までの書類を調べる。そして、それぞれが調べた内容を係長に伝え、電話を受けている人に係長が方針を伝える。

私はそんなチームワークの高度な仕事を、何度か体験しました。正直、そうやらないと乗り越えられないような難しい案件が、時々舞い込んでくるんですよね。

もし、そんなチームワークで働ける雰囲気に、自分の職場がなっていったなら、チームワークでスキルの高い仕事を成功させた最高の満足感を、メンバーみんなで味わうことができます。

みんなが同じ方向を向いて、自分の得意分野を生かす。

そんな仕事の仕方ってワクワクして楽しい。自治体職員にだってできるんです。誰にもマネできないスキルの高い接客だって。


もし、こんな電話がかかってきたら、どんな対応をするでしょう。


「あの~、転入をしようと思ってるんですけど~、何の手続きをしたらいいかわからなくって~。」

手続きに不慣れな、若い転入者のようです。

ここぞ、優秀な接遇を実践する自治体職員の出番です!

さあ、てきぱきと手続きの説明をしなければ。


しかし、優秀な職員が最初に言うべきことは、手続きの説明ではないと私は思います。

まず第一声は、この言葉じゃないかと思うんです。
「転入していただけるんですね。ありがとうございます!」

それが、地域の第一印象を好印象に転じる、ひとつの方法じゃないかと思います。


「あの~、結婚しようと思うんですが~」

「あの~、赤ちゃんが生まれたんですが~」


役所は、その人の人生の大きな転機に立ち会うことがよくあります。

心を込めて「おめでとうございます」と伝えたいものです。

「あの~、〇〇が病気で~」

「あの~、〇〇がうまくいかなくて~」

「あの~、交通事故にあってしまって~」


そんな相談に、てきぱきと答える前に一言。

「それは大変ですね。」と声をかけてもらったら、少し寄り添ってもらったような気持ちになれるんじゃないかと思います。


もし、第一印象が絶大な効果を持つなら、見た目や声や丁寧な態度も大切ですが、心に寄り添う小さな挨拶が、その後の手続きや話を、ずっとスムーズにしてくれるのかも知れません。

そうやって、お客様との小さなコミュニケーションが実現できたら、職員にとっても幸せな仕事生活になるかも知れないなって思います。

ぬるま湯と言われる、自治体職員の接遇ですが。。。

最近、自治体によっては、ホテル顔負けのすごく感じの良い接遇を実現している役所もチラホラ見られます。


わずか数年で、そういった現場を整えていくんだから、器用な公務員がいるものです。


そういう自治体があるからこそ、そうでない自治体は不利です。

転勤族で、あちこちの自治体を移住している家族は、自治体を結構比べています。あそこは便利が良かった。あそこは親切だった。あそこは住みにくかった。

そして、他の自治体で、ホテル顔負けの感じの良い接遇を経験している可能性もあります。


そんな経験豊富な転入者が、もし器用ではない自治体にやってきたなら。。。

最近は自治体も気持ち良い接遇してくれるし、このくらいのことはしてくれるよね?って、期待を持って窓口にやってきます。

期待されるレベル程度の接遇、またはそれ以上の接遇が実現できれば、お客様は、何とも思わずに手続きを済ませるでしょう。

ところが、もし万が一、その期待レベルを下回ったなら。。。期待が大きい分、落胆も大きく、それは時に怒りとなります。

「はあ?なにあの人。前の役所はこんなことなかったのに!」

そして、こういう負の情報に限って、口コミとして拡散されていくのです。


一定レベル以上の接遇が、これからの自治体には必須です。最近ましになってきた自治体窓口レベルか、それ以上のレベルの接遇が。。。







余韻、ラストインプレッションとも呼びますが。

これは、重大な影響力を持っているそうです。


余韻とは何か?

最後の別れ際、帰る直前の印象です。そのときに、ニッコリ気持ち良く見送られたならば。。。その一連の出来事は、強い好印象を持って心に刻まれるのだそうです。


大切な愛しい誰かを見送るなら、心をこめて何歩か共に歩きながら、ニッコリ笑顔で見送ることでしょう。実際、彼氏と別れるときに、彼氏が名残惜しそうに自分を優しく見送ってくれたなら、やっぱり帰るのやめようかなって思うくらい好印象です。


つい、忙しさにまぎれて、お客様が帰る際は適当になってしまいがちだけど、ここで大きなプラスポイントを獲得したいなら、別れ際こそ勝負!

ニッコリと、愛しい人を見送るくらい、、は無理にしても、それに少しでも近づけて優しく見送ることができたなら、その地域に対して、強烈な好印象を持ってもらえる可能性があります。


人口が減少に転じ、地方自治体は人口を奪い合う過酷な時代に突入しました。

こんな簡単なことで、地域に好印象をもってもらえるなら、そのわずか3分は無駄な時間にはならないだろうなって思います。