寂れた町…


いや
それほどでもない場末の酒場。

カウンターと言うには
少し格好つけ過ぎる居酒屋の奥に




ひとりの女がいる




美人とは言えないが

時折
淋しそうな表情が

俺は気になった…


麦のロックを片手に
髪をかきあげる時
わずかに見える白いうなじが



魅力的だった…









「なっちゃん…あまり飲み過ぎんさんな……」


少し高い位置から覗く
店のオヤジさんが声をかける





(なっちゃん…て言うのか…)




女は無言で微笑みながら
グラスを差し出した


「あ~あ…そこそこにしんさいねぇ…」



オヤジさんは眉間にシワを寄せながら

まだ溶けるまでに
時を感じない氷がいるグラスに

麦焼酎を注いだ。



小さな声で

「ありがとう…」と


女は言った








彼女の声を
初めて耳にした


どこか幸の薄い…………









広島の夜

俺は心に話かけていた夜…





つづく…


寒いの…?



うんっ…




でも
今日は結構
暖かいと思うけどね…




でも…


私…





えっ…?





わかった

わかったから…



もう
悩む事ないよ…


大丈夫!

大丈夫だから…




つづく…


【恋唄】


作詞 阿久 悠
作曲 鈴木邦彦

1972年発売


この曲は前川さんがソロになってからもリメイクされて発売。



ご存知の方もおられると思いますが
前川さんの所有馬

コイウタ号

JRA G1 ヴィクトリアマイルで見事に優勝!!

そして
前川清&クールファイブが再結成

【恋唄-2007】が発売。




おそらく今まで曲の中で
レコーディング回数は一番多いと思います。


カラオケでも
とても愛されている曲ですね。




おそらく…

この【恋唄】を聴くと

イントロから
歌詞から


おそらく
ほとんどの方々は


たぶん

『夜』のイメージを描くと思いますが



僕は

何故か





『朝』…



なぜならば



母ちゃんが


日曜日の朝
部屋掃除と共に



ステレオから流れる


爆音的【恋唄】が



小学二年生の

幼心に


突き刺さったままで



今でも



【恋唄】のイントロを聴くと




『朝』のイメージですし




掃除機を見ると



【恋唄】が頭に流れます。




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