もう少し、あと少し、一緒に話せたなら

なぜかいつも物足りなくて、

欲求は満たされなくて、

望みだけが育っていく。そう遠くない未来に、

多分私たちはすべてを分け合えるようになっているだろう。それは優しさや寂しさなんていう

曖昧なものではなく、

存在自体を分け合える。

似てるとか、うつったとか、真似てるとか、

そう表現されることもあるみたい。

時の流れに身を任せないで。

私はぽつんと一人でいるときに、

またといない一人だけの存在を引き寄せる。

違うところに居たとしても、

今日会えなかったとしても、

変わらないものがそこにあるから。

再び会うときにまた同じように話せるのは、

私たちが両方とも相手を脳内で何度も繰り返しているから。

記憶を埋めて。更新をして。

はじまったばかり、知らないことばかり。

あの塔を眺める横顔を見知っていたとしても、

情報量としてはないに等しい。