滋賀心理カウンセリングブログ

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滋賀心理カウンセリングは
滋賀県米原市の米原駅近く(移転後)にある
24時間対応の
メンタルケアコミュニケーションカウンセリングです。
主に米原市、彦根市、長浜市の方が多く来られています。

滋賀心理カウンセリングです。

先日、差し入れでいただいた北海道のふりかけセット5種がどれも美味しくて嬉しい今日この頃です。

 

元は滋賀で育った男性が、仕事で札幌に転勤して、結婚して、帰省してるということで奥さんがすごく気の利く方ということです。

 

お話の内容は、その札幌出身の奥さんの怒りでした。

 

※ここに掲載することのご希望を受けています。

 

-

 

高島出身の旦那さん(31歳)と、札幌出身の奥さん(34歳)です。

 

職場、現住所とも札幌ということですが、奥さんの出産前後は高島の実家にてゆっくりしようということで二人とも産休、育休を含めてけっこう長めの休暇をとって滋賀県の産婦人科で出産をしたという状態の直後で、

 

ウチに来てくれたのは産婦人科から退院した4日後です。

 

旦那さんの実家でゆっくりしていたい時期だろうに、どうしたのかなと聞いていくと

 

高島さん(仮)「もしかしたら、私が産後うつで短気になってたり情緒不安定になってるかもしれないんで、聞いてほしくて来ました」

 

私「そう思うような出来事が何かありました?」

 

高島さん(仮)「臨月に入ってすぐくらいで、ちょっと余裕を持ってお休みをもらって滋賀県に来たんです」

 

私「はい」

 

高島さん(仮)「特に問題なく出産を迎えて、難産でもなくスムーズに産めたんです」

 

私「そこまで問題なかったんですね」

 

高島さん「それでね、先生。出産して、6日間の入院をしてる間のことなんですけど」

 

私「はい」

 

高島さん「旦那が、まぁ旦那か親かわかんないんですけど、お祝いをしたんですよ」

 

私「うん、はい」

 

高島さん「いや、おかしいんですよ」

 

私「お祝いが?」

 

高島さん「だってね、お祝いをしたのは私が出産した日の夜なんですよ」

 

私「出産した日の夜?」

 

高島さん「はい。私が産婦人科に入院して、まだ出産直後で気持ちも身体も落ち着いてもない、嬉しいやら興奮してるやら眠いやら痛いやらの出産したその日にね、」

 

私「うん」

 

高島さん「私なしで、高いお寿司をテイクアウトしてきて、旦那の実家で、旦那の家族が、いかにも嬉しそうにお寿司を囲んで笑顔で写メを撮って送ってきたんですよ!」

 

私「それはまた無神経な・・・」

 

高島さん「そうでしょう!?そうですよね!」

 

私「うん、怒るトコですね・・・」

 

高島さん「やっぱりそうですよね!なんで頑張った私を差し置いて、安い回転寿司じゃなくてちゃんと高いお寿司屋さんのお寿司で私抜きでお祝いって、どういう神経してんのってなりますよね!」

 

私「はい、言いたいことめっちゃわかります・・・」

 

高島さん「それにね、お祝いするのはしたらいいですよ!なんでわざわざ私に写メ撮って嬉しそうに送ってくるの!?って。私はお寿司を食べれないし、そんな元気もない時ですよ!もう馬鹿にされてると思って悔しくて涙が出ましたよ!」

 

私「うん、わかります・・・」

 

高島さん「付き合って大体2年ぐらいになる旦那も気の利くタイプじゃないって知ってるけど、それにしたって両親までなんでそんな嫌味なことをするのかって、腹が立って許せないんです!」

 

私「うん、わかります・・・」

 

高島さん「なので、退院してまだ1週間検診もまだなんですけど、もう私と赤ちゃんで札幌に帰ろうと思ってるんですよ」

 

私「あぁ、そうなんですか?でも、それでは旦那さん何のために高島にいるのか、ってなりません?」

 

高島さん「いや、もうムリかなぁと思ってて」

 

私「ムリ?もう?」

 

高島さん「だってね先生!私が怒ってというか、拗ねてというか、『なんでそんなことするの?』って聞いたら、『は?何が?』って旦那の方も怒りだして、私が無視されてる状態なんですよ」

 

私「え、なんで旦那さんが無視してくるの?『何にそんなに怒ってんねん』ってこと?」

 

高島さん「多分そうです。私が『アンタもお義母さんもお義父さんも意味わかんない』って怒鳴ったのも悪かったと思うんですけど」

 

私「あぁ、旦那さんからすると、よくわからない理由で両親にケチをつけられたと感じたのかな」

 

高島さん「そうなんでしょうけど、でも私からしたら・・・」

 

私「うん、わかりますよ」

 

高島さん「それでね先生。先生に聞きたかったのは、旦那と義親が出産祝いをしたというのは普通?っていうのを知りたいんですよ。私も赤ちゃんもいない、入院してる出産した日にわざわざなんで?っていう」

 

私「あー・・・」

 

高島さん「理解できますか?それって普通のことですか?」

 

私「うーんとね。私ならしません。嫁が喜ぶ訳ない、それどころか怒るというか、そもそも嫁がいないのに出産祝いは確かに意味がわからないので」

 

高島さん「そうでしょ!?」

 

私「けど、全く理解できないこともないような・・・」

 

高島さん「えぇっ!?そうですか?どこがですか?」

 

私「うーんとね。まず、そもそも出産祝いって1回しかやったらダメということはないでしょう?なので退院してからも何回でも祝ってもらえばいいのと、まぁ嬉しすぎてフライングしてしまったのかなぁ、と」

 

高島さん「そんなフライングありますか?」

 

私「いやぁ、だから私はやらないですけど。でも、他の身内と盛り上がってとか、近所付き合いでとか、すごく喜んでくれてとか、ポジティブに考えるとね」

 

高島さん「あぁ・・・」

 

私「まぁ、祝ってくれないならともかく祝ってくれて怒るのもしんどいでしょう。何回でも祝うのはいい。まずフライングしちゃんだな。私にも寿司を食べさせろ、でいいのでは?」

 

高島さん「あぁ・・・。なるほど・・・」

 

私「それぐらいで収めとかないと、結婚生活は続かないですよ」

 

高島さん「まぁ、それは、そうですね・・・」

 

私「で、それぐらいで収まるなら、産後うつでも短気でもないとしましょうよ」

 

高島さん「たしかに・・・」

 

私「だから、まぁ、そんな簡単に壊すようなこと考えんように、ね・・・」

 

高島さん「あの、じゃあ、だとして私だいぶ溜まってることもあるし通わせてもらっていいですか?」

 

私「あぁ、それはもちろん。旦那の地元、実家に来て話し相手もいない状態やもんね」

 

-

 

という感じでした。

 

なんかこういう話、増えてるなぁ。

 

新婚ぐらいの時期なのにアッサリ終わらそうとしてる人。

 

別れるべきという場合もあるけど、大体は軽いし自分優先だったり自分に甘かったりと感じる場合が多いです。

 

これも時代か。

 

時代って言葉で済ませていいのか。

 

うーん。説教になるのもよくないけど、難しいテーマです。

 

滋賀心理カウンセリングでした。

滋賀心理カウンセリングです。

 

今は米原での面談をしていますが、米原に来る以前のカウンセリング実例なんですが

 

約9ヶ月前でしょうか。

 

彦根くん(仮)24歳がお母さんに連れられて来てくれました。

 

内容としては

 

『彦根くんは彼女と結婚したい。子供も欲しい。でも知人/友人/身内の全員が反対している。なので説得してほしい』というものでした。

 

私「納得させるとは、誰を?」

 

彦根くん「お母さんを。みんなを説得して祝福してもらえるようになりたいんです」

 

お母さん「彦根を説得してください。違う相手を探してほしいんです」

 

※ふふふ。まさか彦根くんの名前が名字じゃなく下の名前とはビックリですね。まぁ便宜上だけのことでどっちでもいいので進めます。

 

私「あー、なるほど。お互いを納得させたいんですね。それでみんなの代表でお母さんが来たと」

 

お母さん「そうなんです」

 

私「なんでそんなに反対なんでしょう?24歳ならもういい大人だし好きにさせてあげてもいいような気もしますけど」

 

彦根くん「そうでしょ!?」

 

お母さん「いや、それはそうなんですけれども・・・」

 

私「大丈夫、なんとなくわかります。お母さんだけがなんとなく反対ってことならともかく、知人/友人/身内の全員が反対ってことは余程でしょうから想像がつきますよ」

 

お母さん「そ、そうですか」

 

私「じゃあ、頭ごなしに意見もできないので、彦根くんに彼女の紹介をしてもらいます?どんな彼女ですか?」

 

彦根くん「はい。えーっと、年は26歳で2つ上です。仕事は今してなくて、実家に住んでます。僕も彼女もすぐにでも結婚したいって考えてて、なので生活も変わるだろうからって仕事は探してない状態です」

 

私「ふむふむ。彼女が仕事をしてないのはいつから?」

 

彦根くん「たぶん、1年ぐらいかな?あ、付き合って今で4ヶ月です」

 

私「えっ、じゃあ付き合いだした時から仕事してないってことやんね?なのに『結婚して生活が変わるだろうから』って?」

 

彦根くん「はい」

 

私「???」

 

お母さん「・・・・・」

 

私「知り合ったのはいつですか?どういう知り合い方?」

 

彦根くん「マッチングアプリです。4ヶ月前ですね」

 

私「4ヶ月前に知り合って、付き合って4ヶ月で、彼女は働いてなくて実家に住んでるけど、もう結婚を考えてる?」

 

彦根くん「はい!」

 

お母さん「・・・・・」

 

私「じゃあ、安心材料が欲しいので聞くね。彼女は26歳ってことは、例えば一番早い高校一年生でバイトできるようになってからで言うと長いよね。この1年間は働いてないにしても今までにじゅうぶん貯金できるだけの期間があったと思うんやけど、彼女の貯金額は聞いた?」

 

彦根くん「はい!聞いて知ってます!」

 

私「その金額、聞いてもいい?知ったらお母さんも納得しやすいと思うんよ」

 

彦根くん「はい。あー、えっと、ゼロですね」

 

私「えっ、ゼロ?あー、そっか。それ貯金あるって言わんけどね」

 

彦根くん「でもそれって、正直に言ってくれてるってことじゃないですか?」

 

私「あー、うーん」

 

お母さん「先生ちょっといいですか?」

 

私「はい、お母さんどうぞ」

 

お母さん「貯金ゼロなのは私も知ってたんですけどね、そうじゃないんですよ」

 

私「そうじゃないとは?」

 

お母さん「この子、彼女に15万円ぐらい貸してるんですよ」

 

私「あ、そうなんですか」

 

彦根くん「15万じゃなくて25万な」

 

私「え、24歳の彦根くんが2つ年上の彼女に25万も貸してるん?ほんで彼女は実家に住んでて少なくとも1年間は働いてないん?マジで?」

 

彦根くん「いや、実は昨日また5万円貸したんで、30万円ですね」

 

お母さん「アンタ・・・・・!」

 

私「30万円って、24歳が貸す金額じゃないよ。しかも彼女に。それホンマに彼女?」

 

彦根くん「彼女ですよ!子供も欲しいし、長浜で一緒に住もうって話もしてて、いつ引っ越す?って感じなんですよ」

 

私「長浜で一緒に住むの?彼女は今どこ?」

 

彦根くん「長浜です」

 

私「彦根くんは?」

 

彦根くん「近江八幡です」

 

私「じゃあ彼女の地元で実家の近くに部屋を借りるってことやね?それ全部、彦根くんが合わせてるね」

 

彦根くん「まぁ、そういえばそうですね」

 

私「いつから一緒に住もうと思ってるん?」

 

彦根くん「いつでもいいと思ってます」

 

私「仕事は?」

 

彦根くん「辞めて長浜で探します」

 

私「部屋を借りる費用は?引っ越し費用は?家具も揃えようと思ったら50万とか要るよね?」

 

彦根くん「あ、僕が出します」

 

私「えっ、彼女は?まぁ貯金ないって状態にしても」

 

お母さん「先生ちょっといいですか?」

 

私「あ、またお母さん、どうぞ」

 

お母さん「それがね、聞いたらね。彼女は借金があって、もうそれ以上は借りれないって言ったんですって」

 

私「えっ、彦根くんにだけじゃなくて他にも借金あんの?」

 

彦根くん「まぁ、そうみたいです」

 

私「・・・やめといたら?」

 

彦根くん「えっ、もう?」

 

お母さん「ほら!」

 

私「それはさ、一緒に住む方向で考えたら、お金に関しては全部を自分でなんとかするって覚悟してるん?」

 

彦根くん「いえいえ、彼女も仕事しますよ」

 

私「・・・・」

 

お母さん「・・・・」

 

彦根くん「でも僕からしたら問題はそれじゃないんですよ」

 

私「なに?」

 

彦根くん「彼女、浮気してて。それが嫌なんでずっと一緒におろうと思って」

 

私「・・・・彼女、浮気してんの?なんで知ってんの?」

 

彦根くん「彼女が寝てる時にスマホ見て、そしたら僕より多くLINEしてる相手がいて」

 

私「勝手に人のスマホ見たん・・・?」

 

彦根くん「いや、だって、怪しかったんですよ。なんか男の影っていうか」

 

お母さん「・・・・」

 

私「それは、彼女にズバリ聞いてみた?」

 

彦根くん「はい。そしたら、2年近く前からで、たまに会ったりしてる感じで」

 

私「えっ?マジで?彼女がそう言うたん?ホンマに?」

 

彦根くん「えっ?はい・・・」

 

お母さん「・・・・」

 

私「まとめるよ?彦根くんと彼女は4ヶ月前にマッチングアプリで知り合って、すぐ付き合うようになって、一緒に住みたい結婚したいねって話す仲になってて、住むなら彼女の地元の長浜で、」

 

彦根くん「はい」

 

私「彼女は、わかる範囲だけでも1年前から働いてなくて、実家暮らしで、貯金がないどころか彦根くんから30万円も借りてる上に、他にも借金があって」

 

彦根くん「はい」

 

私「なので部屋を借りるお金も、引っ越し費用も彦根くんが出すつもりで、でも2年前から別で男がいるみたい、と。こういうこと?」

 

彦根くん「そうですね」

 

私「その、別の男は何なの?」

 

彦根くん「なんか、会う時はいっつもスロットしてるから浮気じゃないって言ってましたけど」

 

私「そっか・・・」

 

お母さん「アンタ・・・」

 

彦根くん「いや、だから僕がずっと一緒にいるようになれば浮気もやめてくれると思うし、仕事もするようになってくれるんじゃないかなって、もうそういう話もしてますし」

 

私「いや、うーん。・・・やめといたら?」

 

彦根くん「えぇっ!?先生まで?なんでですか?彼女、ちゃんと頑張るようになってくれると思うんですよ。働いてた時はめっちゃ頑張ってたみたいやし」

 

私「いや、そういうことじゃなくてね・・・」

 

彦根くん「じゃあ何ですか?ハッキリ言ってくださいよ」

 

私「ハッキリ言っていいの?まぁ先生が言わんでも他の誰かがちゃんと言ってるやろけど」

 

お母さん「・・・・」

 

彦根くん「教えてください。納得できたら先生の言うこと聞きます」

 

私「うん。あのね、彦根くんはね、浮気されてないと思う。というか、」

 

彦根くん「えっ、浮気されてないですか?笑」

 

私「いやいや、喜ぶトコじゃないんよ。あのね、ゴメンやで。彦根くんが浮気相手になってるということで、本命じゃないんじゃないかな?」

 

お母さん「お母さんもそう思う・・・」

 

私「うん・・・・」

 

彦根くん「・・・えぇっ!うそぉ!?」

 

私「初めて言われたん?先生は今はじめて聞いてすぐそうかなーと思ったんやけど」

 

彦根くん「えっ、そんなん言われたの初めてですよ!」

 

私「あ、そうなん?」

 

お母さん「あの、今まで相手の男とか、スロットとか、2年前からとかは誰も聞いたことなかったんです・・・」

 

私「あ、そうなんですか。でも、それを知らなくてもみんな『やめとけよ』って言ってたんやね」

 

お母さん「えぇ」

 

私「彦根くん、先生もみんなと同じ意見で、やめときって思うよ」

 

彦根くん「・・・・え~、そんな。え~?」

 

私「うん。その彼女に頑張って惚れさせてみろ、とはならないね・・・」

 

彦根くん「え、でもどんな家具がいいとか、どんな車にするとか、めっちゃ仲良く話してるんですよ?」

 

私「うん。たぶんそれ彦根くんがお金を出さされるからやろ」

 

彦根くん「初めの頃は料理もしてくれたりして、良い思い出とかあるんですよ?」

 

私「『初めの頃は』って言ってる時点でダメやし、ハズレやろそれ・・・」

 

彦根くん「いや、そんなことないです、よ・・・」

 

お母さん「お母さんも先生と同じやで」

 

彦根くん「お母さんはえぇねん!」

 

私「・・・・」

 

お母さん「・・・・」

 

彦根くん「・・・・」

 

私「じゃあさ、彼女がちゃんと彦根くんに恋愛感情なり愛情を持ってくれてるかどうか、確認していったらいいやん」

 

彦根くん「直接ですか?」

 

私「いや、彦根くんにお金を出させるつもりでいるなら、直接では都合いいことしか言わんやろから、遠回しにというか。でも騙すとか嘘つくのはよくないけど」

 

彦根くん「彼女のスマホの浮気相手とのやり取りをもう一回ちゃんと見てみるのは?」

 

私「それはわかりやすく知れるからいいかもしれへんけど、でも違う。そもそも勝手に人のスマホを見るのはアカンやろ」

 

彦根くん「今みたいな緊急事態でもダメですか?」

 

私「アカンよ。論外。そんなことするヤツ、話の内容に関係なく信用できんし人としてアウトよ」

 

彦根くん「え、浮気してる彼女よりもですか?」

 

私「いや、勝ち負けじゃないやん。どっちもアカンのよ。浮気も論外やけど、どういう状態でも勝手に人のスマホ見るのはアカンのよ」

 

彦根くん「・・・・」

 

お母さん「・・・・」

 

彦根くん「じゃあ、どうやったら彼女の気持ちを聞けます?」

 

私「うーん。例えば、彦根くんが仕事でミスして、辞めることになって、収入がなくなる。当分はお金ないかも。『それでもいい?』とかかなぁ」

 

彦根くん「あー、なるほど」

 

私「まぁ、そんな確認しようとしてるような信用できない時点でやめとけって思うけどね・・・」

 

彦根くん「でも、自分で納得できるまで頑張りたいですよ」

 

-

 

ということで、

 

それを試したということで後日また来てくれました。

 

彦根くん「先生、試しましたよ!僕が仕事を辞めてお金がなくなるって話!」

 

私「うん、どうなった?」

 

彦根くん「ほぼフラれました!『お金ないんなら一緒に住むのも無理やんな』って」

 

私「それはフラれてるん?」

 

彦根くん「なんか、会うきっかけとか理由がない感じになってしまったというか」

 

私「ん?会いたいん?」

 

彦根くん「そりゃ、彼女ですから・・・」

 

私「いやいや、何を照れてんねん笑。金目当てで遊ばれてたのが確認できたんじゃないん?」

 

彦根くん「えっ、そうなるんですか?」

 

私「だって、お金ないって言った途端に『ほなもうえぇわ』みたいに言われたんやろ?」

 

彦根くん「あ、そうですね。ホンマや。そうですね」

 

私「・・・・そやろ?」

 

彦根くん「先生ここからどうやったら結婚できます?」

 

私「え、なんで?なんで結婚したいん?」

 

彦根くん「だって、仲良かった時の感じとか、まだそんなに昔の話じゃないし」

 

私「いやいや、やめとけ言うてんねんで?目を覚ませって言うてるんやで?笑」

 

彦根くん「いや!先生まだ納得できてないんで僕がんばりますよ!」

 

私「いや違う違う・・・」

 

-

 

という話をしたのが9ヶ月ほど前ですね。

 

それから音沙汰なく、忘れた頃にまた予約があり来てくれました。

 

先週のことです。

 

私「久しぶりやね!元気やった?」

 

彦根くん「それが先生、聞いてくださいよ~」

 

私「どしたん?」

 

彦根くん「あれからまだ彼女に頑張ってたんですけどね」

 

私「うん」

 

彦根くん「借金できるだけ借金して、合計150万円を貸した状態になって」

 

私「えぇっ!」

 

彦根くん「しかも最後には彼氏が出てきて、ボコボコにシバかれたんです・・・」

 

私「えぇっ!」

 

彦根くん「それで、病んでしまって仕事も辞めて、この2ヶ月ぐらい実家に引き籠ってて・・・」

 

私「・・・・」

 

彦根くん「お父さんに『えぇかげんにせぇよ!』って追い出される状態で、お母さんに先生のトコ行ってこいって言われて、来たんです~」

 

私「そうなんか~。ほらなぁ、だからやめとけって何回も言うたやろ?」

 

彦根くん「僕めっちゃかわいそうじゃないですか?」

 

私「全然やなぁ。まったくかわいそうじゃないなぁ」

 

-

 

ということで、

 

また『だから言うたやん』でした。

 

なんかこういう話が増えてる気がするなーと思った今日この頃でした。

 

ちなみに今日現在、同じような『その相手はやめとけ』の恋愛話してる状態が2件あります。

 

心配で心配で、結構ズバズバ言って引き留めようとするんですが、ダメですね。

 

そういう時期は突っ走るしかできないようで止まりません。

 

知った時点でなんとかしてあげたいんですが、難しいものです。

 

滋賀心理カウンセリングでした。

滋賀心理カウンセリングです。

 

米原に移転してきて早や2ヶ月が過ぎまして、

 

5年に一度といわれる大寒波をいきなり経験したかと思うと

 

もう「今年の春は一瞬で終わったね」というような気温の上がり方。

 

夏はどれほど暑くなるんでしょうか。

 

でも人も空気も良くて、過ごしやすい感じを楽しんでいます。

 

さて、

 

高校3年生の男の子が来てくれました。

 

仮に彦根くんとします。

 

テーマは「常識がよくわからない」です。

 

私「それは、具体的に何をどう悩んでるということではなくて?」

 

彦根くん「そうですね。期限とか相手とかはなくて、自分の中での違和感というか」

 

私「そっか。例えば、どんな?」

 

彦根くん「あのー、えっと。そうですね。例えば、LINEとかDMの返事なんですけど」

 

私「うん」

 

彦根くん「自分は来たらすぐ返すというか、気が付いたらすぐ返すというか、即答じゃないにしてもできるだけ早く返事しようと思うんです」

 

私「うん」

 

彦根くん「それって面白くないヤツってことになるんですか?」

 

私「えっ、なんで???」

 

彦根くん「大垣(仮)って友達に言われたんです。『お前いっつも返事めっちゃ早いけどヒマなん(笑)』って」

 

私「あー、えっとね、その話たまにウチで聞かれることあるんよ。わざと時間を置いてから返事するのが当たり前か?みたいなことやんね?」

 

彦根くん「そう!そうなんです。自分がヒマというか、なんですぐ返事してたら馬鹿にされる感じで言われるんかなーと思って」

 

私「なるほどねー、わかるよ。おかしいよね」

 

彦根くん「やっぱりおかしいですか?えっ、どっちがですか?」

 

私「先生が思うには、できるだけ早く返事する方が正しくて、わざとほっとくのはおかしいと思うよ」

 

彦根くん「そうですよね!えっ、やっぱりそうですよね!」

 

私「うん。かなり当たり前と思ってる。だから、もう10年とか15年前からやけど、わざと遅く返事する人ってアカンと思ってる」

 

彦根くん「そんなに前からなんですね」

 

私「うん。携帯でメールができるようになった最初の頃からね」

 

彦根くん「でも、それってなんでですか?」

 

私「これにはさ、流れがあると思ってるんやけど。最初は出会い系、今で言うマッチングアプリみたいなのが昔からあってさ、」

 

彦根くん「はい」

 

私「知り合おうとしてる、知り合ったばっかりの人がね、なんとなくもったいつける意味で始まったんよね」

 

彦根くん「そうなんですか?」

 

私「うん」

 

彦根くん「えっ、何のために?」

 

私「返事が来なかったら色々と気にするやん?変な言い方したかなとか、もしかしたら嫌なんかなとか、怒らせたかなとか」

 

彦根くん「あー、それは確かに。友達同士でもなんか気にしますよね」

 

私「うん。その心理は実際あるんやけどね。それをさ、意地悪くというか、ちょっとでも上手にコントロールしたいっていう心理も一緒に働いてさ、もったいつけることを徐々にみんながみんなで真似しだしてさ、それが当たり前のようになっていったんよね」

 

彦根くん「へー」

 

私「もったいつける同士、結局はコミュニケーションとるのがダラダラ遅くなってアカンのでは?って先生は思うけど」

 

彦根くん「僕も思います」

 

私「そやろ?でもね、みんながそうやってわざと返事を遅くすることによって、先生とか彦根くんみたいな普通の感覚の人まで影響を受けるようになってしまってるのが現状なんよ」

 

彦根くん「えっ、みんなが?」

 

私「もちろん影響を受けないタイプもいるけどね。でも彦根くんは違和感を持って気になったからわざわざ来てくれたやん?」

 

彦根くん「あー、はい」

 

私「ホンマは、気にせんとすぐ返事するタイプのままでいいハズやん?」

 

彦根くん「あ、影響を受けてますね」

 

私「そやろ?まぁ確認しに来てくれてよかったと思うからいいんやけどね」

 

彦根くん「あの、でもちょっと思ったんですけど」

 

私「ん?」

 

彦根くん「そんなにまでみんながみんな、返事を遅くしててそれが当たり前な世の中ってことは、それが正しいという考え方ってないんですか?」

 

私「ないね。絶対ない。それが不思議なところ」

 

彦根くん「先生はなんで絶対って言いきれるんですか?」

 

私「例えばさ、先生のところで働いてるスタッフがさ、何か連絡ごとがあって、誰かが連絡した、先生もメールしたLINEしたって時にね」

 

彦根くん「はい」

 

私「そのスタッフがわざと仕事の連絡を放置して、気付いてるのに時間を置いてから返事してきたとしたら『そんな頭悪いこと仕事ではするな』って怒るよ」

 

彦根くん「あー、そりゃそうですね」

 

私「他にもさ、子供を保育園とか幼稚園に預けてるお母さんが、『ちょっと行けへんから代わりに迎えに行ってほしい!いきなりやけどゴメン!行ける?』ってお父さんに連絡してさ、でもそれをわざと何時間も放置して返事してこなかったらさ、お母さんは焦るし困るし、お父さんに『アンタなんなん』って怒るよね」

 

彦根くん「ブチ切れますね」

 

私「例えば今回の友達の大垣くん(仮)と遊ぶ約束して待ち合わせしたとするやん?」

 

彦根くん「はい」

 

私「土曜の12時半にコンビニで待ち合わせしてゴハン行こう、と。彦根くんは時間通りに着いて待ってる。でも大垣くんは来ないし連絡もない。連絡しても返事ない」

 

彦根くん「あー。それ時間わかってて、連絡も気付いててわざと放置されてたらメチャクチャ嫌ですね!」

 

私「やろ?まぁ大体の人は大体の場合『そういう時はちゃんと返事するし(笑)』って言うんやけど、じゃあわざと放置する時はなんやねんってなるやろ?」

 

彦根くん「確かに!気付いてるのにわざと放置して返事を遅くしていい時なんかないですよね!」

 

私「そう!例えば、その時間は面接だからとか、運転中だからとか、会議中だからとか、そのタイミングは避けようって場合ならわかる。でもそうじゃない、なんでもない時にあえて返事を置く必要がある時なんて普通はないよね」

 

彦根くん「そうですよね」

 

私「だから、先生もそうやけど彦根くんも、今のまま気付き次第にできるだけ早く返事するって姿勢でいいと思うよ。その方がハッキリ誠実やん」

 

彦根くん「そりゃそうですね」

 

私「先生は身内でもスタッフでもお客さんでもそう、誠実にできるだけ早く返事するし、返事してほしい。急かすことはないし、焦らなくていいし、考えてから、決めてからって場合もあると思うけど、無意味な放置は嫌いやわ」

 

彦根くん「めっちゃわかります!でも先生、そういえば思ったんですけど」

 

私「うん」

 

彦根くん「カウンセリングの予約の時ってメールとかLINEでやり取りする場合があるでしょ?今回の僕みたいに」

 

私「うん、あるある」

 

彦根くん「お客さんって、みんな返事どうですか?」

 

私「そりゃ人によるね。仕事が終わってから返事くれるとか、寝る前にとか、朝にとか、休憩時間にとか、その人その人のタイミングがあると思うからあんまり気にしてないよ」

 

彦根くん「じゃあ、お客さんに違和感を思う時ってあんまりないんですね」

 

私「うーん、なくはないなぁ。例えば、基本的に普通はその日のうちに返事くれれば気にしない。翌日の返事でもまぁ『ちょっと遅かったな』とは思いつつも生活は人それぞれだし気にしない。2日後になったら『遅っ』と思うけど気にしても仕方ない」

 

彦根くん「モヤモヤしますね」

 

私「うん。ハッキリ嫌なのは『予定を教えてほしい』の連絡を受けて、『いついつが空いてますよ』って返事して、その後の返事がない時」

 

彦根くん「えっ、そんなことあるんですか?会話の終わりとして変でしょ?」

 

私「そやろ?『じゃあ〇日で』とか、『その日は難しいので違う日に』とか、『仕事とか家族とか確認してまた連絡します』とか、何かしら返事の仕方があると思うんやけど、返事なく終わる人がたまにいる」

 

彦根くん「えーっ。嫌ですね」

 

私「うん。忘れてたら仕方ないし、よっぽど弱ってたり病んでたり、何か仕方ない理由があるなら仕方ないけど、こっちは気にして待ってるからさ、困るよね」

 

彦根くん「そういう時って、気にして待っててモヤモヤしてる自分をどうやって収めるんですか?」

 

私「んー。納得できる理由がわかればそれでスッキリする。理由なくルーズにされてるのがわかったら『コイツ仕事できひんのやろな』で諦めて考えないようにするかな」

 

彦根くん「そういうのが確認できる時ってあるんですか?」

 

私「それがあるんよ。予約希望のやり取りしてて、こっちが候補日を伝えて、そのまま相手から返事なく終わって、何それ?って思いながら日が過ぎる。で、また何週間か後に『すいません予約したいんですけど』って平気で言ってくるとかね、なぜかあるんよ」

 

彦根くん「えっ、どういう神経してるんその人・・・。そういう時はどう思うんですか?だって前回の問い合わせの時に無視されて終わってる訳でしょ?」

 

私「なんやコイツ不誠実で無神経やなって思う。仕事できひんのやろなって思う。でも、もうそれは仕方ないね。気にしてたら仕事にならないので、受け流してなかったことにするかな」

 

彦根くん「まぁ、でもそうですよね。でも自分勝手ですよね」

 

私「うん。カウンセリングという仕事やから親身になれないとアカンから困る時は多いかな。なんやコイツって思う人を本気で心配できないもんね。だからお客さんには誠実でいてほしい。普通でいいから」

 

彦根くん「先生も僕と似たようなこと思ってたんですね(笑)」

 

私「ホンマやねぇ。と、いうことで、けっこう納得?」

 

彦根くん「はい!僕はちゃんと返事するままでいようと思います」

 

私「それがいいね。絶対」

 

彦根くん「確かに(笑)。絶対って言いたくなりますね(笑)」

 

 

気持ちの良い素直な子で、いくつかあった違和感の1つが解消できた様子でよかったです。

 

滋賀心理カウンセリング(米原)でした。