「時間割作成システム」と「時間割自動生成システム」は、名前が似ているが根本から別物だ。
この違いを正確に理解しないままシステムを選定すると、導入後に「結局、手で直している」という状態から抜け出せない。
何が違うのかを整理する。
時間割作成システムとは何か。
管理者が時間割を作る作業を支援するシステムだ。
生徒・講師・教室の情報を登録し、画面上で配置を確認・修正できる。
条件の管理、配置状況の可視化、変更の記録といった機能を持つ。
しかし「どこに誰を配置すべきか」という判断は管理者が行う。
システムは管理者の判断を記録・表示するための道具であり、判断そのものを担わない。
時間割自動生成システムとは何か。
「どこに誰を配置すべきか」という判断をシステムが担うものだ。
登録された全ての制約条件を同時に処理し、ハード制約を全て満たす配置の中からソフト制約のスコアが最も高い配置を自動的に決定する。
管理者は条件を登録し、結果を承認するだけになる。
なぜ別物なのか。
時間割作成システムは「管理する」ために設計されており、判断のための仕組みを持っていない。
時間割自動生成システムは「判断する」ために設計されており、スケジューリング最適化という数理的な問題を解く仕組みを核心に持つ。
この設計思想の違いは、機能追加では埋められない。
「作成を支援する」道具に最適化エンジンを後付けしても、業務の状態に応じて探索対象と固定対象を自動的に切り替えるという制御構造は成立しない。
こうした問いに対して、shiftect. for EDUCAはshiftect.(不変コア)の技術をもとに時間割自動生成システムとして設計されており、全体生成・再生成・自動振替を同一の制御構造で処理する仕組みとして開発されている。
市場に出回っている多くの製品は時間割作成システムであり、時間割自動生成システムではない。
「時間割に関するシステム」という括りで比較検討すると、この違いを見落とす。
選定において問うべきは「時間割を管理できるか」ではなく、「時間割の配置をシステムが判断できるか」だ。