先週の金曜日。

娘が帰ってくるなり、


「今日、先生体調不良で休んだんだ…」


寂しそうに話してきた。


3月18日には小学校の卒業式がある。


【人生に一度の瞬間】


最高の舞台になるだろう。


もちろん私も、人生で一番ハンカチとティッシュを使う準備万端である。


1週間前だし、先生もすごく気合い入ってるだろうから、ゆっくり休んで早く元気になるといいね!とその日は話を終えた。




そして、今日。

泣きながら帰ってきた娘。


何事かとこちらは動揺を隠せず、

深呼吸をしてから事情を聞いてみた。





「先生が脳梗塞で入院した」




そんな衝撃的な事実を耳にした瞬間、

優しく春の訪れを運ぶ風が部屋の窓を揺らした。



こちらに引っ越して二年。

年度途中ということもあり、不安と期待で気持ちが少し不安定になっていただろう娘を、


「すごくしっかりもので初日からクラスに打ち解けてクラスのムードメーカーっすよ!こゆきは!」


と、フランクを体現したかのような装いと話し方で、私たち親子の不安や悩みを親身に聞いてくれた

5年生6年生の2学年を担任してくださった先生。



手術は成功したが、退院には相当な時間を要する。卒業式にはドクターストップがかかり出席できないらしい。



言葉が出ず、ただただ涙が溢れた。



気持ちを考えただけで、押し潰されそうになる。

今も涙がとまらない状態。


当事者にしかわからないものだからこそ、

何もできないことが悔しい。


回復を願うしかない。


できること、提案できることは全力でやるつもりだ。


娘や子どもたちだけの卒業式ではない。


6年間の最大の思い出、集大成だ。




【人はいつどうなるかわからない】



命があって本当によかった。


と、同時に日々を大切に生きていかなければならないと強く思った。


1分1秒出逢た奇跡を大切にしよう。