高位破水した3日後の妊娠30週5日、陣痛が始まり高熱が出て、緊急帝王切開が決まりました。

 

お医者さんが夫に電話をし、状況を伝えました。私にも電話を代わってもらい、「頑張ってね」「頑張るね」と、少しだけ夫と会話する事が出来ました。

 

陣痛と熱で朦朧とする中、車椅子で手術室に移動しました。

まだ赤ちゃんは出したくない。でも今出さないと、赤ちゃんが危険な状態になってしまう。

 

身を任せるしかありませんでした。

 

 

緊急帝王切開

 

手術室に着くと、緊急だからか、手術室の皆さんはかなりバタバタしていました。

 

突然の展開と、寝不足と、陣痛と熱でまだまだ心ここにあらずの私でしたが、麻酔科医から麻酔の同意書へのサインを求められました。

「この状況で書く同意書に意味はあるのか…。」とうっすら思いつつも、署名し、手術台に上がりました。

 

麻酔を打つために、横向き姿勢でミジンコみたいな姿勢に丸まり、針を打たれました。

あまり痛くなかった記憶があります。

というより、陣痛が辛かったので「早く楽になりたい」気持ちの方が強かったです。

 

仰向けになり、首のあたりに目隠し(?)のパーテーションが置かれました。

「あ、これよくドラマとかで見るやつだ」と思いました。

 

麻酔科医が、湿らせたコットンのようなものを私の胸などに当てては、冷たいか、冷たくないかを尋ね、麻酔の効きを確認してきました。

正直、冷たいのかよくわからない部分もあったのですがなるべく正直に、わからない箇所はわからないと答えました。効いていなくて痛みを感じたら怖いので…。

 

「私はずっとここに立っているので、具合が悪くなったらすぐに話しかけてくださいね」と、枕元で麻酔科医が声かけをしてくれた事がとても心強かったです。

また、陣痛から見守ってくれた助産師さんがそばにいてくれた事も安心できました。

 

だんだん麻酔が効いてきた感覚がし、お医者さんが何やらお腹を触りました。

 

「何か感じますか?」と麻酔科医。

「触られている感覚がします」と答えると、

「今、飛び上がるほど痛いことをされています。痛みが感じないなら大丈夫ですね。」と言われました。

 

ちなみに私は、痛いこととグロテスクな事が苦手です。

なので、子どもの頃から出産に恐怖を感じており、今回妊娠した時も分娩方法は無痛分娩を選んでいました。

それが、突然の破水になってしまい、恐れていた陣痛と帝王切開をどちらも経験することになってしまいました。

 

大学病院に入院直後に急いで書かされたバースプランにも、「血が苦手なので血を見ないお産にしたい」と書いたほどです。

 

なるべくお腹の感覚に集中したくなかったですが、麻酔科医の言葉でお腹が切られているシーンを想像しヒェっとなってしまいました。

 

その会話の後、体感5分ほどで執刀医や看護師さん達の「おめでとうございます」が聞こえました。

そして、産声も聞こえました。

 

え、もう生まれたの?

と、麻酔が効いてから生まれるまでのスピードの早さにかなり驚きました。

 

助産師さんが私の枕元まで赤ちゃんを連れてきました。

30週での出産ですが、想像していたよりずっと、ちゃんと赤ちゃんでした。

 

「元気な男の子ですよ!ほら、ちんちんも付いてる!」

ちんちんも見せてくれました。

 

ずっとお腹の中にいた我が子との対面。この時の光景は、一生忘れることがないと思います。

 

 

苦痛の後処理

 

麻酔から赤ちゃんが生まれるまではあっという間でしたが、その後の処置がとても苦痛で長く感じました。

痛みは感じないものの、引っ張られたり、押されたりする感覚はあります。

引っ張る力がすごく強く感じました。

 

その引っ張られる感覚で、どうしても内臓が触られている姿を想像してしまい、気持ち悪かったです。

さらに、胸から下に麻酔が効いていたので、うまく呼吸ができず呼吸が苦しくなりました。

 

しばらく耐えていましたが、本当に気絶するのではないかと思ったので麻酔科医に具合が悪いと訴えました。

しかし「もうすぐに終わるから、今酸素マスクをつけても意味がないです。」と言われてしまいました。

 

確かにその後、手術は終わりましたが、とても気持ち悪くて途方もなく長い時間に感じました。

(あとで知りましたが、手術時間はトータル30分ほどでした。)

 

術後、複数の看護師さんに囲まれベッドに移動し、脚にマッサージ機を装着され、FMICUに戻りました。

 

 

帝王切開後の体調

 

病室に戻っても麻酔は効いていて、お腹の痛みはありませんでした。

それより具合の悪さが酷かったです。車酔いが続いているような感覚でした。

 

医師が病室に入室し、帝王切開の説明をしてくれた気がしますが、あまり覚えていません。

 

その後、新生児医療のチームが入室し、夫にハンズフリーで通話を繋ぎながら、赤ちゃんの状態の説明を受けました。

かなり具合が悪かったので、正直、内容は覚えていません。

 

ただ、用紙にも赤ちゃんの様子をまとめて渡してくれたので、後ほどそれを読んで確認できました。

赤ちゃんの入院手続きの説明と入院にまつわる書類も渡されましたが、読む気力はありませんでした。

 

手術の夜は、朝まで吐いていました。

何度もナースコールを呼んでは吐きました。

 

今考えると、隣のベッドの人はかなり煩かっただろうなぁ…。迷惑をかけたと思います。