夏休みに静岡市美術館の柚木沙弥郎展に行くついで、20年ぶりくらいの芹沢銈介美術館へ。

仕事で静岡は何度も来ていて、たまたま友達家族が住んでいたこともあり、20年ほど前に来訪以来。

静岡駅南口から路線バスで10分ほど。

5〜6個先のバス停、登呂遺跡入口で下車。

日差しピカピカ、渋でも暑さはひと息ついた日曜日でした。とりあえず日傘、役立つ。

5分ほど歩くと見えてくるのが、登呂遺跡公園、復元された高床式住居

その一角にあるのが、芹沢銈介美術館です。

あれ、こんな建物だったかな…汗

絵本と装幀。芹沢銈介の型染めが活きる本の表紙が並ぶと考えるだけでウキウキする企画展。

それにしても、建物の印象がまったく欠落していたので、この造りに違和感。

調べたら、なんと…渋谷区立松濤美術館と同じ設計者、白井晟一の設計でした！

そう知れば知るほど、建物の中も共通点が見えます。宗教建築のような静かさがあります。

館内の撮影不可なので、展示室最後の売店を出たところ。このアール型のドアも白井晟一っぽい。

売店を出ると中庭のようなポーチを経てトイレです。

エントランス前で動画。松濤美術館は建物の地下に噴水があります。水の存在もまた共通点。

この、ざらざらした質感の石組みもまた松濤美術館と重なります。

ということで、展示室へ。ポスターがどれも素敵です。

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芹沢銈介は、とにかく天才だといえ思いを新たにしました。

見たままを書くより、型染めにするため線を単純に、色はより鮮やかに…ため息が出ます。

特に有名な、漢字などの文字をデザインした作品。

象形文字である漢字を、まるで因数分解のように元のモノに戻す発想…いや、改めてすごいよ。

館内は、記憶の中よりずっとずっと広くて、見応え抜群。白井晟一の空間が、さらに楽しさ倍増。

ふう〜と、外に出たところ。

いい展示でした。ついでだから…とかで見てよかった！

館内のクイズラリーやって、絵葉書ゲットしました。

次回の展示も良さそう。

日曜日は、隣接の施設、芹沢銈介邸も公開中。

晩年、蒲田に住んでいた邸宅を移築したらしい。元々は岩手の古民家を移築して建てたそう。

風情ある佇まい。1階のみ、土間の部分から見学できます。

こだわりの空間、です。

ぼくの家は、農夫のように平凡で、農夫のように頑丈です。

いい言葉。民藝の用の美精神にも通じます。

天井近くの額を見たら、柳宗悦氏でした。民藝の同志だと思っていたら、師としていたのだなぁと。。

サルスベリの咲く夏の日差しも涼しげなお宅です。

登呂遺跡公園は、古代米かしら？実りの秋。

弥生時代は、稲作始まり農耕文化が栄えた日本らしい時代…小学生の教科書知識・笑

帰りは駅直行のバスがちょうど出てるのに間に合いました。

駅の南口到着、北口に出て、静岡市美術館(柚木沙弥郎展)に行きました。

芹沢銈介美術館(静岡市)へ