あこがれの景色に、ちょっと近づいた・・・気がしたー。

 

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三島駅の北側、駅から車で20分ほどの場所にあるクレマチスの丘

敷地内のベルナールビュッフェ美術館で開催されていた「世界を変える美しい本」を見に行きました

 

ランチのあと、10分ほど離れたもうひとつの美術館のほうへ移動です。

到着したころはパラパラ雨が落ちてきていたのに、日差しがでてきた!

 

 

ビュッフェ美術館の脇には、こんな屋外劇場のような空間もあります。

 

 

同行の友人が先になり案内板に従って歩いていくと、ちょっとしたハイキングコース。

みえてきたのは、吊り橋ですよ・・・。

 

 

けっこう深い谷にかかる橋、定員5人だって。揺れる揺れる・・・。

 

 

橋を渡り切って斜面を上りきると舗装道路になります。一般の住宅も点在してます。

数分歩くと左が目指すヴァンジ美術館。道路の先は三島の町・・・けっこう高台なのがわかります。

 

 

建物の手前を左に行くと、ヴァンジ彫刻庭園美術館の入口です。

庭園だけ見るという入場料はなく、ヴァンジ彫刻美術館と併設の庭園でひとくくり。

 

クレマチスの丘全体の文化施設としては、吊り橋エリアに井上靖文学館があったのと、

ヴァンジ彫刻庭園美術館の手前左にIZU PHOTO MUSEUM(改修のため休館中)があります。

 

 

エントランスを抜けると広々とした庭に出ます。遠くには三島の町がみえます。

この広大な庭園に、ヴァンジの彫刻作品が点在しているのです。

 

 

石の庭の向こうが美術館入口。

 

 

何年前かに来た時も見た覚えのある作品。

 

 

イタリア人アーティスト、ヴァンジの作品が、とっても贅沢な空間で鑑賞できます。

 

 

順路に沿って行くと建物内へ。傾斜を利用した建物なので2階から入ります。

 

 

階段を下りて1階へ。お気に入りのやつ。

 

 

これも好きな作品。写真で見るヴァンジ自身にすごく似ている。

ひと巡りすると、出口が庭園への入口になっています。

 

 

そして、お目当て!シクラメン!!原種シクラメン、秋咲きのものがいまシーズンです。

 

 

建物の前の緩やかな斜面に咲くシクラメン、今回の美術館訪問の目的の一つでした。

 

 

わが家にもある原種シクラメン、春咲きと秋咲きがありますが、

原産のヨーロッパでは、季節になると丘一面シクラメンが咲く風景がみられるのです。

 

もう何十年も前、イギリスのどこかのマナーハウスの早春の写真を見て以来、

行儀よく鉢植えになっているシクラメンでなく、野に一面に咲くシクラメンを一度見たいと思っていて。

 

クレマチスの丘のシクラメンがちょうど咲いたというのを、ネットでみたこともあり、

ぜひともお庭に行きたいと思ったのでした。いつかヨーロッパで見るための予習(笑)

 

 

これは、なんていう種類か、まだ調べておらず。

 

 

この斜面に這いつくばって、小さな花を写真に収めてました。

午前中の雨がうそみたいにあがって、すごく気持ちの良いお庭です。

 

 

シクラメンにだいぶ時間を費やしたけど、せっかくだからとお庭をひと巡り。

初夏のクレマチスのシーズンには花でいっぱいになる支柱が空っぽでにょきにょきと。

 

 

 

忘れな草や、グランドカバーの植物たち、この寒さでも元気に咲いていました。

 

 

 

さらに、バラ!今年は遅いようで、まだまだたくさんのバラが楽しめたのは想定外。

 

 

 

 

香りのつよいものがあったり、つぼみから枯れるまでの色の変化が美しいものなど、

久しぶりにゆったりとバラ鑑賞。いいねえ。

 

 

バラの下には、球根からにょきにょきと何かが出てきてますよー。

春にはこちらが満開になるのかな。

 

 

そして、池の睡蓮は葉っぱが紅葉しています!花も咲いてるし。冬の睡蓮もまた美しいねえ。

 

 

冬のお庭も見どころ満載でした!晴れてよかった!

 

 

お庭を後にしようと思ったときに、そうだ、せっかく連れてるプチグッディの写真!

と思って、友だちに待っていてもらってシクラメンと写真、写真・・・。

 

急いで戻ったら、友だちが興奮して「テレビでよく見る園芸家の2人が歩いてる!」って。

まだ数十メートル先を歩いている後姿を追いかけていったけど、扉の向こうに消えてしまった。。

 

友達が調べて教えてくれたのは、NHKの趣味の園芸にも出演されている金子明人さん村上敏さん

金子さんはクレマチスガーデンの監修をされているようで、ブログにその日の様子も載っていました

 

 

2人の姿は消えちゃったけど、その扉の隣に別のお庭があることに、気がついた。

入れそうだよ、と中に入ってみたら、そこはホワイトガーデンというエリアでした。

 

 

こんなベンチがあったり、手入れされた植物がひっそりと・・・。

 

 

つぼみがいっぱい!クレマチスかな??

 

 

その奥にはカフェスペースもあった!(そういえば、前も来たな・・・とここで気づいた。)

 

 

蔓に覆われた緑の空間に、お花が飾られていて、なんともすてきな空間。

 

 

シクラメン発見!でプチグッディ並ばせて。

 

スタッフの方がいらっしゃって、さきほどのつぼみのことを聞いたら、冬咲クレマチスって!

夏にしか咲かないと思っていたクレマチス!これからお正月にかけて咲くらしい。

 

 

教えていただいた場所でみつけた、咲いていたクレマチス。冬咲き、色合いが美しいねえ。

 

 

カウンターの上に並んでいた花は、全てクレマチスの丘で咲いているお花なんだって。

こんな寒い季節にもこんなにたくさんの花が咲いてるなんて思いもしませんでした。

 

お庭の案内図を持たないで入っていたので、危うくホワイトガーデンを見落とすところでした。

偶然見かけた園芸家のおふたりを追いかけてよかった(笑)

 

 

出口近くには、小さな流れ(右側)に沿った散歩道。

 

 

出口にむかう通路には、大きなプランターにシクラメンがこんもりと・・・。この色もきれいねえ。

花尽くしのお庭散策、12月半ばだと言うのに、ほんとうに楽しめました。

 

出口近くにカジュアルそうなカフェもあり、その前にはショップがあります。

園芸店もありました。見てきたばかりの原種シクラメンもありました。

(※後日東京で、この店で4000円で売られていた立派なシクラメンが1万円だったのを見ました!)

 

三島駅との往復は、無料バスが運行されていて、ちょうど三島駅行きのバスが行ってしまった。

それじゃあ、最後にもう一軒カフェで休もう~。

 

陶器などの器を展示するギャラリー併設のカフェへ入りました。 →器茶房KEYAKI

何年かぶりに訪れて、お店も入れ替わっていて、こちらは初めて。

 

 

ガトーショコラセットを頼んだら、クリスマスらしいデコレーションでほっこり。

暖かい店内で、のんびりとお茶しておしゃべりしました。

 

クレマチスの丘、魅力再発見となった旅でした。

 

お正月過ぎたらもっと咲くであろう、冬咲きのクレマチスも見てみたいなあ・・・。

でも、それよりなにより、初夏のクレマチスの丘にもぜひまた訪れたいです。