お習字の先生のご主人様より、夏の間もたくさんの本を貸していただきました。
備忘録として、ちょっとひっかかった数冊を残しておきます。



20歳の顔は自然から授かったもの
30歳の顔は自分の生き様
だけど50歳の顔には、あなたの価値がにじみ出る
-ココ・シャネルのことば-

毎日の過ごし方はいやおうなしに表情ににじみでてくるものなのだ。
特に緊張感もなく、マンネリ化した生活を繰り返しているだけだと、
どこか間延びしたしまりのない顔になってしまう。

専業主婦でも働いていても、サラリーマンでも自営業でも生き方はそれぞれでいい
自分の顔に自信がもてるだろうか?緊張感を持って生きているかどうか。

以上「品性がにじみ出る立ち居振る舞い」の中より。

品性がにじみ出る言葉づかい―日本人なら身につけたい (KAWADE夢新書)/河出書房新社

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品性がにじみ出る立ち振舞い: 自分を美しく躾ける教科書/河出書房新社

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書かれているほとんどは、まあ、そうねーという程度のことだったけど、
書かれていた項目のうち、1割程度は「やれてない」ことに気づかされた。。

品性がにじみ出る(この表現は嫌いだけど)立ち居振る舞いをしていたいと思う。
実際できているかといわれれば、もしかすると赤点かもしれないけども。

お茶のお稽古で学んだのは、「お先に失礼します」という心遣い。
先に進むのは、男性のエスコートで先に歩を進めるレディーファーストと同じだけど違う。

先に入り、あとに続く人のために、ドアを手で押さえたりエレベーター扉の「開」ボタンを押したり。
トイレなどを先に使うのであれば、無用に時間をかけない、後をきれいにして出る・・・

昔読んだ本がきっかけで、洗面所を使用後、そこがどこであってもしていることがある。
前の人のものであっても、落ちている髪の毛やゴミを流したりペーパーでぬぐったりしておく。

後に使う人が気持ちよく使える状態を、なんとなく考えて常に行動すること、
かんたんに言えば、そういうことが自分自身を作っていくんじゃないかな、と思う。

乱談のセレンディピティ/扶桑社

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乱読ならぬ、乱談。

話すより読む、読むより書くほうがより高度な知的活動と思われているけれど、
それよりも他者と話す方がより活発な展開がある、と筆者はすすめています。

読むのは、筆者を相手にはしているけど、知識を受け取るだけの関係であり、
おしゃべりすれば、思いもしないリアクションがあり、よほど刺激的なのだそうです。

話すことで自分の考えが整理できるというのもあるし、
これで、女友達とのいろんな場所でのおしゃべりが、無駄ではないと主張できるかな(笑)

前に進むための読書論 東大首席弁護士の本棚 (光文社新書)/光文社

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と、思ったところで「読書指南」の本がきた(笑)
東大主席、ハーバード行って弁護士・・・って彼女の本棚。

小説を読み、その世界に浸ることでいろんな人生を経験できるのが、
気分転換にもなり、人生経験のような形で自分に残ることはあると思う。

おしゃべりも、読書も、自分をより豊かにする手段なのよね。



アスリートが結果を出すためには、精神的な強さも兼ね備えていなければならない。。
競技者を身内に持つ人が、スポーツ心理学の辻さんの本が面白いと、貸してくれた。

無理やりなポジティブ思考はダメ、脳はだまされない。感情を揺さぶられないフロー状態を作る。
その状態がアスリートにとっては、一発勝負の本番での実力の発揮につながる。

なんでもかんでも「前向きに」というのは、私も胡散臭いなあと思ってまして・・・
頑張ればなんとかなるとか、やればできるとか、カラ元気だけでは限界があるなあと。

結局は、自分に向き合うことができないと、満足いく結果はついてこない気がする。

禅脳思考/フォレスト出版

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直後、手にした茂木健一郎さんの本、タイトルだけみたら真反対のことを描いていると思ったら、
中身は全く同じでびっくりした。"フロー""フラット"と呼び方が違うだけのこと。

フローな状態が一番いい・・・と、わかっちゃいても、実践するのは難しいです。
何か結果を出す場合でなくても、フローやフラットな状態で居られると、楽に生きられるのにね。

もっと結果を出せる人になる! 「ポジティブ脳」のつかい方/学研プラス

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本を貸して下さるご主人様は、古希を過ぎてなお、旺盛な好奇心と向上心。
貸していただく本は多岐にわたり、いまなお行動を替えようと思っている柔軟さがステキすぎます。

ほかに、伊藤若沖を主人公にした時代小説や、德川家康の江戸の街づくりの小説もありました。
時代小説はまったく興味がなかったのに、幅が広がったのもご主人様のおかげ。

お習字のお稽古に行き、おいしい食事をいただき、最後のデザートで一緒にお話をする時間。
(※ご主人様はいまの現役の会社社長をしており、ご在宅のときのみですが。)

そこでの「乱談」が、お習字のお稽古を続けるモチベーションにもなっています。
もう、かれこれ何年になるかな・・・得がたい人のご縁に、ひたすら感謝です。