目的地直前、ほんの数分写真撮影だけ、と下ろされた場所は、目的地が一望できるらしい。



周囲360度、荒涼とした風景はもはや目に馴染んでいたのだけれど、
正面に真っ平らな山が切り開かれたような山と、その手前にある城砦のような集落。

アイト・ベン・ハッドゥは、中世に築かれた城塞で、"ハッドウさんの息子の街"の意味らしい。

日干しレンガを作って作られた家(カスバ)が集まって城砦のようになった町の中でも一番美しいとされる場所。
周辺の風景も中世から変わらない雰囲気で、映画の撮影現場としてもよく使われているそう。

 

バスを降りて歩き始めます。このあとかなり歩くことになったのですが、まったく想定してなかった・・・



沿道に土産物屋らしい商品が並んでて、ネコが商品の絨毯で爪とぎしてました(^_^;)



集落の真下!え、これから、まさか、あの中に行くんですか(と、初めて気づいた)。



やってきた犬が妙にフレンドリー。寂しげなんだけどね。。



くっついてきたと思うと、地面に伏せたり座ったり。ポーズ決まってるかも。。



右側の広場は、いろんな映画で撮影が行われた場所らしい。

 
 
 

石造りの町をひたすら登ります。70代以上の人もいたけど、皆さん健脚!脱落者なし!

 

頂上近くまであがってきました。



ヘナという染料で絵を描くおじさん。絶景の中で暮らしてるねえ・・・
白い帽子のおじさんはここの住人で世話焼いてくれるんだけど、私たちより息切れしてた(^_^;)



頂上に立って左手。なーんにもない荒野。



少し視線を右にずらすと丸い山沿いに歩いてきた道が見えます。



さらに右に視線を移すと、干上がった川を挟んだ向こう側の集落が見えます。



近年架けられた橋のおかげで、集落間の行き来ができるようになったそうです。
以前は、橋が流されたりして、観光コースも来た道を戻るしかなかったそうです。

写真の色が違うのは、iPhoneとデジカメ併用のため・・・。
この日は曇り空。もし晴れていたら、この時間、西に傾いた夕陽でもっと真っ赤に見えたんだろうな。。



山の頂上の建物は見張り小屋。人が一人通れるほどの狭い階段だったそうです(登らなかった)。

 

で、登ったものは下る(笑)



下る途中、ここで暮らす人の民家にも入らせてくれた。生活に必要な家畜たち。



家の入口でお土産物を広げるおばちゃん。

 
 

本当にここで暮らしているようだけど・・・すぐには想像つかない設備でした。電気は通ってるようだけど。



けっこう足もとが危ない道。しかも、夕暮れが近くて実際はかなり薄暗い・・・



行きとは違うルート、橋を渡るようです。



橋を渡るところまで降りてきた!



橋の中程で振り返ってみた(常に一番後ろを歩いていた私・・・)
岩山と一体化、張り付くようにして立っている家。すごいな・・人間って。。



うっすら夕焼けの空に三日月が見えた。スカイラインにモスクの塔が見えます。
約1時間ほどの"登山"でした。夕陽で見れたらよかったな。。この旅の唯一の心残りだったかも。

(旅行記、まとめ切れず、年明けたぶん10日すぎまで中断します・・・)