あいかわらず、私設図書館(お習字の先生のご主人様)からの貸し出しで、読書生活が成り立ってます。
少し前、手元に10冊はたまっていて、そろそろヤバイと、スピードあげて読んでました。
図書館(ご主人様)が堺屋太一ブームらしく、およそ15年前に書かれた「平成三十年」は、
その実際の年が近づいてきた今読んでも、政治状況がちっとも改善されていなくてガッカリ・・・。
「平成三十年」への警告 日本の危機と希望をかたる (朝日文庫)/堺屋 太一
そして、徳川秀忠(2代将軍)をはじめ、豊臣秀勝など、戦国武将の2代目に着目した本も2冊。
大河ドラマ「江」の江姫が、最終的に嫁いだのも秀忠。図書館も世も、二代目ブーム?
- 二代将軍・徳川秀忠―忍耐する“凡人”の成功哲学/河合 敦
そんな歴史モノの多い中、超実用的な本も。
「老前整理」は、このところ流行の断捨離同様、身辺整理推奨本。
動けなくなるまえに、自ら生活を見直して身軽にするためのハウツー本。実家に送りたい・・・。
- 老前整理 捨てれば心も暮らしも軽くなる/坂岡 洋子
さて、本題(笑)
会社での昼食後の時間に読み始めたのは、江國香織さんのエッセイ。
彼女の作品、最初の頃は読んでいたけど、最近ずっと読んでいなかったな・・・なんて思いつつ。
↓むかーし読んで、好きだった本
読みはじめてみれば、彼女はだんなと犬の3人暮らし。あら、同じ~なんて勝手に親近感。
そして、彼女の日々の暮らしの中のエピソードが楽しくて、すてきで、うらやましくて・・・
3,4ページで終わるひとつの章が終わってしまうのがもったいないような気持ちになりつつ、
最後まで読んで、また、戻って気に入った章を読んで・・・。
このところ、涙もろいなあ・・・と。
少し前のなでしこジャパンの決勝戦、ダーリンにつられて延長後半から一緒に見て、優勝を決めたところで涙。
そのなでしこ達が帰国して、テレビ各局に出演して、その瞬間が放映されるたびに、またも涙。
そんな私、江國さんの日常を記した文章を読んでいて、ところどころで涙が出そうになる。
なんでしょうね?泣くところじゃないんですけどね。たぶん。
とにかく、感じたのは、同年代よりちょっとだけ年上の江國さんの、ていねいなくらしぶり。
私が怠惰ゆえにただただやり過ごしている時間を、彼女はもっと大切に、大事に積み重ねてる(と、感じる)。
たとえば、人と話していて分からないことはすぐ「なぜ?」と聞いてみちゃえることとか、
「おかしな表現」を見つけると、そのことを真剣に考えるあまり、その場に何分も立ち尽くしてしまうとか、
食べるものの好き嫌いや習慣について、そのきっかけや理由を思い返したらもっと愛おしくなるとか、
犬との向きあいかたを、いつもよりちょっと真剣に考えてみたりとか・・・。
そんな些細なことをきちんと積み重ねられないのは、なんでなのかなあ・・・。
読んでいて、この本に貸し出しカードをつけて、あの人とあの人とあの人と・・・
回覧したい気持ちになりました。清々しくなるから暑中見舞いのかわりに。
装丁もまた、すてきです。(装画 福田利之 装丁 名久井直子)
この季節にぴったり、涼しげ(初版は2011/2/25と真冬なんだけど)です。
続けて、江國さんの本を読みたくなりましたが、
そろそろ今年も受験勉強に本腰を入れなくてはならないので・・・冬までお預けかな。
ヨミモノカテゴリーなので、先日すでに掲載した本も載せて起きます。かき氷部必読書(笑)
犬仲間たちに回覧しようと思っているのがこちら↓
Brutus始まって以来の朝食特集!面白い・・・。