住んでいる地域ごとに「氏神様」というのがあるものです。
引っ越してきて以降、うちのあたりの氏神様は代々木八幡宮だと思っていたのですが、
昨年、ひょんなことからうちの辺りの氏神様は渋谷駅向こうの金王八幡宮だと、判明・・・(汗)
それ以降、いちど足を運ぼうと思っていたのですが実現できずにいました。
ドッグラン仲間から金王八幡でも大祓式をやっていることを知り、行ってみることにしました。
大祓いとは、この1年知らず知らずに犯した過ちで生じた心の穢(けが)れをお祓いし、
清らかな心を取り戻して新年をお迎えしようという儀式です。
去年京都の平安神宮での大祓い式に参列 したのが初めてでした。
そもそも氏神様以外での大祓いに意味があるんだろうか?なんて思っていたのですが、
宮司さんのお話で「全国の神社で行い国全体のお祓いをする」ということなのだそうです。ナルホド。
平成23年は、金王八幡がこの場所に創建されてから920年、
敷地に祀られている「渋谷」の地名の由来、渋谷金王丸(源頼朝に仕えた)生誕870年、
また、春日局が社殿をを造営されてから400年という節目を迎える、由緒ある神社です。
金王八幡宮 http://www.geocities.jp/ynycr674/
現在、本殿は改築中(12/1に地鎮祭が終わったばかりとのこと)です。
大祓式用に、形代(かたしろ)に名前と年齢を書いて3回息を吹きかけて納めます。
自分の身代わりに穢れを背負ってくれるといいます。
午後4時から式が始まりました。まずは茅の輪前にてお祓いをし、屋内に移動して大祓式です。
大祓いの詞を参列者全員で読み上げます。平安神宮で耳にしたのと、同じだと思います。
詞の読み上げが終わると、その場でも参列者全員が形代をいただき、息を吹きかけます。
それを神前に捧げお祓いをし、禊が終わったしるしに、宮司が麻布と絹を八つ裂きにします。
本殿前に参列者全員が玉ぐしを手向け、お神酒をいただき、式典は終わります。
式典が終わるころには、夕闇が落ちる時間となりました。心身すっきりで、空気が気持ちよかったです。
いただいたお札は、玄関のところに飾りました(人通りの多いところがいいらしい)。
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明けて元日。いつもどおりドッグランに行き、意外に多くの犬仲間たちと挨拶を交わせました。
境内では去年のお飾りなどを燃やす煙があがっていました。おみくじは「中吉」・・・ビミョウだ
お札を買い、お神酒もいただいて、清々しい気持ちで家路につきました。
オマケ
境内に算術が書いてある絵馬を発見!昨年読んだ「天地明察」
にその記述があったのを思い出しました。
そうそう、実はこの神社は江戸時代、算術を試す絵馬が掲げられることで有名だったといいます。
毎年9月に、109を起点として18もの町会の神輿が集うのも、この金王八幡宮のお祭りです。
渋谷生活まる10年を迎える年に初めて、氏神様へのお参りができて、なんだかほっとしました。
信心深いわけではなく、生活の中心である我が家の地を護る神様に礼を尽くしておきたいというか・・・
まあ、なんでしょうね?年齢とともにそんな気持ちが出てくるものなのかなあと思ってます。