午後から「教育講演会」を聴きに出かけた。
オープニングでは、小・中学生によるソーランの踊りが披露された。躍動感にあふれ、よく揃っていてかっこよかった。
本日の演題は「子どもを叱れない大人たちへ」。
講師は、落語家であり、少年院篤志面接員の肩書きを持つ、桂 才賀さんである。
プロフィールによると、師匠に「自衛隊で3年勤めあげたら弟子にする」と言われ、落語家になりたいがために、海上自衛隊に入隊したという、変わった経歴の持ち主だった。
落語とは、もともとは、お坊さんの説法であるらしい。
でも、せっかくの有り難い説法が、聴いてもらえないようではもったいない!ということで、面白く説いたものが落語らしいのだ。
今日の話もユーモアを交え、時にちょっとドスのきいた声で、心に響くお話だった。
「叱る」とは、相手の過ちを正すことであり、「叱られた」方は、愛を感じて後ずさりしてしまう。
でも、「怒る」とは、怒りを伴っているので「怒られた」方も怒りを持ってむかってくることになる。
そのとおりだな!私は、大半怒ってしまっている・・・反省。
少年院篤志面接員の立場から、少年院にいる少年、少女たちが、両親、教師、裁判官に宛てた、嬉しかった一言、悲しかった一言なども、読み上げられた。本当は優しい、そして寂しい胸の内が、短い言葉から伝わっきて、涙が出てきた。
どんなにお金を積んでも手に入れられないもの、「こどもは、授かりもの」。
そのことを再認識して、大切に育てていかなくてはいけないと思った。
ほんの一部の紹介であったが、演題と同じ「子どもを叱れない大人たちへ」という著書の中で、もっと多数紹介されているそうである。
なかなか実践できるものではないが、折に触れてこのような講演を聴くのは、自分を見つめ直す良い機会になっていると思う。
実のあるお話、有難うございました。