La chambre shibatalienne -3ページ目

人間と自然 (1) 句ごとの文章分析

"Die Arbeit ist zunächst ein Prozeß zwischen Mensch und Natur, ein Prozeß, worin der Mensch seinen Stoffwechsel mit der Natur durch seine eigne Tat vermittelt, regelt und kontrolliert. " (「労働は、まず第一に、人間と自然のあいだの一過程、すなわち人間が自然とのその物質代謝を彼自身の行為によって媒介し、規整し、管理する一過程である。」資本論翻訳委員会訳)


とりあえず文章の構造を見るために、句ごとに翻訳をつけてみよう。


"Die Arbeit(労働は) ist(・・・である) zunächst(まず第一に) ein Prozeß(一過程) zwischen Mensch und Natur(人間と自然の間の), ein Prozeß(一過程), worin der Mensch(人間が) seinen Stoffwechsel(その物質代謝を) mit der Natur(自然とともに) durch seine eigne Tat(彼自身の行為によって) vermittelt(媒介する), regelt(規整する) und kontrolliert(管理する). " 


何の前提もなく、抽象的に人間と自然の関係を考えてもその本質には到達しえないだろう。労働がその関係を媒介する。これを前提にすることで、一歩、哲学・社会科学のプロに近づくことができるのではないだろうか。


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見上潤

まとめ (1)

まったく文体がでたらめだが、肩の力を抜ききって翻訳してみた。 ・・・それでもなおわからない(涙)。


01 Der Gebrauch der Arbeitskraft ist die Arbeit selbst.
「労働力を使うってこたぁ働くことそのものなんでっせ。」


02 Der Käufer der Arbeitskraft konsumiert sie, indem er ihren Verkäufer arbeiten läßt.
「労働力の買い手はその売り手に働かせることで、労働力を使い尽くすんじゃ。」


03 Letztrer wird hierdurch actu <tatsächlich> sich betätigende Arbeitskraft, Arbeiter, was er früher nur potentia <dem Vermögen nach> war.
「労働力の売り手は、前には”できるぞ”ってことだけだったけど、働くことで現実に働いている労働力、働くもんになるっちゅーわけ。」


04 Um seine Arbeit in Waren darzustellen, muß er sie vor allem in Gebrauchswerten darstellen, Sachen, die zur Befriedigung von Bedürfnissen irgendeiner Art dienen.
「労働が商品の中にあることを示すためにはな、なんか欲求を満たすものを、何をおいても使用価値を示さなあかん。」


05 Es ist also ein besondrer Gebrauchtwert, ein bestimmter Artikel, den der Kapitalist vom Arbeiter anfertigen läßt.
「んで、カネ持っとる奴らが働くもんに作らせるのは、特別な使用価値だったり、特定のものだったりするわけさ。」


06 Die Produktion von Gebrauchswerten oder Gütern ändert ihre allgemeine Natur nicht dadurch, daß sie für den Kapitalisten und unter seiner Kontrolle vorgeht.
「使用価値や財をつくることはな、カネ持っとる奴らのためだったり、奴らに繰られてやっても、そんなことじゃなんも変わらんのじゃな。」


07 Der Arbeitsprozeß ist daher zunächst unabhängig von jeder bestimmten gesellschaftlichen Form zu betrachten.
「ほんで、まず労働過程はな、どんな社会の形にも関係なく見ないといかんのじゃよ。」


日本語訳の最大の問題は、概念を表すことばがほとんど”中国語”(?!)であることだ。確かに、日本で作られた漢語もあることはあるが、やはり漢字が多すぎると読みにくくなる。いきおい、日本語から”中国語”を追放するべきだ、と言語ナショナリズムを提唱したくなる。ところが漢字語を撤廃すると、ほとんど何もまともなことは表現不可能になる。ああ、なんて日本語は情けないのだろうか!


ところで、中国語の『資本論』はこちら へ。


KM_DK_1.03.05.01.01.


見上潤

社会形態から独立した労働過程概念

"Der Arbeitsprozeß ist daher zunächst unabhängig von jeder bestimmten gesellschaftlichen Form zu betrachten." (「それゆえ、労働過程は、さしあたり、どのような特定の社会的形態にもかかわりなく考察されなければならない。」)


Arbeitsprozeß / labour-process / 労働過程
daher / therefore / aussi / それゆえ
zunächst / in the first place / d'abord / まず、さしあたって
unabhängig / independently / 依存せずに、独立して
bestimmt / particular / particulier / 特定の、特別な (以前、対応する英・仏語は、/ specified / spécial /だった。)
gesellschaftlich / social / de la société / 社会の、社会的な
Form / form / phase du progrès / 形態、発展段階
betrachten / consider / examiner / 考察する


「Der Arbeitsprozeß(労働過程は) ist daher(それゆえ) zunächst(さしあたり) unabhängig(依存せずに、独立して) von jeder(どのような) bestimmten(特定の) gesellschaftlichen(社会的) Form(形態) zu betrachten(考察する).」


「したがって、まず労働過程は、いかなる社会形態であるかを考慮に入れずに考察するべきである。」


ということは、原始共産制、古代奴隷制、中世封建制、近代資本制、さらには社会主義のどの段階においても、労働過程そのものに関する法則性は変わらないということになる。この点は、従来のソ連型マルクス主義が見落としているところではないか。


英語版: "We shall, therefore, in the first place, have to consider the labour-process independently of the particular form it assumes under given social conditions. "
(「したがって我々はまず、所与の社会状態のもとで呈する特別の形態にかかわらず、労働過程を考察しなければならない。」)


フランス語版: "Aussi, il nous faut d'abord examiner le mouvement du travail utile en général, abstraction faite de tout cachet particulier que peut lui imprimer telle ou telle phase du progrès économique de la société."
(「それゆえ、私たちはまず、様々な社会の経済発展段階に刻印付けられたすべての特徴を考慮に入れずに、有用労働一般の運動を考察しなければならない。」)


abstraction faite de / ・・・を考慮に入れなければ
telle ou telle / これこれのもの


フランス語は何だかややこしいぞ。ここまで書かないと、原文の意味内容が伝わらないのだろうか。同じヨーロッパ語同士でも簡単ではない。ましていわんや、極東の言語である日本語にするということは・・・


KM_DK_1.03.05.01.01.07.


見上潤