◆ 「地球の肺」に最悪危機=アマゾン熱帯雨林で大火災-ブラジル時事通信965
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190825-00000011-jij-int
 【サンパウロ時事】
 世界の原生林の3分の1を占め「地球の肺」と称されるアマゾン熱帯雨林が、続発する火災で過去最悪とも言われる危機にさらされている。
 アマゾンの開墾・開発に前向きなブラジルのボルソナロ政権の対応は後手に回っており、環境NGOのみならず、国際社会からの批判が高まっている。

 地元の環境NGO「IPAM」などによると、今年1月から8月半ばまでのアマゾンの火災は、過去3年平均の6割増の3万2728件。乾期に当たり、農地や鉱山を開くため人為的に起こされた疑いがあるものも多い。
 
◆アマゾンで火災多発、違法な森林伐採影響か…軍が消火へ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190824-00050196-yom-int
8/24(土) 15:40配信
火災が発生したブラジル北部のアマゾンの密林(23日、ロイター)
 南米ブラジルのアマゾンの熱帯雨林で森林火災が多発している。背景には農牧地開発に向けた違法な森林伐採の急増などがあるとされ、環境保護より開発を重視するボルソナロ政権の姿勢がアマゾンの危機を助長しているとして懸念が深まっている。

 ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、今年1月から8月22日までに発生した国内の森林火災は7万6720件に上り、昨年同期比で85%増えた。2013年以降では最悪のペースで、5割超がアマゾン地域に集中している。

 乾期に加え、農牧地拡大や鉱山開発のための違法な焼き畑や森林伐採が横行していることが原因と考えられている。INPEの暫定集計では今年7月までの1年間に伐採で失われたアマゾンの森林面積は6833平方キロ・メートルで、前年同期比の約1・5倍に上る。

 ボルソナロ大統領は1月の就任後、環境保護団体への補助金を削減し、自然環境や先住民のために保護されていたアマゾンで農畜産業拡大や鉱山開発を進める方針を示していた。森林火災への対応を巡っては「消火する資金がない」と述べ、消極的な姿勢が目立ったが、国際社会で対策を求める声が相次ぎ、23日、軍を派遣して消火活動に当たる考えを明らかにした。

 世界最大の熱帯雨林であるアマゾンは二酸化炭素を大量に吸収し、地球上の酸素の20%を供給しているとされ、「地球の肺」と呼ばれている。(リオデジャネイロ支局 田口直樹)
  
◆アマゾン森林火災、2日間で新たに1663件 焼き畑で事態悪化か
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190825-00000003-jij_afp-int
8/25(日) 9:56配信
ブラジル北西部ロンドニア州で、アマゾン森林火災により立ち上る煙。航空機から撮影(2019年8月23日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】ブラジル・アマゾン(Amazon)の熱帯雨林で森林火災が猛威を振るっている問題で24日、新たに1663件前後の火災が発生したとする公式データが発表された。世界中で抗議活動が行われる中、数千人規模の軍が消火活動に投入される事態となっている。

 23日に北西部ロンドニア(Rondonia)州を航空機で上空から取材したAFP記者によると、同州の広い範囲で多数の火災が発生し、太い煙が立ち上っていた。

 同州の州都ポルトベーリョ(Porto Velho)の複数の住民は、同市上空に薄い雲のようなものがかかっているが、その正体は広大な土地を焼け野原にした森林火災の煙だとAFPに語った。

 公式データによると、ブラジルでは今年、2013年以降最多となる森林火災7万8383件が記録された。専門家は、数か月続く乾期に行われる焼き畑が事態を悪化させていると指摘している。

 火災の半数以上は、2000万人以上が暮らす広大なアマゾン川流域で起きている。ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、22日から23日にかけて新たに1663件前後の火災が発生した。

 ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は23日、アマゾンの森林火災の消火活動と犯罪活動の取り締まりに、軍を動員することを承認した。

 当局によると、ロンドニア州を含む7州が軍の支援を要請していた。アマゾンには兵士4万3000人以上が駐留しており、消火活動に対応できるという。

 軍だけでなく消防隊と空中消火機も投入される。水1万2000リットルを搭載可能な輸送機C130ハーキュリーズ(Hercules)2機を含む6機が消火活動のためロンドニア州に派遣されている。25日には消防隊員30人も合流する見込み。

 アマゾン森林火災は地球規模の怒りを呼び、ブラジルと欧州では23日、数千人が抗議デモを行った。ブラジルでは25日、さらなるデモが予定されている。【翻訳編集】 AFPBB News
 
◆【解説】 アマゾンの森林火災、どれくらいひどいのか - BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-49443871
    2019年08月23日
ブラジルのアマゾン熱帯雨林で、何千件もの森林火災が猛威を振るっている。
被害の大きさを図説する。
https://ichef.bbci.co.uk/news/872/cpsprodpb/17030/production/_108465249_brazil_active_fires_map_976-nc.png
日本時間8月22日午後8時半時点で、過去48時間以内にブラジルのアマゾン地域で発生した森林火災が赤い点で示されている。この時点で2500件以上の火災が発生している

ブラジルのアマゾン熱帯雨林で、何千件もの森林火災が猛威を振るっている。その規模は、過去10年で最大とされる。

特に北部のロライマ州、アクレ州、ロンドニア州、アマゾナス州、そして南部のマットグロッソ・ド・スル州などで大きな被害が出ている。

しかし、アマゾンの森林火災のものだとして拡散されている映像や写真の中には、10年以上前のものや、ブラジル以外で撮影されたものまで含まれてしまっている。その一部は、「#prayforamazonia(アマゾニアに祈りを)」というハッシュタグで共有されている。

では、実際には何が起きているのか? そしてその被害はどれほどのものなのか。
 
・今年は森林火災が特に多い
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、同国ではアマゾン地域を中心に、森林火災の発生件数が2018年の同時期と比べて85%増加している。

INPEの人工衛星データによると、今年1~8月21日の間に7万5000件以上の森林火災が発生し、2013年の観測開始以降で最大を記録。昨年の同期間の3万9759件を大きく上回っている。
 
◆「アマゾン火災」がここまでヒドくなった理由 | 中南米 | 東洋経済オンライン ...
https://toyokeizai.net/articles/-/299200
2019/08/24 12:30
世界から注目が集まっているブラジルのアマゾンで多発している火災によって、これまでにない規模の熱帯雨林が焼失している。今年に入ってからだけでも8月20日までに7万4155件の火災が発生し、その数は前年同期比で83%も増加。しかも、人工衛星が確認したところ、8月15日からわずか1週間で、9507カ所で火災が発生しているというのだ。

これに対して、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は22日、「われわれの家が燃えている。文字どおり。地球上の酸素の2割を生み出す『肺』、アマゾンが燃えている。これは国際的危機だ」とツイッターで警告。「G7のメンバーの皆さん、ぜひこの緊急事態についてすぐに話し合いましょう」と、24日に開幕する日米欧の先進国首脳会議(G7サミット)で議論する考えを示した。
 
◆アマゾン森林火災、原因は「過剰な伐採」と専門家 | ナショナルジオグラフィックス
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/082200484/
2019.08.22
 南米アマゾンの熱帯雨林で起きている大規模な森林火災は、非常に激しく延焼中で、近隣の都市は、厚い煙に覆われている。

 ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は2019年、過去最高となる7万2843件の火災を報告した、と複数の報道機関が報じている。そのうちの9000件を超える火災が、この1週間で発生した。

 火災の正確な規模はまだわかっていないが、ブラジル北西部の数州にまたがり燃え広がっている。8月11日にはNASA(米航空宇宙局)が、火災は宇宙から見えるほど大規模だと述べた。